政府系住宅金融2社への対応策として発表されたものは、いずれも細部をこれから詰めるというもので、おおむね市場心理の暴走を止めるというのが第一義であったように見える。まずは今夜のフレディ・マックの30億ドルの短期債の入札を無難に終えてということ。朝も書いたが、終えられないで先行きへの“懸念”というひび割れが走ったら最後、そのヒビをこじ開けて亀裂を大きくしようという力が働くのが市場の常ゆえ、万全を期したものと思われる。おそらく今夜の入札は乗り切れたのだと思うが、不測の事態は絶対に起こしてはならぬゆえに万全を期したということ。ヘタをするとドル暴落の事態だから。
全体の流れからみると、ここでまた“屈折点”ができたことになる。3月の連銀特別融資枠の設定、そして7月公的資金の注入に相当する政府による増資の引き受けへの道。そもそも、今回の措置は3月に導入した政策(貸出対象の拡大)の拡大解釈も含まれるので、「緊急避難」とは言え、それを重ねることで中央銀行(FRB)がどんどん前に出てきているのは確か。
徹底しているのは、金融サイドからの実体経済(金融業者は別という意味)に対する「貸し渋り」や「貸しはがし」といった事態を極力起こさないという方針のように見える。以前からバーナンキ発言をこの軸で聞いていると、毎回そうした意思が貫かれているように当方には見える。先日も特別融資枠の9月での打ち切りは元より考えられなかったと書いたが、安定が見えるまでは資金放出は続きそうだ。繰り返すが、証券化商品という「流動性」が収縮したいま中銀がそれを補っているわけ。金市場にとっては、お尻から風が吹いているといえる。Tail Windいわゆるフォローというわけだ。
しかし、今回の発表をどう評価していいもんやら、よくワカランというのが、ここまでの市場の反応のように見える。金価格も、そりゃぁ政府がここまで言うんだから落ち着くよ、とばかりに多少の売り(利食い売りでしょ)に押されたままフリーズしている。また今夜動くんだろうけど。
全体の流れからみると、ここでまた“屈折点”ができたことになる。3月の連銀特別融資枠の設定、そして7月公的資金の注入に相当する政府による増資の引き受けへの道。そもそも、今回の措置は3月に導入した政策(貸出対象の拡大)の拡大解釈も含まれるので、「緊急避難」とは言え、それを重ねることで中央銀行(FRB)がどんどん前に出てきているのは確か。
徹底しているのは、金融サイドからの実体経済(金融業者は別という意味)に対する「貸し渋り」や「貸しはがし」といった事態を極力起こさないという方針のように見える。以前からバーナンキ発言をこの軸で聞いていると、毎回そうした意思が貫かれているように当方には見える。先日も特別融資枠の9月での打ち切りは元より考えられなかったと書いたが、安定が見えるまでは資金放出は続きそうだ。繰り返すが、証券化商品という「流動性」が収縮したいま中銀がそれを補っているわけ。金市場にとっては、お尻から風が吹いているといえる。Tail Windいわゆるフォローというわけだ。
しかし、今回の発表をどう評価していいもんやら、よくワカランというのが、ここまでの市場の反応のように見える。金価格も、そりゃぁ政府がここまで言うんだから落ち着くよ、とばかりに多少の売り(利食い売りでしょ)に押されたままフリーズしている。また今夜動くんだろうけど。