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ヒトリシズカ

2023-04-01 | 樹木 草花


ヒトリシズカは白く清楚な花を静御前に例えた名前
茎に花穂が1個付くことから一人とした

センリョウ科の山野の林内や草地に生える多年草
茎は直立し高さ20cm程で、初めは紫色を帯びるものが多い
茎の下部の節には膜質の鱗片状の葉が付く
上部には2対の葉が十字型に対生するが、4個の葉が輪生しているように見える
葉は光沢のある濃緑色で長さ8cm程の楕円形~卵状楕円形
先は短く急に尖り、縁には鋭い鋸歯がある

花は4~5月に咲く
葉が伸び切る前に茎の中心から白い花穂を出す
花は花弁も萼もなく、緑色の雌しべ1個の子房の横腹に、雄しべ3個が付く
雄しべの花糸は白く良く目立つ
外側の2個の雄しべは基部の外側に黄色の葯があり、中央の雄しべには葯がない

果実は核果で、3cm程の歪んだ広倒卵形