nodatchのブログ

鉄道が好きな旅行作家が、取材や出版などの個人的な話を書いていきます

錦秋の京都~南禅寺の紅葉

2014-11-25 23:18:00 | 国内旅行
蹴上インクラインで時間を少々つぶしましたが、いよいよ南禅寺です。境内に入ってすぐの三門あたりで、もう紅葉のあまりの見事さに圧倒されてしまいました。



写真を撮るときは他人を入れないように工夫しているので分かりずらいかもしれませんが、平日にもかかわらず相当混雑していました。ちょっと辟易しかけた頃、有料の方丈庭園に行ってみました。境内に比べれば若干人が少なめでした。ここは、紅葉よりは落ち着いたたたずまいを味わうところのようでした。


続いて、ローマの水道橋のような水路閣をくぐって隣の南禅院へ。ここも有料ですが、そのせいもあってかなり空いていました。内部の庭園で見る紅葉は、さらに美しいものでした。


これで充分かな?と思い、南禅寺の境内に戻り、三門を過ぎたら、左手の白壁の紅葉が、これまたうっとりするくらい魅力的でした。

入口は右手奥「天授庵」と書いてあったので、またまた拝観料を払って中へ。意外に混んでいましたが、人が集まるだけのことはありました。






充分堪能したので、外へ出て、お昼を食べることにしました。

錦秋の京都~蹴上インクライン

2014-11-25 18:09:00 | 国内の鉄道
地下鉄蹴上駅で地上に出て、南禅寺を目指します。すると、右手に土手のようなものがあり、それをアンダークロスしているレンガ造りのトンネルがありました。

あとで調べたら「ねじりまんぽ」という歩行者専用通路だそうです。それよりも、土手が気になりました。傾斜していて段々と私の歩いていた歩道と同じレベルまで下がってきます。すると土手には線路が敷いてあるではありませんか!

中に入れるようなので、入ってみました。ずいぶん幅のある「超広軌」といってもいいくらいの2メートルもあろうかという広い線路ですね。

鉄道?かたわらに看板が立っていたので近づいてみると「インクライン」と書いてありました。

まだ鉄道ができていない明治初期に琵琶湖から水を引いて水路を造り、物流ルートとして船で物資を京都まで運んでいたのですが、このあたりは傾斜がきつかったので線路を敷いて、台車に船を載せて移動させたとか。それが「インクライン」で「傾斜鉄道」と訳すようです。

さらに下ったところには、往時の台車が静態保存してありました。



貨車みたいですね。あとで近くにあった琵琶湖疏水記念館に寄ってみると、蹴上に発電所をつくって電気でケーブルカーのようにして動かしていたそうです。延長600mほどの「鉄道」で、南禅寺船溜りが終点でした。下記の写真が、その終点付近です。


思わぬ「鉄道」遺跡?を見つけて大満足。さて、南禅寺で紅葉狩りをしましょう。