nodatchのブログ

鉄道が好きな旅行作家が、取材や出版などの個人的な話を書いていきます

秋田内陸線『ごっつお玉手箱列車』

2011-10-24 10:48:00 | 国内の鉄道
先週の火曜日、日帰りで秋田へ行ってきました。秋から冬にかけて走る秋田内陸縦貫鉄道(通称「内陸線」)のイベント列車「ごっつお玉手箱列車」のプレス試乗会があったからです。沿線の農家のおばちゃんたちが作った手料理を車内で味わうという「ごちそう列車」(地元の言葉で「ごっつお」と言います)なので、走る時間帯は、お昼過ぎ。ゆえに、「こまち」往復で日帰り取材となったわけです。それにしても秋田日帰りなんて、新幹線があるからできるのですね。改めて、高速鉄道の威力を認識しました。

内陸線の始発駅は角館。内陸線の駅はJR駅の隣です。

本数が少ない内陸線ですから、「ごっつお玉手箱列車」は定期列車に併結です。すなわち、前1両が通常の定期列車、後ろ1両がお座席車両の「ごっつお玉手箱列車」」という2両編成。通り抜けできないようになっていて、「ごっつお列車」は予約なしでは乗れません。この日はプレス取材ということで、公募したモニター客にテレビ局が4社も車内の様子を撮影していました。

角館出発前から、はやくも地元のおばちゃんが、食材を配り始めます。列車が動き出し、駅に着くごとに、沿線のおばちゃんたちが乗り込んできて、新たな手料理をふるまいます。

新聞紙に包んだ栗なんて、素朴なもてなしに好感が持てます。出発後20分ほどで、テーブルの上は食材で一杯に。取材していると、食べるのが追いつきません(笑)。

その間にも、列車は北上を続け、マタギの里を経て、紅葉が綺麗な山中を進みます。途中、二か所ある渓谷にかかる鉄橋では最徐行して、車窓を楽しませてくれました。

角館から1時間20分で阿仁合着。内陸線は鷹ノ巣まで続きますが、「ごっつお列車」は、阿仁合が終点です。内陸線の本社と車両基地のある大きな駅です。カラフルな車両が何両か休んでいました。残念ながら、今回はここで折り返しです。また来て、内陸線の完乗を果たさなければ・・・。

↑阿仁合の駅舎  ↓阿仁合の車両基地


「ごっつお玉手箱列車」については、
http://www.akita-nairiku.com/info/topics/doc/2011101313030901.pdf