花と緑を追いかけて

山を愛し、花を愛し、旅と
映画とパソコンと、好奇心も
いっぱいの主婦の日記です

山巡りの旅・やすらぎの宿 その1

2007年06月02日 | 旅日記

大鹿村の鳥倉林道入り口近くの山の斜面に、この日の宿はありました。
こちらが主人の友人お薦めの、やすらぎの宿「蔵宿・右馬允」(うまのじょう)です。

大きくシッポを振った黒芝のワンちゃんに出迎えられました。
すぐそばでニワトリも鳴いています・・・

今回の旅はこの宿に泊まるのが第一の目的でしたが、途中の山々や新緑があまりにも綺麗だったので、メーンの記事がすっかり後になりました。


品の良い着物姿の女将さんに一階の二間続きの和室に案内されました。
縁側からすぐに自然豊かなお庭に出られます。

女将さんが入れてくれたお茶が美味しい事
本物の「南アルプスの天然水」を使っているらしい・・・


お部屋からの眺めは、まるで自分の故郷に帰ってきたような郷愁を感じる風景です。
庭に建てられている蔵は180年前のもの
家屋は大正時代に火事にあい、今の建物は大正8年に建てられたそうです。

床の間には後醍醐天皇の8番目の王子「宗良親王」の歌を詠んだ掛け軸がかかっていました。
どうやら大滝村には、この宗良親王の悲しい歴史があるらしい・・・
掛け軸の前には、小さな備前焼の花瓶に野の花が活けられていました

ここは一日限定2組しか泊まれない、山あいに佇む静かな静かなお宿なのです。
詳しいことは→こちらをご覧下さい。


お庭のモミジにはたくさんの赤い羽根が付いていて、日の光に照らされて輝いていました。
去年、私はこれをお花と間違えて、おーちゃんに羽根の付いたタネだと教えてもらいましたが・・・
今回もお花と間違えそうなくらいに赤く華やかに、新緑のモミジに彩りを添えていました。

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モミジの羽根のヘリコプターを、マウスオンでご覧下さい

私は美味しいお茶をいただきながらいつまでも、お庭を眺めてぼんやりとしていました。
まるで田舎の従姉妹の家にでも遊びに来ているような、そんな気持ちになっていましたね。

ここのお風呂は温泉ではありません。
(温泉入浴の希望者は、近くの小渋温泉「赤石荘」の大浴場が送迎付きで利用できるそうです)
広さも家庭風呂を一回り大きくした程度・・・
大きな窓を開けると、ハーブが浮かんだ湯船から中庭のモミジがすぐそばに見えています。
苔の緑も目に優しくて、温泉でなくても充分満足しました。








正面の窓を開けると、蔵の屋根の左側に「赤石岳」が見えていました。
湯船に浸かりながら見る南アルプスに感激します。
但し湯船から出たときは用心のために窓を閉めましたが・・・




お庭の周りには、たくさんの野の花が咲いていました
お楽しみがまだまだたくさんありそうな宿でした。


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21 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
☆ハイキング♪ (naoママ)
2007-06-05 01:37:26
satomineさんへ
新緑の美しい季節はハイキングもうってつけの時期ですよね。
梅雨までの間がサイコーです。
行きたい所は色々ありますが、このところ人とのお付き合いに忙殺されて、なかなかノンビリ緑やお花に触れる時間が取れません
入梅も秒読みなのに・・・

この旅では、赤いモミジの実が丁度見頃でした。
新緑の中にこの赤い色が混じると本当に綺麗で・・・
ではモミジのお花はどんななの?
考えても浮かびませんね~
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☆緑あふれる中で・・・ (naoママ)
2007-06-05 01:15:17
おみやさんへ
今回の伊那への旅は、車が主だったのであまり歩いていません。
でもそのわりに満足できたのは、この大きな自然と新緑の美しさにあふれていたからだと思います。
気場だけでなく、どこに行ってもマイナスイオンが満ち溢れている緑の豊かさに包まれ、心が落ち着くのでしょうね。

この宿も派手さは全然ありませんが、周りには緑があふれ、山野草が咲き乱れてました

都民の森のある奥多摩の三頭山にはまだ行った事がありませんが、私も先日「黒川鶏冠山」を登ってきました。
森林浴が楽しめて、セラピー効果もあった様に思います
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☆日本の魅力 (naoママ)
2007-06-05 00:53:32
ミサさんへ
海外に出かけるたびに、逆に日本の良さが判ってきますね。
国土は狭いながらも、豊かな自然と、豊富な食材・・・
古い歴史と四季折々の行事・・・
そしてこの大鹿村はまさに「ウサギ追いしかの山、小ブナ釣りしかの川♪」の歌のとおりの世界でした。

その上、この「蔵宿・右馬允」は、古さの中にモダンな美しさがあふれていて、本当にやすらぎの空間が広がっていました。
日本人の美意識って昔から凄いものがあるな~と痛感します。

LAのジャカランタの写真、拝見しましたよ。
その国、その国の美しさと文化がありますが、あのジャカランタのお花は、日本で言えば「サクラ」に匹敵するのでしょうね。
一度見てみたいと願っているお花です
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こんばんわ (satomine)
2007-06-04 20:45:03
1日2組限定、静かなお宿いいですね!
青空に新緑、気持ちよさそうです!
もみじの赤い竹とんぼのような実、私も今年初めて見て、幼馴染の友達に、最初は青白く・赤くなり・茶色くなって飛んでいくことを教えてもらいました。
市内に手軽にハイキングのできる300M位の所がいろいろあるので、友達と楽しんでいます。
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安らぎのお宿 (おみや)
2007-06-04 17:22:24
こんにちわ
素敵な旅をされましたね。新緑の美しさが際立ってそんな中を歩くだけでも楽しいですよね。
ここの所少し忙しくあたふたと過ぎてしまいました。
naoママさんのようなたびがしたくなりました。

都民の森、とても気持ちよかったです。森林浴を沢山あびてきました。
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ごめんなさい。 (ミサ)
2007-06-04 10:19:14
やっと、しました。
縮小がで、写真がいまいちですが、
しばし、楽しんできました。
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感激 (ミサ)
2007-06-04 10:16:47
naoママもブログを、娘と一緒に拝見していたら
アヤブーが感激していました。これこそ日本の魅力のようです。
なんだか日本シックになってますよぉ~。
やっぱり景色も四季も食べ物も、何でも日本が一番です。

1週間前に対面したジャカランタ、やっと
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☆心安らぐお宿です。 (naoママ)
2007-06-03 23:29:21
michyさんへ
主人の友人は特に山が趣味の方ではありませんが、もう何度もこの宿を利用している常連さんです。
紹介していただいて、期待にたがわず良いお宿でした。

二組しか泊まれませんが、お値段もわりとリーズナブルで(1人14000円)、3日前でも予約が取れました。
紅葉の頃は混んでいて、予約もなかなか取れないようですが・・・
新緑も良いですよね

山やウォーキングなどをやっている方は、新緑の季節の魅力が分りますが、一般の方々は紅葉時に集中するようですね。
新緑の頃がアナかもしれませんね。
機会があったら是非是非お薦めです。
返信する
☆宜しくお願い致します。 (naoママ)
2007-06-03 23:13:38
siawasekunさんへ
この新緑の中の古い宿は、しみじみとくつろげる良い所でした。
庭や道路沿いには山野草がいっぱいで・・・
私にとってはいつまでも滞在したくなるようなお宿でした。
その中でも「クマガイソウ」を見つけたときは嬉しくて飛び上がりましたが・・・
写真が上手く写せなかったのです
もうボケボケ・・・
siawasekunさんのところで同じクマガイソウを見つけた時は思わずお願いのコメントを入れてしまいました。
次回使わせていただきますので、宜しくお願い致します
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☆熟年の夫婦論! (naoママ)
2007-06-03 22:42:33
taeさんへ
今日はハー君がやってきて、みんなで近くの台湾料理のお店に行って今さっきバイバイしたところです。
息子一家が横浜に引っ越してきて以来、泊まる回数は減りましたが、ちょこちょこと来てくれるようになり、この方が断然嬉しいですね。
そんな訳で、コメントのお返事がすっかり遅くなりましてすみません。

思いがけず老後の夫婦論的なコメントになりましたね。
山も旅も友人と行った方が楽しいものですが、この歳になると、人それぞれ家庭の事情も違ってくるし、体力的にも差が出てきます。
それらを考えると結局夫婦で行くのが一番気楽ですね。
老後、迷惑かけたりワガママ言えたりできるのは結局連れ合いしかいないのですよ。

taeさんの所もようやくそんな時間が持てるようになって良かったですね。
京都奈良を見て周るなんて、羨ましいです!
taeさんがその気になれば、ご主人は張り切って計画実行するものなんですよ。
これからは優しいご主人に任せておけば大丈夫!

山の名前やお花の名前は興味を持って行き続ければ知らないうちに頭に入るものです。
興味がないものは目の前にあっても、目に入らないものです。
私は新しい、カタカナ名のお花は全然覚えられませんわ

返信する
すてきなお宿☆  (michy)
2007-06-03 10:58:11
いいですねえ、
こんなところで、のんびりできたら・・
わたしも、緑の中が大好きなので、
さっそくブックマークしました!
いつか、チャンスがあれば、
でかけたいわ。

自然の中でゆったりできるのは、
人間回復ですよね。

わたしのように、
裏山がウォーキング・コースのような、
田舎住まいの者でも、
自然のなかで、
鳥の声、谷川のせせらぎ、小さな野の花、
などに、癒されますもの、
都会のかたは、
なお、しみじみと感じるでしょう。

すてきなお宿を紹介していただいて、
ありがとうございました。
貴重な情報が、
またひとつ増えてうれしいです。

返信する
やすらぎの宿 (siawasekun)
2007-06-03 03:45:41
大鹿村の鳥倉林道入り口近くの山の斜面の宿ですか。

やすらぎの宿「蔵宿・右馬允」ですか。
素敵なところのようですね。

新緑、いいものですね。
ゆっくり、くつろがれて、良かったですね。
雰囲気、伝わってきました。

さて、クマガイソウの写真を1枚マイブログで紹介の件、了解しました。
どうぞ、ご気軽に。。
返信する
遅ればせながら・・・ (tae)
2007-06-03 01:30:20
仕事一筋、趣味は読書&社交ダンスの夫と、あまり一緒に
行動する事もなかったのですが、社長職を退いてからは、
助け合わなきゃやっていけない販売の仕事をともにやるようになり、お陰様で、何とか仲のよいnaoママご夫妻の足元に
やっと追いついた感じです。
今回も旅行を終えて、改めて海外に行く時は「夫が一番」と
思いました。気楽ですものね~。

それにしても、よくマア、naoママは山の名前から、花々の名前から、よく御存知で、びっくりデス。

夕方、二人で、安久津八幡に散歩に行ったのですが、
花の名前、二人とも全くわからず、苦笑いしちゃいました。

明日から、3日間、山形市で仕事です。
それが終わると、大阪にチョット長めの出張・・・
私に気遣って、24日から28日まで、京都、奈良の旅行の計画を立ててくれました。
優しい旦那さんです。(苦笑)

2月に亡くなった友人の事を思うとき、
今を大切に生きなきゃと、いつも思っています。
先の事など、だーれもわからないものね。

お互い、体に気をつけて、
気楽な人と、少しでも長く一緒にいられるように
頑張り?ましょうね。
返信する
☆夫婦共通の趣味 (naoママ)
2007-06-03 00:06:01
shoukoさんへ
夫婦が何もかも一緒というのは、結構しんどいものです。
それぞれに自分の世界があり、一つか二つの共通の趣味をたまに夫婦で楽しむくらいが丁度良いものだと思います。

我が家は見るTVや本なども全然違っていて、それぞれが自分の部屋にこもっている時間も多い感じですよ。

主人の友人に薦められたこの宿は、2人とも気に入りましたが、意見が合わないことも多々ありますよ。

主人はS18年生まれです。
団塊の世代よりは少し上なので、夫婦は同志、パートナーと思うには「男のこけん」なるものを気にする年代です。
山などで私の方が足が強くてリードしたりすると面白くないみたいで、ゴチャゴチャ言い出します
まぁ~それでもケンカしながらも、友と行くよりは気楽ですね。
年とともに「気楽が一番!」と思えるようになりました

shoukoさんのお宅も、年に一度のご夫婦での海外旅行を続けていらっしゃるではありませんか。
そのくらいで丁度良いと思いますよ
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☆日本の良さ♪ (naoママ)
2007-06-02 23:38:15
yunさんへ
ドライブ旅行はオーストラリアでも行きましたが、こう何もかもが180度違うと言うのも圧巻ですよね。

今回の旅でますます日本が好きになりました。
シットリとした空気、萌黄色に輝く木々、雪を抱いた山々に名水、そして歴史ある建物・・・
この地方の名主の家だったという宿では、良い触れ合いも出来ました

大勢で行く旅行は、温泉の大浴場やカラオケコーナー、バーなどの施設がある大型ホテル方がそれぞれの楽しみ方に合わせられますが、親しい友人や夫婦で行く場合は、このようなシットリと落ち着いた宿も良いものですよ。
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落ち着いたお宿 (shouko)
2007-06-02 20:08:26
大正時代に建てられたというお宿・・・ご利用は2組のみとか・・・今の時代にこんなお宿もあるんですネ
初めて知りました。

そう・・・子供時代、お屋敷の広いお宅に寄らせていただいたような気分というのでしょうか・・・
時代を経たもの触れるだけで、なぜか懐かしく心やすらぐものがありますネ

naoママさんご夫婦は趣味が一緒、そして価値観も同じ・・・充実した生活の日々を過ごされていらっしゃいますネ
団塊の世代の理想のカップルでは・・・

一方我が家は・・・ おのおの好きな道を・・・あっち向いてホイ・・・といったところでしょうか 
お互い元気で何よりありがたいというところではありますが・・・

いつも山のステキなお写真を見せていただきありがとうございます。それにしても登山が趣味とはいえ、山の名前を覚えていらっしゃるのには、ホントにすごいと思います。感心しきりです。
返信する
naoママさん、こんばんわ♪ (yun)
2007-06-02 18:25:23
しっとりと落ち着いたステキなお宿ですね

縁側からみるお庭、お風呂からの景色、
遠くに「赤石岳」と、いうことなしですね。

こういうお宿なら、やカラオケは必要なし、ですね(笑)
一日二組とは、贅沢~~

夫は釣り好きなので海を好みますが、
私はやはり山々の景色がいいですね
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☆元気な内に・・・ (naoママ)
2007-06-02 12:39:51
風のたより(S・K)さんへ
山で知り合い結婚した我ら夫婦ですから、自然の中に身をおきたいという感性は似ているので、今回のような旅のスタイルは年に何回かはやっています。

パースから出かけた、あの青い海が素晴らしかった「エスペランス」への旅も、今回の旅と気持ちは同じでしたね。
年々寄る年波には勝てず、山歩きが少なくなった分、このように車で出かけることが多くなりました。

主人の口癖が「元気な内に、やりたい事をやっておこう」なんですよ。
そのために56歳で脱サラして、今の道(植木屋)を選んだと申しております。

私も30代で何度も入院生活を繰り返し、一度は死の淵も見た経験がありますから「人間明日が必ずある保障などないんだ。
やりたい事は出来るうちにやっておこう」とつくづく感じましたので、主人のポリシーに合わせています。
でも・・・
山も旅も「体力・気力・財力」が要ります。
この中の1つが欠けてもどうにかなりますが、2つ欠けたと自覚した時は、もう諦めざるを得ないでしょうね

今が一番幸せと思って、やれるうちは行動していきたいと思っています。

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☆古さがステキ・・・ (naoママ)
2007-06-02 12:16:36
おーちゃんへ
私たち日本人が忘れていた、古い日本の山里の生活がタイムスリップのように蘇るやすらぎの「宿」でした

主人も私も実家は東京と横浜なので、いわゆる「田舎」を持っていません。
ですからここを我が田舎だと思って、息子一家も誘って、時々訪ねて来たいものだと思ったくらいです。
唯ちょっと遠いのが難点ですね

ご友人を訪ねたついでに、足を延ばしてみるのが良いかもしれませんね。

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羨ましい山めぐりの旅 (風のたより(S.K))
2007-06-02 10:11:07
伺えなかった分の記事全部読ませていただきました。
分杭峠と中央構造線のお話とってもお勉強になりました。

山歩きをされながらご夫妻でいろんなことを見聞きされていて
羨ましい限りです。
本当にお幸せな毎日をお過ごしですね。

日本のみならず海外までも精力的に行動される原動力がご夫妻のこの山歩きが原点にあるんですね。納得です。
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たしかに (横浜のおーちゃん)
2007-06-02 08:43:20
泊まるのを目的にしたい宿ですね。自然を愉しんで歴史を知ることもできるのですか。飯島に友人がいるのですが、足を延ばしてみたい気になります。
モミジの実がにぎやかですね。
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