ドル指数(DXY)が96ポイント台でさらに上値追いの様相の中、スポットのみならず現在NYコメックスのアクティブ・マンス(中心限月)となっているゴールドDecember2018(12月物)も13日は1200ドル割れとなった。ほぼ安値引け状態で、引け味もよくなかった。取引時間中(つまり、ザラバ)および終値ベースの双方で1200ドルを割れたのは、2017年1月30日以来、1年7ヵ月ぶりのこと。この金の下げに連れ安状態の形で、他の貴金属も軒並み大幅下落となった。
6月中旬以降の金価格の下げは、(繰り返しになるが)NYの先物市場主導型のもので、端的にはファンドの空売り(売り建て、ショート)が背景にある。過去最大に膨れ上がったファンドの売り建てだが、週明け13日の急落も同様に機械的に出されたショートによるものと見られ、その規模はさらに拡大したと見られる。おそらく先行して組まれたショートは、利益が出ている状態になっており、売り買い交錯の中で益出しをしながら、さらに売り建てるという状況が推測される。いわゆる“回転が利いた”状態にあり、それゆえ売りの勢いも衰えずといったところか。
ショートの規模見る分には、“夜明け前が一番暗い”とか、“悲観の中で生まれる相場”などの相場格言が浮かぶ。ダラダラ下げる相場につき、あく抜け感が出難いのが難点。
13日は、トルコ・リラ下落の派生バージョンで南ア・ランドが一時10%強の急落に見舞われたほか、インドルピーは最安値を更新するなど、貴金属市場を見る上での注目通貨も軒並み売られることになった。経済規模や外貨準備から見て、債務の多い国が狙い撃ちされているような状況にある。ただし、総じて通貨危機の広がりに至らないというのが、市場参加者のコンセンサス。そうでなければ、いかにプログラムとはいえ、ここまで金売り(ショート)が膨らむことはないと思われる。
いずれにしても、ドルがどこまで走るのかということだが、来週22日のFOMC議事録、さらに23~25日のジャクソンホールでのパウエル、ドラギ発言に市場の関心が集まりそうだ。
6月中旬以降の金価格の下げは、(繰り返しになるが)NYの先物市場主導型のもので、端的にはファンドの空売り(売り建て、ショート)が背景にある。過去最大に膨れ上がったファンドの売り建てだが、週明け13日の急落も同様に機械的に出されたショートによるものと見られ、その規模はさらに拡大したと見られる。おそらく先行して組まれたショートは、利益が出ている状態になっており、売り買い交錯の中で益出しをしながら、さらに売り建てるという状況が推測される。いわゆる“回転が利いた”状態にあり、それゆえ売りの勢いも衰えずといったところか。
ショートの規模見る分には、“夜明け前が一番暗い”とか、“悲観の中で生まれる相場”などの相場格言が浮かぶ。ダラダラ下げる相場につき、あく抜け感が出難いのが難点。
13日は、トルコ・リラ下落の派生バージョンで南ア・ランドが一時10%強の急落に見舞われたほか、インドルピーは最安値を更新するなど、貴金属市場を見る上での注目通貨も軒並み売られることになった。経済規模や外貨準備から見て、債務の多い国が狙い撃ちされているような状況にある。ただし、総じて通貨危機の広がりに至らないというのが、市場参加者のコンセンサス。そうでなければ、いかにプログラムとはいえ、ここまで金売り(ショート)が膨らむことはないと思われる。
いずれにしても、ドルがどこまで走るのかということだが、来週22日のFOMC議事録、さらに23~25日のジャクソンホールでのパウエル、ドラギ発言に市場の関心が集まりそうだ。