nodatchのブログ

鉄道が好きな旅行作家が、取材や出版などの個人的な話を書いていきます

錦秋の京都~京阪京津線など

2014-11-24 23:55:00 | 国内の鉄道
19&20日の京都滞在レポート、その3です。

紅葉シーズンの京都はホテルが取れません。そこで、今回は琵琶湖畔の大津プリンスホテルに泊まりました。よかったのは、チェックアウト時に荷物を預けると、夕方京都駅構内にあるウエルカムセンターで受け取れるという便利なシステがあったことです(しかも無料)。さらに、京都到着時は、荷物を預けると、夕方にはホテルに届いていましたので、身軽に京都市内を取材できました。

さて、2日目はホテルから歩いて10分ほどのところにある京阪石山坂本線錦駅からスタート。路面電車風のこぶりな車輛が2両編成で走っていました。ホームで待っていたら、反対方向の石山寺方面へ行く電車がやってきました。女子高生風のキャラのイラストがラッピングされた車体は目立ちますね。



7~8分で浜大津着。ここで京津線に乗り換えです。ホームの端から電車を撮影。この駅始発の電車(左)と坂本方面へ向かう電車(右)が並んだ瞬間を撮ってみました。


京都市内へ向かう電車に乗車。4両編成で、先頭車両は意外にもクロスシートでした。出発すると、しばらくは道路上を走ります。路面電車はせいぜい2両編成ですから、連接車輛でもない4両というのは、ちょっとびっくりでした。

路面区間はあっけなく終わり、続いて山深いところを力走。京都市内に入ると、やがて地下にもぐり、地下鉄東西線に乗り入れて蹴上(けあげ)で下車。天井まで覆うホームドアの駅にびっくり。東京の南北線みたいです。


地上に出て、2日目の京都散策開始。まずは、南禅寺を目指します。

錦秋の京都~嵐電ミニトリップ

2014-11-23 18:09:00 | 国内の鉄道
嵯峨野観光鉄道トロッコ列車に乗って、終点のトロッコ嵯峨駅に到着。ぶらぶら歩いて嵐山に向かっていたら、踏切で「嵐電」に出会いました。
有名な渡月橋や天竜寺あたりを散策したあと、「嵐電」に乗るべく嵐山駅へ。四半世紀ぶりですが、信じられないくらいモダンな駅に変身していました。びっくりです。

乗りとおすだけではつまらないので、太秦広隆寺駅で途中下車。駅前にある広隆寺をのぞいてみました。境内は紅葉がきれいでした。



駅に戻ると反対側のホームに嵐山行きの電車がやってきました。「夕子」などというイラストが描かれた、いかにも京都らしい電車です。「夕子」というのはお菓子の宣伝なのですね。

間髪をおかずに、またしても嵐山行きが到着。今度は回送電車ですが、なんと江の電カラーの車両でした。

そうこうしているうちに四条大宮行きがやってきました。

これに乗って終点の四条大宮まで行きました。着いたら暗くなってしまったので、京都駅に出て、宿のある大津(滋賀県)に向かいました。

嵯峨野観光鉄道トロッコ列車

2014-11-21 15:40:00 | 国内の鉄道
CMではないけれど、「そうだ京都、行こう」と思い立って、本当に行ってきました。ひとつには、東海道新幹線エクスプレスカード会員限定の「こだま☆楽旅IC早得」キャンペーンがあったこと。「のぞみ」自由席よりかなり安く「こだま」グリーン車に乗れるので試してみたかったからでもあります。時間はかかるけれど、急ぐ旅ではないので、のんびりゆったりと座って京都へ。

京都駅で荷物を預けて、まずはJR山陰線に乗って保津峡駅で下車。渓谷をわたる鉄橋の上にある駅ホームからは、こんな写真が撮れるのです。

最近、一般のガイドブックでも有名になった嵯峨野観光鉄道の観光トロッコ列車です。あらかじめ時刻をチェックしてあったので、スムーズに亀岡方面行と嵯峨方面行を撮影。その後、渓谷沿いの舗装道路を10分少々歩いて、トロッコ保津峡駅へ行ってみました。この駅は山陰本線の旧保津峡駅で、山陰本線が複線電化されたときにルート変更になって廃止された駅であり路線であるのです。30年振りくらいの訪問となりました。

しばらく待っていると、トロッコ嵯峨駅発の列車が客車を先頭にして、最後尾のディーゼル機関車が押す「プッシュプル運転」でやってきました。線路を越える跨線橋の上から撮ってみました。

急いで橋の上から振り返って最後尾のディーゼル機関車を撮影。トロッコ亀岡駅へ向かう列車を追いかけていると、遠くで山陰線の電車が右から左へと走っていくのと重なりました。よいタイミングです。

30分近く後、トロッコ列車が、今度はディーゼル機関車を先頭に戻ってきました。さっきまでは薄曇りで光線を気にしないで写真が撮れたのに、この期に及んで快晴で正面から陽が射してきて「逆光」。・・・・。


どうせ満員で乗れないだろうと思いつつ、車掌さんに声をかけたら、「乗れ」との指図。ありがたく乗車しました。何人か分は、立席券を発売している模様です。無人駅のトロッコ保津峡駅からの乗車もラッキーだったようです。それと、嵯峨から亀岡まではトロッコ列車に乗り、帰りは舟下りをする人も多いようなので、亀岡発の列車は若干余裕があるようですね。

もちろん車掌さんに620円を払い補充券を発行していただきました。線路ぎりぎりのところに生えている紅葉した樹木をかすめつつ、列車はのんびりと進みます。



トロッコ嵐山駅で団体客が少々降りたので、木製の座席に座ることもできました。

かくして、好調な出だしで京都の旅が始まりました。

<参考>
嵯峨野観光鉄道のような観光列車については、拙著『旅が10倍面白くなる観光列車――SLからイベント列車まで 』(平凡社新書)をご覧ください。
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秩父鉄道のSLパレオエクスプレスを撮る

2014-11-18 20:26:00 | 国内の鉄道
久しぶりに秩父鉄道の蒸気機関車(SL)C58形363号機の引く「パレオエクスプレス」を撮りに出かけてきました。11月は土日以外に金曜日にも走っているのですが、14日は「埼玉県民の日」とかで全線乗り放題で1000円の格安チケットも売っていました。それを利用して、効率よく撮影しようというわけです。

まずは、熊谷から上長瀞まで先行する電車で向かい、有名な荒川橋梁を渡る雄姿の撮影です。

隣にいたおじさんが「水鏡」になるよと教えてくれたので、ややかがんでカメラを向けてみました。ぎりぎりで機関車が水たまりに映っているのが分かるでしょうか?

撮影後、急いで上長瀞の駅へ。息も絶え絶えになりながら、10分後にやってくる電車に乗車。この電車は秩父駅でSLを追い抜きます。浦山口、武州日野など撮影地は目白押しですが、電車での追っかけの場合、影森より先の区間は電車本数が激減しているので要注意です。撮影後の電車がかなりの時間ないからです。それで、終点三峰口の一つ手前の駅白久(しろく)で降りることにしました。この駅なら、三峰口まで歩いても15分くらいだからで、電車の心配が要りません。

ところが目指す撮影地へは道に迷って行きそびれ、同業者が1人うろうろしているスポットで並んで撮りました。SL通過の直前でした。

どうかな?と思ったのですが、意外にまともな写真が撮れたので良しとしましょう。

予定通り三峰口まで歩いて、駅構内でターンテーブルに載って方向転換するSLを撮影しました。

この駅の発車を撮るのも悪くないなあ、と思い、電車には乗らず、ターンテーブル付近からSL列車の発車を待ちました。

バックに山が映り、煙も盛大に吐いて大満足。30分後の電車で追いかけです。
この電車は寄居でSLを追い抜きます。しばらく先に行かないと、降りてすぐにSLがやってきてしまします。どこで降りようかな、と思っているうちに武川。駅を出ると線路際で大勢待機していました。そうだ、武川はSL停車駅だったので、発車時に煙が期待できるのだった、と思っても後の祭り。その少し先に、土手からカメラを構えている人がいたので、大麻生で降りてみました。戻ること5分ほどの場所で待っていたら、数分後にSL列車が夕日を浴びてやってきました。





煙はほとんど吐いていませんでしたが、いい感じの写真が撮れたので満足しました。
都合4回撮影でき、鉄分大補給の一日でした(笑)

箱根登山鉄道の新車アレグラ

2014-11-06 17:10:00 | 国内の鉄道
箱根登山鉄道に25年振りの新車「アレグラ」が登場、11月1日より運転を開始しました。さっそく取材をしようと、3連休あけの4日火曜日、快晴だったので出かけました。

少しでも時間を有効に使うため、珍しく東海道新幹線「こだま」で小田原へ。さっそく1日乗車券「トコトコきっぷ」を買って、箱根湯本へ向かいました。「アレグラ」の運行スケジュールは、登山鉄道のホームページに出ています。ほぼ15分おきの電車を2本やり過ごして「アレグラ」に乗るよりは、まず撮影と、普通の電車で1つ目の駅塔ノ沢へ。撮影名所の出山鉄橋へ行ってみることにしました。駅から歩いて15~20分ほどですが、国道1号線(東海道)はだらだらとカーブしつつ上る一方です。やや急ぎ足で歩いたら、息も絶え絶えでした(笑)。あの道を正月には箱根駅伝の選手が走るのですよね。とても真似はできません。

出山鉄橋とほぼ並行してクルマも通れる広さの吊り橋が架かっているので、撮影は簡単です。すでに「同業者」が3~4名待機していました。そのうち1名は女性。鉄子さんは確実に増えました。

数分後に、箱根湯本発強羅行きの電車が通過、「サンモリッツ号」でしょうか?

この電車が、画面左手のトンネル内で半周して、背後の山中にある出山信号場で停止、そこで箱根湯本行きの「アレグラ」編成とすれ違う予定です。まぶしいので手でかざしながら山中を見ると、新型車両らしき姿がこちらへ進んでいるのが見えます。スケジュール通りなので安心してファインダーを除きながら待機です。そして初めて目にする「アレグラ」が最後尾に連結されてやってきました。

連写しながら、ズームアップして「アレグラ」だけを撮影。

真横写真なので、20分ほど待って、「アレグラ」の強羅行きを撮ることもなかろうと現地を撤収。東海道を下りながら塔ノ沢駅へ。「アレグラ」に乗ってみることにしました。しかし、大変な混雑ぶり。車内で写真を撮るのはおあずけで、強羅で降りるときに車内を撮影したり、その後も、「アレグラ」に乗ったり撮ったりしました。あっという間に3時を過ぎ、山影で写真を撮るのは厳しくなってきたので、箱根湯本の温泉でまったりして過ごしました。

なお、アレグラの車内の様子などは、All Aboutの記事にしましたので、そちらをご覧ください。

また、秋の箱根登山鉄道については、拙著『一度は乗りたい絶景路線』(平凡社新書)もご覧ください。