nodatchのブログ

鉄道が好きな旅行作家が、取材や出版などの個人的な話を書いていきます

上野駅に「汽車」がやってきた!

2014-03-07 22:35:00 | 国内の鉄道
3月8日(土)にフジテレビ主催の度肝を抜くようなイベントが上野駅であり、その予行演習ともいうべき試運転が前日の7日(金)に行われました。

そう、蒸気機関車D51(通称「デゴイチ」)が上野駅に白昼堂々とやってきたのです。

地平ホームの17番線にデゴイチが到着するという情報は分かっていたので、17番線右側の欄干に沿ったところで待ち構えていました(17番線は、通常は常磐線特急の発着ホームで、いつもは特急券のチェックをおこなう改札があります。この日は、デゴイチ発着前後の特急の使用ホームをわざわざ変更した上、17番線ホームはロックアウト状態。警備員ばかりが目について戒厳令でも布かれたかのような異様な雰囲気でした。

それに怖気づいたのか、当のデゴイチはホームのかなりはずれで停車してしまい、そこから前へはやってきませんでした。多くのファンは肩透かしを食らったようです。

それではと、急いで15番線ホームの日暮里寄りに移動。ご丁寧に16番線、15番線ともに「スーパーひたち」が居座って隣ホームからの撮影を拒んでいるのです。

何とかデゴイチの出発時間に間に合い、車両基地のある尾久へ戻るシーンを撮影できました。



本番のイベントとは、東北復興をテーマに釜石から上野までSL特別列車を走らせるというものです。しかし、「SL銀河」のC58が走るのは、釜石~花巻で、「銀河」用客車は全線を走破しますが、花巻から都内の尾久(車両基地があります)までは電気機関車が客車を牽引し、特別列車の最後の一駅区間である尾久~上野だけデゴイチが列車を引っ張るのです。警備の問題やら諸般の事情があるのは容易に想像できることです。

「SL銀河」用客車は、7日に釜石を出発。試運転には間に合わず、デゴイチが引っ張るのは、SL試運転ではお馴染のオヤ12という客車1両と上野からの帰りに先頭に立つEF65電気機関車です。
試運転2回目は、上野ではなく、中間地点にある日暮里駅の常磐線ホームから狙ってみました。

待つことしばし、たいへんゆっくりとデゴイチは通過していきました。さらに場所を移動し、山手線ホームから尾久へ戻る列車を撮影してみました。画面右奥にスカイツリーが写っていました。東京都内を走った証拠ですね(笑)



日暮里駅通過の際にはデゴイチは大きな汽笛を鳴らして通り過ぎていきました。去ったあとには、煙と石炭の匂いが漂っていました。やはり「汽車」って良いものですね!