nodatchのブログ

鉄道が好きな旅行作家が、取材や出版などの個人的な話を書いていきます

ノルウェーのディーゼル機関車

2018-07-22 23:41:00 | ヨーロッパの鉄道
ナルヴィクから南下しましたが、ボードーまでは鉄路がないので、小型機で移動。わずか40分でしたが、断崖絶壁や険しい山を越える有視界飛行でハラハラドキドキでした。

ボードー駅からは、再び列車の旅です。意外にも、ナルヴィクよりは立派な駅舎に驚きました。

ノルウェーの鉄道は電化が進んでいるのですが、このあたりは非電化単線で、ディーゼル機関車が客車や貨車を引っ張っていました。1990年当時は、メルクリンの鉄道模型でおなじみのアメリカン・スタイルの機関車が主力でした。とうとう会えたね!と感激しました。



アメリカン・スタイルでエンジンはアメリカ製だったかと思いますが、スウェーデンのNOHABとかいう会社で組み立てたもの。デンマークにも同形式の機関車がいました。

南からの列車が到着し、重連の機関車が切り離されて入換を行っていました。

広大な駅の構内には、凸形の入換機の姿もあったのでスナップしました。


発車後、2時間ほどで北極圏のモニュメント脇を通過。スウェーデンのものは看板でしたが、こちらは地球儀のようなモニュメントでした。

モイラーナという駅で何分か停車したので、ホームに降りて駅舎を撮影しました。

この駅かどうか忘れてしまいましたが、貨物列車と2回すれ違いました。1回は、新型機関車、もう1回はアメリカンスタイル機の重連でした。




10時間くらいの長旅の末、トロンハイムに到着。そこで夜行列車に乗り換えて、首都オスロに着いたのは、翌朝のこと。長い長いノルウェー縦断の鉄道旅でした。

北極圏への旅

2018-07-22 21:58:00 | ヨーロッパの鉄道
1983年から2009年まで、18回にわたってヨーロッパを旅しました。そのうち、1990年から2005年にかけての14回は、ポジで撮った写真が残っています。しかし、ケースに入ったまま眠っている状態で、年とともに劣化が進んでいるようです。このまま埋もれてしまってはもったいないので、思い切ってデジタル化をすることにしました。手作業では面倒なので、お金はかかりますが、ヨドバシカメラでS-DVD化の注文を出すことにして、少しづつDVDになって戻ってきています。すっかり忘れていた画像も多く、新たに旅をしたみたいな気分です。

このブログでも、その一部を公開したいと思います。まずは、1990年の旅行から。この夏は、初めてSAS(スカンジナヴィア航空)に乗り、スウェーデンの首都ストックホルムから旅が始まりました。市内を散策したあと、何日目か忘れましたけれど、北を目指して夜行列車「ノルドピーレン号」で旅立ちました。

夏の北欧は、夜行列車といっても白夜なので夜中まで陽が沈みません。車窓が楽しめるのです。
そのかわり寝不足で朝を迎えました。北極圏に入ります。

キルナで寝台車が切り離されたので、座席車に移動し、ノルウェーに入るとフィヨルドが見えてきました。山を越えて、終点ナルヴィクを目指します。

15時間くらいかかってナルヴィクに到着。西ヨーロッパ最北端の駅です。キルナで採掘された鉄鉱石を港まで運搬する貨物列車が頻繁に走っていました。

ローカル列車も見かけました。2両編成の古めかしい電車でした。