花と緑を追いかけて

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いっぱいの主婦の日記です

初秋の鎌倉・萩寺と竹寺

2012年10月07日 | 鎌倉散策
「宝戒寺」(萩寺)

まだ夏の気配が残る9月27日、高校時代の友人Mさんと初秋の鎌倉を歩いてきました。

まず最初に向ったのが鶴岡八幡宮近くの「宝戒寺」
この場所は北条義時以来代々の執権館があった所だそうです。


200株ともいわれる「シロハギ」が見事で「萩の寺」と呼ばれています。


鎌倉幕府滅亡後、後醍醐天皇が足利尊氏に命じ、北条一族の霊を弔うために
宝戒寺を建立させ、
勅命により円観慧鎮を開山とし、1335年(建武2年)創建

廃寺となった東勝寺をこの場所に移したともいわれますが詳しいことは不明だそうです。


本堂ではご本尊の子育経読地蔵の他にも、梵天・帝釈天、閻魔大王など多くの仏像も拝観できます。

M子さんと靴を脱いで中に入り、畳に座ってユックリとお参りをしました。

まだ観光客の少ない時期で・・・
仏像に囲まれ、静かな雰囲気の中に座っていると心が洗われるようでした。

「最近の願い事は、家族皆の健康を祈るのみよね」



そんな彼女と自分のためにお守りを買いました。
「宝戒寺」のワラジのお守りです。

友人達に差し上げることが多いのですが、今回は自分のためにも買いました。
それだけ足腰に自信がなくなったということです

白萩が多い中、彼岸花もあちこちに
こちらも赤より白が多かった・・・




ここではコムラサキも白実のものでした。

新田義貞の鎌倉攻めで北条一族はこの近くの東勝寺で果てました。
その供養のために建てられた「宝戒寺」には、白いお花が似合います。

ただ今年の白萩は満開になる前に、台風や豪雨にやられてイマイチデしたが・・・

俳句が趣味のMさんは、このお寺の印象を
”白萩の分け入る古刹こぼれ花”と詠みました。

浄妙寺境内「石釜ガーデンテラス」
「宝戒寺」で心癒されてから、浄妙寺まで20分ほど歩いていきました。
この日は台風の影響で風が強い日で、秋を感じながらの心地良い散策となりました。


ランチは鎌倉五山第5位の「浄妙寺」境内にあるレストラン詳しくはこちらです

お庭を見ながらデッキで食べるお食事が何とも気持ちが良い・・・

パンプキンスープと美味しいパン鎌倉野菜と地元のソーセージの盛り合わせ


1年前の春に、京都での同窓会に出席して以来の再会です。
高校時代の懐かしいお話しに花が咲きました。


いつもは並ぶこのレストランも、9月はまだ観光シーズンでないせいか?
案外すいていました。

お花は端境期のイングリッシュガーデンですが
このお花は一体なんでしょう?


春先にはたくさんの山野草が咲いていた「浄妙寺」も彼岸花と萩が見られるくらい・・・

秋の七草の萩の花
同じく七草のオミナエシも咲いていました



「報国寺」(竹寺)
お食事後は歩いて7~8分の所にある「報国寺」に行きました。


足利尊氏の祖父、家時開基と伝えられる臨済宗の禅刹です。


写真でパチリよりも、日がな一日画を描いて過ごすほうが優雅な感じ・・・


竹林に一歩足を踏み入れると、竹のあまりの高さにビックリします。
直射日光が遮られて涼しく、笹の乾いた葉すれの音はとても心地よい・・・


京都から移したという無数の孟宗竹の中に、所々灯篭や石塔を配したシンプルな庭は、
和の風情の究極ともいえるようです。


喋りながら忙しく写真を撮ってきましたが・・・
ここでは二人とも圧倒される思いで、自然と無口になりました。


竹林の中の石仏たち


竹林を抜けると、岩肌に掘られた大きな横穴を見ることができます。

「やぐら」と呼ばれる、鎌倉独特の横穴式の墳墓で、足利尊氏の祖父・家時ほか一族の墓だとか・・・

ここでのMさんの一句は
”竹林の中に二本の曼珠沙華”

「報国寺」を見てからバスで鎌倉駅に向いました。

今度は小町通りでお茶することにします。


昭和の香りが残る喫茶店で有名なのは「ジョン・レノンが毎朝食べた」という
超厚手のホットケーキ

「焼くのに20分かかります」と最初に言われるのも納得です。

いつも大勢の人が並んでいるこのお店も、9月は空いているのか?
私たちはすぐに席に案内されました。

萩の花が咲く頃の「鎌倉」は案外静かでお薦めですよ。





コメント (24)
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