トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

ベニバナトチノキ

2020-05-16 | 樹木 草花


ベニバナトチノキはアカバナトチノキ(花は鮮やかな紅色)とセイヨウトチノキ(別名マロニエ)(花は白色に少し赤味が掛かった色)の種間雑種

トチノキ科の落葉高木 高さ15m程になる
葉は対生で掌状複葉 小葉は6個ほどでくさび状倒卵形
表は暗緑色で深いしわが目立つ 縁には粗い重鋸歯がある

花は5~6月 枝先に15cmほどの円錐花序を立て、紅色~朱紅色の花を多数つける
花色はアカバナトチノキとセイヨウトチノキの中間の感じ
果実は蒴果

セッカ

2020-05-15 | 野鳥


繁殖期のオスは上昇しながらヒッヒッヒッ、下降しながらチャチャ チャチャと囀る
鳴き声で居ることが分かる

留鳥又は漂鳥
本州中部以南に分布し、平地から山地の草原に居る
雪の多い地方では冬には暖地へ移動する
草地で昆虫類やクモ類を採食する

雌雄同色
頭からの上面が黄褐色で黒い縦斑がある
下面は白っぽく、脇腹は褐色味がある
大きさ13cm

オバシギ

2020-05-14 | 野鳥


世が世であるならば、今頃はシギやチドリの渡りの最盛時期で大忙しなはずなのだが・・・
オバシギ(尾羽鴫、姥鴫)は、尾羽が目立つ鴫が語源と言うが、それほどは目立たない
採餌などで動作がゆったりして見えるので、姥鴫の字を当てた という説もある

旅鳥
5月を中心に、4月の後半から6月初めころまで見られる
干潟 河口に居て内陸の湿地に入ることは少ない
群れで居ることが多い
岩場 砂浜では主に貝類、干潟河口ではゴカイ類甲殻類貝類を捕る
水田などに入ったものはタニシなどをよく捕る

雌雄同色
夏羽では赤褐色で先端が黒く、白い羽縁のある肩羽
胸には密な黒色斑がある
大きさは27cm

ヒバリ

2020-05-13 | 野鳥


ヒバリ(雲雀、告天子)の名は晴れた日に囀るので、ヒハル(日晴)の意味という
漢字名の雲雀は「雲に届くほど高く舞い上がる小鳥」を示し、告天子も天に昇るほどという意味を込めたもの

留鳥又は漂鳥 北方のものは冬には暖地に移動する
農耕地 草原 川原等に居る
繁殖期には空中に舞い上がり。囀って縄張り宣言する
地上での行動が多く、歩き回りながら昆虫類やクモ類植物の種子を啄む
営巣は地上の草地の上にする

雌雄同色
後頭に短い冠羽があり、オスは良く立てるが、メスはオスほど立てない
上面は淡い黄褐色で黒褐色の斑がある、下面は全体に白っぽく胸に淡い黒褐色の縦斑がある
大きさ17cm

うらうらに照れる春日に雲雀あがり 情(こころ)悲しも独りしおもえば(大伴家持)

オオヨシキリ

2020-05-12 | 野鳥


ヨシキリ類はヨシなどの茎を切って中の虫を食べることからの命名で、大型種がオオヨシキリ

夏鳥 4月頃から渡って来て10月には去って行く
川岸 河口 海岸 湖沼などのアシ原にいる
草地を動き回り昆虫類 クモ類 草木の実などを採食する
口を大きく開けて草の目立つところで「ギョギョシ ギョギョシ」等と大声で囀る
口の中は橙赤色で目立つ
俗名ギョウギョウシ(行々子)は俳句の夏の季語
行々子暮れねば顔の定まらず(加藤楸邨)

雌雄同色
オリーブ褐色の体 汚白色の眉斑がある 喉からの下面は白っぽい
大きさは18cm

ムラサキカタバミとイモカタバミ

2020-05-11 | 樹木 草花


どちらもカタバミ科の南アメリカ原産の多年草
紫色の花を付けるムラサキカタバミ 塊茎を作るイモカタバミ一見似ている

ムラサキカタバミ:江戸末期に鑑賞用として渡来した
鱗茎から倒心臓型の3小葉の葉を数枚出す
5~7月頃 葉より高い花茎を出し2cmほどの淡紅色の5弁花を数個付ける
葯は白色で花粉は出来ず、株の基部に作られる鱗茎で増殖する
鱗茎はラッキョウのように鱗片が重なって球形なった地下茎で 鱗片は葉が変化したもの

イモカタバミ:1967年に帰化が報じられた
紡錘型の根から、長い柄の先に倒心臓型の3小葉を付けた葉を出す
4~9月にかけて葉より高い花茎を出して、2cm程の5弁の紅紫色花を付ける
花弁の基部の色がムラサキカタバミより濃く、葯は黄色で花粉を出す
根の上部に小型のイモ状の塊茎を多数つけ大きな株となる
塊茎は茎が変化したもの

アメリカフウロ

2020-05-10 | 樹木 草花


アメリカから渡ってきたフウロソウの意味
昭和8年に京都での帰化が報じられ、今では日本各地に分布している

フウロソウ科フウロソウ属の北アメリカ原産の一年草
フウロソウ科は5属あり日本ではフウロソウ属だけが自生している
フウロソウ属は日本では12種自生している 多くは〇〇フウロの名で呼ばれている

葉は長い柄があり5深裂し、更に細裂している
5~9月にかけて葉腋に花柄を出して、1cm程の淡紅白色の5弁花を付ける
果実は2cm程の角果で、槍状に花柱が残り熟すと裂けて、根元の5分果の種子を弾く


ホソヒラタアブ

2020-05-09 | 虫類


ハルジオンの花にホソヒラタアブがやって来た
花に来る最も身近なアブの一つ

アブはハエ目で、羽化の時に蛹の背中が縦に割れる直縫短角群の総称
ホソヒラタアブはハナアブ科の仲間で、蜜を舐めるのに適した口を持つ
成虫で越冬して3~10月まで見られる

名前の通り細くて平たい体をしている。色模様がとても綺麗だ
アブの仲間は美しい縞模様を持つものがいるが、針を持つハチへの擬態
飛ぶのが上手で、空中停止しながら器用に飛ぶ
食べ物は花の蜜や花粉を好む
大きさは1cm程
幼虫はウジ虫型で草花の上でくらし、アブラムシやカイガラムシなどを食べる

ナミテントウ

2020-05-08 | 虫類


テントウムシは日本では約180種ほどいる
成虫幼虫共にアブラムシ類などを食べる益虫のものが多く、1世代で5千から1万匹も食べる
葉を食べる植物食のものもいて農家に嫌われる

ナミテントウはテントウムシとも呼ばれ、ナナホシテントウと共にどこでも見られる普通種
翅の色や斑紋に変化が大きく、大まかには二紋型(黒地に赤い紋が2個) 四紋型(赤い紋4個) (斑)紋型(赤い12個の紋) 紅(紋)型(赤い地に黒い紋)の4型に分けられるが、細かく見ると100以上ある
違う模様の個体でも交尾をする。似た模様の他種と同じ仲間のナミテントウだとどうやって見分けているのか不思議

成虫で越冬する よく集団で越冬している
3~11月にかけて見られる
大きさは8mmほど

ナナホシテントウとフラワームーン

2020-05-07 | 虫類


今日は満月。5月の満月は、花々が咲き誇るシーズンなのでフラワームーンと言うらしい

最も普通に見られるテントウムシの一つ
ナナホシテントウは背中の黒い斑が7個ある
頭と胸は黒色 翅は赤色の中型のテントウムシ 
かなり目立って印象的だが、派手な模様をすることで毒を持っていると思わせる警戒色の役目をしている
大きさは8mmほど

成虫で越冬し3~11月にかけて活動する
捕まえると死んだふりして動かなくなり、黄色の臭い液体を出す 味わったことは無いが苦いと言う
幼虫はイモムシ型で全身に突起があり、長い足を持つ
食べ物は成虫幼虫共にアブラムシ類

ヒメカメノコテントウ

2020-05-06 | 虫類


テントウムシの仲間で、亀の甲状の模様のカメノコテントウより小型なのでヒメカメノコテントウ

成虫で越冬して、3~11月にかけて見られる
平地から山地まで普通に見られる 家に近くの小さな公園に居た
背中の模様は色々あって、亀甲型 黒型 四紋型 二紋型 せすじ型など
出会ったのは亀甲型

食べ物は幼虫 成虫共にアブラムシ類
幼虫はイモムシ型で全身に突起があり長い足を持つ
大きさは4mmほどだった

アゲハチョウ

2020-05-05 | 虫類


どこにでもいるアゲハ(アゲハチョウ ナミアゲハ)が、このところ毎朝庭にやって来る
縄張りがあるのかどうか、同じ個体かどうか、数分花やミカンの木に居て 時間をおいてまたやって来る

チョウ目は日本では5000種ほど知られており、便宜的にチョウ類とガ類に分けられている
チョウ類は概ね260種(約5%)ほどで残りはガ類である

アゲハは最も身近な蝶の一つ
8cm程の大型のチョウで、蛹で越冬して4月から10月頃まで見られる
表は黄白色から黄色で、翅脈に沿った黒い模様が見られ、後翅外縁に青色の斑紋列や肛角部に橙~赤色の斑紋がある
春型と夏型があり、春型の翅は淡い黄色で小型 夏型は汚黄色大型と言われるがあまり意識したことは無い

食草はサンショウ イヌザンショウなどサンショウ類 各種栽培ミカン類
都市部でも民家の庭木で、栽培種でも発生する

ボケの実

2020-05-04 | 樹木 草花


木瓜の木に2cm程のまだ小さな実が生った
ボケ(木瓜)は中国名木瓜(もっか)の音が変化したものと言われる

バラ科の落葉低木 2m程になる
中国原産で平安時代に渡来し各地で栽培されて、園芸種も多い
小枝には棘がある
葉は互生 葉身は6cm程の楕円形で、先は尖り縁には鋭い鋸歯がある

花は3~4月 葉の展開前3cm程に咲き、両性花と雄花が混生する
果実はナシ状果 8cm程の楕円形で、8月頃に黄色く熟す

果実はクエン酸 酒石酸 リンゴ酸 果糖などを含み芳香がある
実は初秋まだ多少青さが残っている頃に採って、輪切りにして果実酒が疲労回復の効果があり且とても美味しい
完熟した果実は輪切りにして乾燥させ、煎じて飲むと暑気あたりによる筋肉ケイレンによく効く


ハナミズキ

2020-05-03 | 樹木 草花


大正時代に東京市長がアメリカヘサクラの苗木を送ったお返しに日本に送られた「日米親善の木」
別名アメリカヤマボウシ

ミズキ科の北アメリカ原産の落葉小高木 5m程の高さ
葉は対生し枝先に集まって付く
葉身は10cm程の卵円形 先は短く尖り基部は円形 縁は全縁で少し波打つ

花は4~5月 葉の展開前か同時に咲く
花弁のように見えるのは総苞片で、長さ5㎝程の広倒卵形で先端は少し凹む
色は白色又は淡紅色 時に紅色
総苞片の中心に黄緑色の小さな花が20個近く集まった球形の頭状花序をつける
花弁は4個、6mmほどの長楕円形で反り返る

果実は液果状の核果 1cmほどの楕円形で9月頃 暗紅色に熟す
核は楕円形 褐色で中央に溝がある

ハナズオウ

2020-05-02 | 樹木 草花


艶やかな濃桃色の花が枝にびっしり付いて綺麗だ

マメ科の落葉低木 高さ2~4m程になる 庭木によく植えられている
中国原産で古くから植栽されている
葉は互生で葉身は7cm程の広楕円形、先は尖り基部はハート形

花は4月 葉の展開前に前年枝や古い枝に1cmの紅紫色の花を束生させる
蝶形花に似ているが、旗弁が最も小さく翼弁の内側にある
果実は豆果 5cm程の莢形で上側の縫合線に狭い翼がある
中に数個の丸い4mmほどの種子が入っている