亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

米国債格下げの話題も出始めた

2012年11月13日 18時49分30秒 | 金市場
ドル建て金価格は50日線の位置する1740ドルどころを突破できず滞留。2ヵ月ぶりの安値に沈むユーロに象徴されるドル高と、依然はっきりしないギリシャへの対応が金には向かい風になっている。インド、アジアは祭りで休みも多い。取引も薄い。プラチナはジョンソン・マッセイの需給見通しが、スト長期化の影響を加味して供給過多から不足に転じたとのニュースにやや上向きに。触媒需要の減少との綱引き状態。プラチナは政情不安に関連して今後やって来そうな南ア鉱山の合従連衡により寡占化がさらに進みそうだ。先行きは上昇シナリオの中心に、その影響力が据わるのだろう。そのうちこういうことに敏感なEUなんかが、文句言いそう。

日経も報じていたが、年明けくらいかと思っていたムーディーズが12日のレポートで、米国の財政問題への政治的リスクについて言及し、対応への懸念が増すと格下げもありと。やはり、年末年始接近とともに、ジクソーパズルのピースが少しずつ埋まってくイメージだ。

本日は米10月の財政収支の発表がある。10月単月で1100億ドル程度の赤字の予想になっている。国債発行、余裕枠は残り2300億ドル程度のはず。

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1 コメント

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講演情報 (おばらのぶこ)
2012-11-14 11:11:01
先生の講演情報をこのブログでお知らせいただくとありがたいです。ときどき知らせておられますが、たいていは終わってから書いておられることが多くて残念に思いますので。
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