徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

改修進む漱石ゆかりのスポット

2020-10-09 20:28:53 | 熊本
 今日は散歩の足を伸ばし、改修工事が進む夏目漱石ゆかりのスポット2ヶ所の状況を見て回った。
 
▼夏目漱石内坪井旧居(熊本市中央区内坪井町4−22)
 五高教師として熊本で4年3ヶ月を暮した漱石は、その間6回もの転居を繰り返したが、その中で最も長い1年8ヶ月を暮したのが5番目の内坪井旧居。4年半前の熊本地震で大きく損壊していたが、今年に入ってやっと改修工事が始まった。現在、屋敷の解体が進められているようだ。工事は再来年の3月まで続くが、改修が完了し再公開される時は多くの漱石ファンで賑わうことだろう。




▼見性禅寺(熊本市中央区坪井4-9-8)
 漱石が五高の同僚だった菅虎雄や浅井栄凞らとともに参禅した坪井立町の見性禅寺。菅は漱石を五高に導いた人物で赴任時に上熊本駅に降り立った際も同行し、漱石は薬園町の菅宅が最初の熊本の宿となった。浅井栄凞は漱石の鏡子夫人が四番目の井川淵町の家にいた頃の白川入水事件を、新聞ネタにならないようもみ消しに奔走した人物。漱石自身にも悩みが多かったことが参禅の動機の一つだったのかもしれない。見性寺は熊本地震前から老朽化が著しかった西側山門や外塀の改修工事が進んでおり、完了は間もないと見られる。