nodatchのブログ

鉄道が好きな旅行作家が、取材や出版などの個人的な話を書いていきます

岡山の最新型低床式路面電車MOMO

2012-05-15 20:16:00 | 国内の鉄道
先週、2日ほど岡山周辺の鉄道を取材してきました。その目的の一つが岡山電気軌道、いわゆる岡山の路面電車です。ユニークな電車が多種走っていて興味が尽きないのですが、まずは最新型の低床式路面電車MOMOに乗ってみました。

岡山電軌のサイトには、各種電車の発車時刻が出ているので便利です。それを見て岡山駅前電停で待っていると、予定通りMOMOがやってきました。運転士から400円の一日乗車券を買って、席に着くと発車。平日の午後でしたから車内は空いていました。

木をたっぷり使った落ち着いた車内。洒落た椅子ですが、クッションがないので、ちょっとお尻が痛いです。でも乗車時間は終点まで10分ほどですから問題ないのでしょう。JR九州の列車デザインで有名になった水戸岡鋭治さんの作品です。水戸岡さんは岡山出身なので、かなり力を入れてプロデュースしたようです。ちなみにMOMOという愛称は、もちろん岡山の名産「桃」にちなんだものですね。

MOMOに乗ることだけを目的にしていましたから、行き先は見ていませんでした(笑)。二つ目の柳川で右折して南下。岡山市街の中心部を走って10分ほどで終点の清輝橋にあっけなく着いてしまいました。そのまま戻るのも何なので、MOMOを撮影しながら見送りました。

別の電車で柳川に戻って、もうひとつの路線の終点・東山へ。近くの横断橋から様々な車両を撮影していたら、もう1両のMOMOであるMOMO2がやってきました。

見た目は先ほどのMOMOとほとんど同じでしたが、乗りこんでみてびっくり。これは、路面電車という範疇を超えています。何とテーブル席ではないですか!

先ほどのMOMOは椅子が木製でお尻が痛かったですが、今度のはクッションがあるので快適です。それにしても食堂車といった感じ。この車両を使って週末夜の「ワイン電車」を走らせているのですね。

水戸岡さんのアイデアには驚くことばかり。この車両に毎日乗れる岡山市民が羨ましいですね。
あっという間に終点・岡山駅前電停に戻ってきましたが、降りるときに前の車両をのぞいてみたら、こちらはインテリアが黒。白と黒とを使い分けるとは、さすが水戸岡さんです。

最後にMOMO2の記念写真を撮って終わりとしました。



なお、水戸岡さんのデザインした車両については、拙著『旅が10倍面白くなる観光列車』(平凡社新書)をご覧ください。
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