冷夏だった昨年の夏とは打って変わっての、連日の酷暑にグッタリです
退院して少し元気になり笑顔が見られた母ですが、その後再び腎盂炎の再発が疑われ、
血圧低下もあって再入院しました
私はカンカン照りの中、アチコチ駆けずり回り、流石に頭がクラクラしています
エジプト旅行から帰国して、2・3・4月には父のヘルペスと前立腺ガンの検査&治療でバタバタし、
薬が効いて元気になった父の姿にホッとしてやっと落ち着いた6月・・・
6月下旬の母の入院の前までは、「白州夫妻の武相荘」や「鎌倉ハイキング」、「自治会のバス旅行」など
久しぶりに友人達との交流を愉しみました。
6月19日(土)にはご近所仲間と3人で、六本木の国立新美術館で開催されている
「オルセー美術館展・2010」に行ってきました。
パリのオルセー美術館が改修工事のため、大量の所蔵品の世界巡回展が実現し、日本にもやって来たのです。
「これらの絵画がまとめてフランスを離れることは2度とない」とフランス大統領のサルコジさんが言ったとか・・・
「これは是非見なくては」
「ポスト印象派」と銘打った作品は、モネ・セザンヌ・ゴッホ・ゴーギャン・ルソーなどの
そうそうたる画家たちの傑作絵画115点が並びました
上のチラシに印刷されている絵はルソーの「蛇使いの女」です
3年前にオープンした「国立新美術館」は東京メトロ千代田線「乃木坂」駅の目の前にあります。
私は初めて行く美術館でした。
ポスターに案内されて地上に出ると、近代的な建物が建っていました。
まずはチケット(当日券1500円)を購入します。
梅雨の晴れ間の土曜日は、若い人も多い感じでした。
入り口を入ると、ゴッホの「自画像」が印刷されたポスターが出迎えてくれます。
期待感で胸がおのずと高鳴りますね
会場はモネの「睡蓮の池」やドガの「階段を上がる踊り子」などの第1章「最後の印象派」から始まって
第五章「ゴッホとゴーギャン」、
そして日本の浮世絵に深く影響されたボナールの作品が示す第7章の「ナビ派」
第10章のアールヌーボーの「装飾の勝利」まで順番に仕切られています。
さすが「空前絶後」と謳っているだけあってとても見応えがありました
素晴らしかったです
ポール・セザンヌ「台所のテーブル」
1874年、モネやピサロといった若い画家たちが集まり、
のちに印象派展と呼ばれる初めての展覧会を開催しました。
光や大気の影響を受けて刻々と表情を変える身近な光景に着目した彼らは、
これを明るく自由な筆致で生き生きと表現しました。
第1回と第3回展に出品したセザンヌは、やがて自らの進むべき方向との違いに気づきます。
セザンヌが求めたのは「堅固で永続的な」芸術でした。
フィンセント・ファン・ゴッホ「星降る夜」
オランダ出身のゴッホは、最後の印象派展が開催された1886年にパリに出ました。
印象派に影響を受け、オランダ時代の暗い色調とは対照的な、明るい色彩と闊達な筆遣いで描き始めます。
やがてゴッホは力強い筆致と激しい色彩による独特の画風を生み出しました。
ゴッホとゴーギャンが共同生活を試み、悲劇的な破局を迎えたエピソードはよく知られていますね。
ポール・ゴーギャン「タヒチの女たち」
ゴーギャンは文明に絶望し、未開文化の豊穣さに楽園を見出してタヒチに向かい、
人間の本質を追求した数多くの傑作を残しました。
アンリ・ルソー「戦争」
独学で絵画を学んだルソーの作品は、シンプルで力強い表現力に満ちています。
細部まで均質に描き込まれた画面、遠近法によらない独自の表現などは伝統的な絵画技法とは大きく異なります。
また、非常に謎めいた異国情緒豊かな主題によって、画面からは神秘的で象徴的な雰囲気が漂いますね。
私はゴッホの「自画像」と合わせて上に記した5作品の絵葉書を買いました。
クリアファイル(表) | クリアファイル(裏) |
そして若い頃大好きだった印象派の綺麗な絵が描かれた「クリアファイル」も買いました
何しろ私が初めて買った美術全集の一冊目は「ルノアール」でしたもの・・・
最近では迫力ある「ゴッホ」や自由奔放な「マチス」の絵が好きになりましたけどね。
この「オルセー美術館展・2010」は8月16日まで開催されています。
興味がある方はこちらを参考にお出かけください。
叉「国立新美術館」内には、カフェやレストランも充実しています。
特に3Fの「ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ」は三ツ星レストランとしても有名で
私たちもここでランチを戴くつもりでした。
11時40分に行ったらすでに大勢の人が並んでいて、限定メニューのランチコースはすでに品切れ
仕方なく、地下のカフェテリアで食べました。
三ツ星レストランでのお食事ご希望の方は、早めに(11時半前)行かれる事をお薦めします。
詳しい内容はこちらでお確かめ下さいね