花と緑を追いかけて

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いっぱいの主婦の日記です

エジプト紀行・その3「ラクダとスフインクス」

2010年02月17日 | エジプト紀行
パノラマポイントからの眺め


ギザの三大ピラミッドが一同に見える「パノラマポイント」からの眺めです。
左から「クフ王」、「カフラー王」、「メンカウラー王」のピラミットが並んで見えます。
一番右の小さな崩れかけたピラミッドは王妃たちのピラミッド

正面に砂埃で霞んだギザの街が広がっていました。


バスを降りる時全員に、ガラベイヤという色鮮やかな民族衣装が手渡されました。
それを着て一同揃って記念撮影です。

今回のツァーは夫婦連れが6組、女性の2人連れが3組、男性の3人グループ、女性の5人グループ、
そして私たち4人の合計30名(男性9名、女性21名)でした。

この時期の10日間の海外旅行となると、圧倒的に中高年が主流です。
学生さんたちはまだ試験の季節なのでしょう・・・

ここでもたくさんのラクダの姿がありました。

「このツァーではラクダには乗らないのですか?」ぷりんさんが添乗員さんに聞きました。
「以前JTBのお客様がラクダから落下して骨折した人がいるのです。それ以来ツァーには入っていません」
「もし乗りたい方がいらっしゃるならガイドさんが交渉してくれますが、あくまでも自己責任でお願いします」


「砂漠にはラクダでしょう」とK子さんが言い、
好奇心旺盛な私たちはモモちゃんに頼みました。
「一人10$ね。2人乗りの方が安定感がありますよ」と・・・

私と同じ背丈のK子さん、2人とも歩くとガラベイヤがズルズルと引きずります
たくしあげてイザ、ラクダの背中に・・・
気の弱い私はK子さんの後ろ側に乗りました。

「ウァ~ォ
ラクダは後ろ足から立ち上がりますから、一瞬前につんのめりそうになり
慌てて取っ手にしがみつきました。


こちらは私たちの後ろに連なっているぷりんさん姉妹
ラクダの背中は思った以上に高く感じます。

雄大な景色の中を爽やかな風と強烈な太陽を感じながら
ほんの15分程度のラクダ乗り体験でしたが、忘れられない思い出となりました。

「あなた達って勇気あるわね~」と
ツァーの方々から感心(向こう見ずなお転婆ぶりに呆れ果てられた?)されました

「スフインクス」

エジプトと言えば「ピラミッド」、そしてピラミッドと言えば「スフインクス」ですね。
バスで少し戻り、スフインクスを間近で見ることになりました。
(右側にクフ王のピラミッドと太陽の船博物館が見えています)


ここでは三大ピラミッドの中央に位置する「カフラー王」のピラミッドから延びる参道や河岸神殿
スフインクスがセットになった複合体(ピラミッド・コンプレックス)が綺麗に残っています。

スフインクスの左側に見える石組みが「河岸神殿」(昔、ナイル川の船着場があった所)
スフインクスはこの神殿の上から見学することになります。


人面獣身で有名なスフインクスは全長57m、高さ20m。
顔はカフラー王に似せて造られたという説もあるようです。

アラブの侵入後、鼻が削られ、イギリスにはヒゲを盗られたその顔は(ヒゲは大英博物館にあるらしい)、
悲哀にあふれて見えますね


本来のスフインクスはこんなお顔だったと、モモちゃんが見せてくれました。
まるでアニメの主人公のような美男子です


長い前足に支えられるように建っているのは「夢の碑文」

これはトトメス4世が王子の頃、スフィンクスが夢枕に立ち「掘り起こしてくれたら王にしよう」
と告げたという逸話を記したものだそうです(紀元前1400年ころ)

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私達は「河岸神殿」から間近にスフインクスを眺めました。
マウスオンでアップの横顔もご覧下さい

古代エジプトではたくさんのスフインクスが造られましたが、このスフインクスが最大にして
最古のものだそうです。


胴体部分は元々あった岩山を彫ったもので、その後で石灰岩で作った頭部を乗せたと考えられていますが
相当痛みが激しいようで、大々的な修理が必要とか・・・


こちらがスフインクスのお尻
シッポを探してみましたか判りませんでした

ピラミッドもスフインクスも「いつ?何のために?」という疑問が
未だに解明されていません。

「ピラミッドはファラオの墓?」という説が古くからありますが、中からミイラは一つも出てこない上に、
一人のファラオに複数のピラミッドがあったりで決め手に欠きます。

最近急浮上しているのが「ピラミッドは公共事業だった!」という説。
ピラミッドはファラオの威厳を示すモニュメント・・・
年に一回起こるナイル川の氾濫時、仕事が出来なくなった農民達を集めてピラミッドを造らせ、
代わりに衣食住を保障したという説です。

折りしも、私たちがエジプトに旅立つ直前に
「クフ王のピラミッド近くから埋葬された労働者たちの墓が見つかった」というニュースが流れました。
「ピラミッドは奴隷を使って造ったものではない」との裏づけになったと聞きました。

「ランチタイム」

12時をとうに過ぎて流石にお腹が空きました。
旅の案内書には、エジプト旅行一日目のランチは
「ピラミッドの見えるお店でシーフード料理」と書かれていました。

テーブルの真ん中には、ヒヨコマメやピクルス、ゴマだれなどが入ったお皿が並び
ナンに良く似たパンが山盛りに置かれていました。


各自のお皿には、チャーハンに良く似たいためご飯と、お魚の唐揚げが配られました。
味は濃い目です。
お魚はパサパサ
でもナンに良く似たパンはモッチリしていて美味しい
これにゴマのペーストをつけて食べると、食が進みました。

マンゴージュースもドロリと濃くて、ビールもバドワイザーのようなサッパリ感がありグ~
もっとゆっくりしたかったランチタイムでした。

「エジプトトイレ事情」Ⅱ
ゆっくり出来ない原因の一つにトイレ問題があります。
不慣れなトイレに並ぶと時間がかかります

このレストランではトイレの一箇所が詰まって大変でした
「何故水の流れがチョロチョロなの」と誰かが叫びました。
そしてツァーの仲間皆が悟りました。

「トイレの中に大きなゴミ箱がある所では、紙はそちらに捨てるのよ」
紙は水に流してはいけないのです。日本の山小屋方式と同じでした。


       

こちら関東南部も今朝は一面銀世界の風景が広がりました。
例年だと西高東低の気圧配置が続き、晴れ間が多い季節ですが、今年はどうした事でしょう?
ハッキリしないお天気の寒い一週間でした。

父の病状は其の後回復し、病院通いからもようやく解放されました
ブログ仲間の皆様にはたくさんのご心配を戴きありがとうございました

私は父親っ子でしたから、病院の付き添いが苦労とは全然思いませんが・・・
痛々しい父の顔を見るのが辛く、検査に断固拒否する姿に胸が切なくなりました

往復1時間半かけて行った病院で、更に1時間待ち、そして目を開けてくれない父を説得して、
半目を開けた一瞬、たった1秒の眼科の診察でしたが
「充血と目ヤニがないようなので大丈夫でしょう」というお医者様の言葉にホッとしました。

今回の騒ぎで、親より先には死ねないと思いましたね。
弟も親孝行ですが、まだまだ現役のサラリーマン・・・
両親のことに関しては、土日は弟、平日は私が対応していますが、
病院に予約を入れてた日に、主人が車を使ってないのに気づき、唖然呆然

私に代わって面倒を見てくれとは言いませんが
私が親を思う気持、親のために動く行動の足をひっぱって欲しくないと、心の底から思いました。



コメント (24)
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