昨日、イランのミサイル演習実写(・・訂正 実射)という「地政学的リスクの高まりにより金が買われた」という市況解説に疑問を持っているというニュアンスでここに書いた。昨夜は、その第2弾のミサイル発射が伝えられたので、欧米メディアは、もちろんこの材料を金価格の押し上げ材料として取り上げている。もちろんそれは否定しないし、多少は材料にはなっていると思う。
問題は、では今なにが価格上昇のメイン・ドライバー(中心材料)なのかという点にあるが、これはイラン問題ではなく、米国で広がる「信用リスクの高まり」、あるいは信用リスクに対する「関心の高まり」と考えている。
遠く離れた島国に住む我らより、欧米の方がよりイラン問題は歴史的あるいは地理的に身近なこともあり関心に温度差があることはわかる。地政学的リスクがメイン・ドライバーならば(そう思うひとも多くはないと思うが)、これはいつものとおり一過性の材料となるので、940ドル近辺での滞空時間は短くなるとの解釈となる。確かに、そうだ。
しかし、今起きているのは証券化という“金融錬金術”の行き詰まり、あるいはビジネスモデルの逆噴射と考えると、これは進行形ゆえに一過性とは言えなくなる。“証券化による新たな流動性の創出”が行き詰まり、その代わりに現ナマを大量供給して維持しようという政策のなかで、引き締め策はとれないということにもなる。それはドル安として表れる。足元の金相場に強気している単純な理由だが、来週になり目先の安心材料が提供されれば、しばしお休みという展開もあるだろう。あるいは逆にテクニカル主導で飛ぶことだってあるのが相場の世界。
イランのミサイル実射は明らかにイスラエルと米国への対抗だが、米国には戦争をしたい向きが存在するのは確かだろう。しかし、できるか否かは別問題で、イラン側はその辺りを読んでいるとも考えられるのではないか。ホルムズ海峡を封鎖するとも言っていたはずだが、仮に、きな臭い動きが起きたとしよう、そうなると原油の150ドル突破は間違いなかろう。否、それでは済まないよ。200?それは、わからん。問題は、地政学的要因ゆえに原油だってすぐに織り込んで上昇は一過性と高(タカ)を括(クク)っていられるのか否かということ。そうなるとNY株はもたないだろう。一時的にしてもパニックになるのではないか。通常では耐えられるものが耐えられない脆弱な基盤の上にあるのが現状ゆえ。
ペンタゴンの方針はどうあれ金融サイドにはとんでもないのが、イラン空爆作戦ではないかと思う。今はタイミングが悪すぎる。むしろイランにそれを見透かされているのではないか。戦争といっても、ドンパチだけが攻撃の方法ではないということ。踊らされないように、いたしましょう。
相場は夜(NYタイム)動く。
問題は、では今なにが価格上昇のメイン・ドライバー(中心材料)なのかという点にあるが、これはイラン問題ではなく、米国で広がる「信用リスクの高まり」、あるいは信用リスクに対する「関心の高まり」と考えている。
遠く離れた島国に住む我らより、欧米の方がよりイラン問題は歴史的あるいは地理的に身近なこともあり関心に温度差があることはわかる。地政学的リスクがメイン・ドライバーならば(そう思うひとも多くはないと思うが)、これはいつものとおり一過性の材料となるので、940ドル近辺での滞空時間は短くなるとの解釈となる。確かに、そうだ。
しかし、今起きているのは証券化という“金融錬金術”の行き詰まり、あるいはビジネスモデルの逆噴射と考えると、これは進行形ゆえに一過性とは言えなくなる。“証券化による新たな流動性の創出”が行き詰まり、その代わりに現ナマを大量供給して維持しようという政策のなかで、引き締め策はとれないということにもなる。それはドル安として表れる。足元の金相場に強気している単純な理由だが、来週になり目先の安心材料が提供されれば、しばしお休みという展開もあるだろう。あるいは逆にテクニカル主導で飛ぶことだってあるのが相場の世界。
イランのミサイル実射は明らかにイスラエルと米国への対抗だが、米国には戦争をしたい向きが存在するのは確かだろう。しかし、できるか否かは別問題で、イラン側はその辺りを読んでいるとも考えられるのではないか。ホルムズ海峡を封鎖するとも言っていたはずだが、仮に、きな臭い動きが起きたとしよう、そうなると原油の150ドル突破は間違いなかろう。否、それでは済まないよ。200?それは、わからん。問題は、地政学的要因ゆえに原油だってすぐに織り込んで上昇は一過性と高(タカ)を括(クク)っていられるのか否かということ。そうなるとNY株はもたないだろう。一時的にしてもパニックになるのではないか。通常では耐えられるものが耐えられない脆弱な基盤の上にあるのが現状ゆえ。
ペンタゴンの方針はどうあれ金融サイドにはとんでもないのが、イラン空爆作戦ではないかと思う。今はタイミングが悪すぎる。むしろイランにそれを見透かされているのではないか。戦争といっても、ドンパチだけが攻撃の方法ではないということ。踊らされないように、いたしましょう。
相場は夜(NYタイム)動く。
http://5pb.org/jlab-fat/s/fat1215780492854.jpg
ようやく米国の住宅価格暴落がどれだけ恐ろしいものかわかり始めましたかね。
あれだけ日本のバブルには学んでいると言っていたのに。
カリフォルニアでは50%~60%オフの新築住宅がごろごろしてますね。なんで日本のニュースで伝えられないんでしょう?
データーの入力ミス??
GSEが国の管理下に置かれても米国のソブリン格付け脅かさず=ムーディーズ ってニュースがS&Pからもリリースされてるようで、金融危機は新たな段階に進んでいるようですね。ベアーが潰せなかったのですからGSEも潰せないしモノラインもリーマンすらも出来るはずがありません。出来ないなら財政出動やらTAFやTSLFなどの担保拡大懸念などからドル資産の劣化は避けられません。当局からはある程度は潰すらしいのですが、当たり前ではありますが、どこまで整理できるかについての具体的コメントがないのでドル資産について危ぶむ声が出てきましたね。実際、金利が急騰してソブリンにキズが入りそうになったらイランでも空爆して有事のドルのカードでもなんてちょっと考えすぎでしょうけどこれもまた一興ですね。
オリンピックって平和の祭典じゃなかったのでしょうか? わかりません.....。
自分ががってん行かないのは、私はオリンピック開催について何の関係のない者ですが、せめてオリンピックが閉会してから好きなだけ喧嘩すればよいのにと思っただけなのですが。スポーツ大好き人間の私としては.....。
あまり、回答者を絞った質問は答えづらいので出来れば万人向けでお願いします。
あくまで個人的な感想ですが、イスラム圏はイスラムマネーで繋がりつつあるように感じています。中東に入るマネーは膨大でイスラム金融を通じて東南アジアにまで影響を及ぼしています。そんななかで、中東諸国がかつてのアラブとペルシャという積年の仇敵を踏み越えてまとまりつつあるのです。それもこれも金持ちケンカせずっぽいところがありますけどね。ただ、そんな状況を一番嫌っているのがイスラエルです。ただでさえ中東が強くなっているのに、サブプライム問題でアメリカの影響力が急速に弱まりつつあります。人によっては政権交代前にブッシュ大統領が戦争を始めるかもしれないという噂もありますが、そんなことよりイスラエルとそれを支える極右ユダヤ勢力の方がものすごい危機感を感じ、アメリカの凋落を前に何とか今のうちにイスラム勢力を叩いておきたいという衝動にかられても不思議ではありません。まあ、どうなるかわかりませんが、欧米のマスコミを見ていると本気で一戦交えたい心理が臭ってきます。中東やその他の産油国の後にはロシアも動いているようで世界はアメリカ後の世界を模索し始めているようにも感じますがあくまで個人的見解なので以上の話は半分以下でお願いします。
ありがとうございました。何か胸のつかえがなくなりすっきりしました。自分の勉強不足、無知さ加減が露呈した初投稿となってしまいました。これからも勉強させてください。よろしくお願いいたします。