nodatchのブログ

鉄道が好きな旅行作家が、取材や出版などの個人的な話を書いていきます

北陸の旅(10)~三国港へ

2015-06-11 17:20:00 | 国内の鉄道
勝山からえちぜん鉄道で福井口に戻り、今度は三国芦原線に乗って終点の三国港へ。先の投稿でも書きましたが、田原町から女子高生が大挙乗ってきて、車内は賑やかでした。それでも、少しづつ降りていくので、あわら湯のまち駅あたりでかなり下車し、三国では私を含めて2~3人残るのみといった状況で終点三国港に到着しました。



ホームは小ざっぱりとしていて花一杯の美しい駅でしたが、人の気配がありません。三国港というので、目の前が漁港で活気があるイメージだったのですが、あてがはずれました。勝山では食事をしなかったので、空腹状態です。

折り返し準備のためにホームで一息ついていた運転士さんに食事処を訊ねたら、「この辺は何にもないんだよね。観光客は芦原温泉か一つ前の三国で降りて東尋坊へ行っちゃうからねえ。あ、そうだ、あそこのお店ならやってるかな」と言って、駅のはずれに淋しそうに佇んでいる食堂を紹介してくれました。

選択肢はないので、そのお店へ行ってみましたら、これが大正解。この日はエビがおススメとかで、海老フライが山盛りのランチをいただきました。



食後の散歩というわけでもないのですが、一応駅裏に広がる三国港を眺めていると、折り返し福井行きとなる電車が「眼鏡橋」をくぐりぬけて到着しました。この橋は、国鉄三国線として開業以来の建造物で、後にえちぜん鉄道の前身京福電鉄が譲り受けた施設で国の登録有形文化財だそうです。



さて、この電車で福井へ戻り、在来線特急で金沢へ。あとは北陸新幹線「かがやき」に乗って帰京しました。今回の「北陸レポート」は以上でおしまいです。

北陸の旅(9)~勝山街歩き

2015-06-10 20:50:00 | 国内の鉄道
えちぜん鉄道勝山駅を後に、九頭竜川を渡って勝山市街へ。近年、恐竜の化石が発見されたところなので、あちこちに恐竜関連のモニュメントやら看板やらが目に留まりました。



勝山は織物の町として栄えたので、その歴史を展示した「はたや記念館」を訪問しました。



単なる展示にとどまらず、往年の機織り機での作業を係りの女性が実演して説明してくれるなど、温かみのある対応に心温まる時間を過ごすことができました。

その後は、古い街並みが残っている一角をぶらぶらしました。

1時間半ほどで駅に戻り、再びえちぜん鉄道に乗車。旅を続けました。


北陸の旅(8)~えちぜん鉄道で勝山へ

2015-06-03 22:21:00 | 国内の鉄道
俵万智ゆかりの田原町からえちぜん鉄道に乗り、福井口で乗り換えて勝山へ。クロスシートの車両でのんびりローカル線の旅を楽しむことができました。勝山は落ち着いた町の玄関にふさわしい佇まいでした。



駅前広場に恐竜のモニュメントが置いてあるのがご愛嬌。さすが恐竜の化石が発掘されてミュージアムがある町ならではです。

駅脇には、古い電気機関車と貨車が置いてありました。ミニ博物館といったところです。




電車は30分に1本でているので、それほど時間を気にすることはありません。駅前の九頭竜川に架かる橋を渡って街を散策してみることにしました。