我が館林市は今年の4月で市制施行60周年を迎えた。それを記念し信用金庫からこんな金融商品が発売された。
年利0.2%、5年物、20億円規模の定期積金だ。面白いのは、0.15%分の300万円を市に寄付するというのだ。
私も60周年記念の担当者として、1口1万円を申し込もうかと考えている。5年間積むと60か月で60万円となり、ちょうど5年後の退職時に、自分から自分への祝金となる。
しかし、ちょっと待てよ。
定期積金で20億円規模というのが分からない。1か月なのか、5年後なのか。また0.15%の300万円を寄付といっているが、もし初めから20億円あるなら毎年300万円は寄付できるはずである。
20億円規模というのが怪しい。市への寄付は5年で1回300万円、しかも年利0.15%が条件なら、次の計算により、1か月当たり1312万円、5年で7億8720万円の規模で済む。
1312万円×(0.15%÷12月)×((1+60)×60÷2)≒300万円
逆に、5年間で20億円規模なら、1か月あたり3333万円となり、利息は5年間で762万円。300万円の寄付では半分以下である。
ちなみに、個人で毎月1万円積んでも利息は5年で3050円、税金を引くと約2400円にしかならない。