10月13日土曜日、私になって15回目となる稲刈りを今年も行った。
平成5年10月17日に父がなくなり、それから毎年米作りをしている。平成5年は冷夏で稲の生育が遅れていた(あとでタイ米の緊急輸入となる)ので、父は稲刈りをまったくやらないまま突然死んだ。私が胃の手術で退院した3日目後、ちょうど5歳の長男の運動会に日のことだった。私は傷病休暇が明けないまま、葬式と稲刈りを行ったのを今でも覚えている。
私が使っている農機具は父から譲り受けたものが殆どで、私になってから買ったものは、軽トラックとトラクターだけである。この2つは使用頻度も多く、20年以上使ったので買い換えた。またなくては困るものだ。
ところで、米作りは多くの作業工程があり、「米=八十八」より、88の手間がかかると言われている。しかし今は機械化され、田植え機、コンバイン、乾燥機、もみすり機、グレーダーなど多くの機械を使う。我が家の機械は古いものが多く、いつ壊れても不思議ではない。
今年は乾燥機が危ないところだった。籾は金属より硬く、乾燥機に穴を空けてしまう。そこで補修をしながら使っているのだが、今年は乾燥機の底に多量の籾が漏ってしまった。
これで万事休すと思いきや、底の部分の清掃用の扉が緩んでいたのだ。農機具には解説書が無いものが多く、どこをどう触っていいのか分からない。今回は運よく、その扉を硬く閉めたら正常に稼動した。間一髪のところだった。
我が家は小規模農家なので、稲刈りは2日間で終了する。しかし、稲刈り、乾燥、もみすり、出荷の工程を2回繰り返すので、連続2日間で終わりとは行かない。天候と乾燥機に入る容量を勘案しながらの作業となる。
新潟コシヒカリなどと違い食味は落ちるものの、自分で作った米を食べるのは最高である。もうじき我が家も自家製の新米の季節を迎える。
<昔はこの藁でわらぼっちを作った>
<なんの花?>