徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

義兄の新盆

2017-08-15 14:43:34 | ファミリー
 今年6月に旅立った義兄の新盆。隔月で発行しているファミリーニュースを義兄の特集号にすることにした。懐かしい写真を引っ張り出してどれを載せようかと悩んでいるところだ。義兄夫婦には子供がなかった。どの写真を見ても、僕の子供や孫たちを、義兄がいつも優しく見守っていてくれたことがよくわかる。


義兄宅でのバーベキュー


父が健在の頃、毎夏恒例だったファミリー旅行(南阿蘇・栃木温泉で)

二人道成寺 ~花の外には松ばかり 暮れそめて鐘や響くらん~

2017-08-14 21:37:17 | 音楽芸能
 テレビ番組を録りだめすると、すぐにディスクがいっぱいになり、次々と新しいディスクを投入するのだが、整理が悪いので、そのうちどれに何が入っているかわからなくなる。1枚1枚確認するのも面倒くさく、結局、見ないまま死蔵している録画が多い。
 そんな番組を少しずつでも掘り起こそうと、今日やっと再生した番組が、今年の3月に放送された「にっぽんの芸能 ~話題の公演・日本舞踊協会公演から “二人道成寺”」(Eテレ)。僕のイチ押し尾上紫と市川ぼたんの共演だ。いわゆる「道成寺もの」の舞踊はいくつか見たことがあるが、ミもフタもないことを言ってしまえば、僕はどんな歌舞伎の名優よりも女性の踊りが見たい。
 さすがにこの二人の踊りは見事なものだ。しなやかで凛としていて。今日再生してみてよかった。


花子(尾上紫)


桜子(市川ぼたん)と花子(尾上紫)

熊本いのちの電話・チャリティ公演

2017-08-13 19:56:37 | 音楽芸能
 この公演が一昨年まで行われていた熊本市民会館大ホールがまだ使えないため、今回は向かい側の熊本市国際交流会館ホールで行われた。市民会館の1600席に対し、国際交流会館は230席しかない。そのため今回は2回公演となったが、会場はコンパクトでとても見やすく、今まで以上に客席も盛り上がった。採算面で何とかなるのなら、来年以降もこの方がいいかも。

出演:熊本県太鼓連盟・熊本県吟剣詩舞連盟・山鹿こどもおこと教室・山鹿市立めのだけ小学校
   ORANGE・舞踊団花童&はつ喜・喜楽


フィナーレは全員で恋ダンス!


山鹿市立めのだけ小学校&舞踊団花童

ミュージカル チルドレンズ

2017-08-12 22:10:16 | 音楽芸能
 東島のぞみ・めぐみ姉妹が出演する「劇団ひまわり」のミュージカルを観に行った。
 母を知らずに生まれ育った内向きの女の子。彼女は歌と踊りのなかまと出逢い明るく変身していく。しかし、科学者である父の英国転勤でなかまと別れなければならない。ひとりの女の子が出逢いと別れを経て成長していく物語。
 この主役の女の子を演じるのが妹のめぐみ。姉ののぞみが重要な役回りで物語を盛り上げていく。
 だいぶ体つきも成長しためぐみが歌い踊る姿を見ていると、幼い頃のめぐみを思い出してついウルッときた。そんなこんなで感動の2時間はあっという間に過ぎた。

 公演は明日も行われます。ご興味をお持ちの方はぜひどうぞ!
 ◆日 時 8月13日(日)13:00~ と17:00~の2回公演
 ◆会 場 熊本市男女共同参画センター はあもにい
 ◆入場料 4,000円




山鹿の町ではここを見て!

2017-08-11 22:50:59 | 熊本
 今年も「山鹿灯籠まつり」の日が近づいてきた。県内外から多くの観光客が訪れることだろう。せっかく山鹿に来られるならば、まつりや踊りの見物だけではなく、ぜひ見ていただきたいポイントを3つに絞ってあげてみた。見物の時間的余裕がある方はぜひチェックしていただきたい。

▼ポイントその1・・・「山鹿灯籠まつり」のもう一つの起源説が伝わる金剛乗寺
 「山鹿灯籠まつり」の起源は1世紀末の景行天皇の九州巡幸の際、行在所(現大宮神社)まで道案内をした地元民の松明が時代を経て灯籠に変化したという説がある。これに対し、室町時代、枯渇した温泉を祈祷によって復活させた、金剛乗寺中興の祖、宥明法印の没後、追善供養のために灯籠が奉納されるようになったという説がある。しかし、現在、「山鹿灯籠まつり」は大宮神社とその周辺で行われるため、まつり期間中でも金剛乗寺は閑散としている。
 なお、この金剛乗寺の一角に山鹿温泉の源泉がある。(写真の左下にパイプが見える)

(HIROさん撮影)


▼ポイントその2・・・豊前街道の宿場町として栄えた町並み
 山鹿は12世紀中頃に温泉が発見され、温泉町として栄えるが、江戸時代になると参勤交代が通る豊前街道の宿場町としても栄えた。熊本県内では珍しく、往時を偲ばせる街道の町並みが今なお残っている。



▼ポイントその3・・・無電柱化が進む国道325号(さくら湯前)
 山鹿市の中心市街地は、「歴史まちづくり法」に基づく重点区域に指定され、他に先駆けて無電柱化に取り組んでいる。スッキリした背景の中、これまで以上に情趣に富む灯籠踊りが見られることだろう。



【参考資料】

▼豊前街道を中心とした町の見取図(クリックして拡大)

伝説のスプリンター ~末續慎吾~

2017-08-10 16:01:32 | スポーツ一般
 連夜の世界陸上テレビ観戦で睡眠不足が続く。昨夜は、男子200m準決勝でサニブラウン・ハキームが2組の2位に入り、日本勢では03年パリ大会の末續慎吾以来、14年ぶりの決勝進出を果たした。多くのメディアではさかんにウサイン・ボルトを上回る史上最年少での決勝進出だと騒いでいるが、それがどれ程の価値のあるものなのかよくわからない。いずれにしろ、これからのサニブラウンの活躍次第で価値が決まるだろう。
 それにつけても、今あらためて末續慎吾の凄さを認識させられる。03年パリ大会では20秒38で3位となり、日本人にとって夢のまた夢だった陸上短距離のメダル獲得を果たした。オリンピック、世界選手権を通じ、短距離個人種目でのメダル獲得は末續慎吾以外にはいない。さてサニブラウンは決勝でどんな走りを見せてくれるだろうか。また、これから末續慎吾に続くメダリストがいつ誕生するだろうか。今後がますます楽しみとなってきた。

【動画】2003 世界陸上競技選手権 男子200m 決勝

写真をクリックして動画へ

日本民謡フェスティバル2017

2017-08-09 16:32:32 | 音楽芸能
 全国各地で開催される民謡大会のチャンピオンたちが年に一度勢ぞろいし、真の「民謡日本一」を目指して競い合う民謡界最大のイベント「日本民謡フェスティバル」が6月、東京のNHKホールで行われた。その模様がラジオとテレビで下記のとおり放送される。

NHK-FM 8月13日(日)午後2時30分~ 午後4時00分
NHK総 合 8月27日(日)午後3時05分~ 午後4時35分

 熊本からは、昨年の「おてもやんコンクール全国大会」優勝者の中村璃来さんが出場した。現在、高校生の中村さんは民謡竹峰流宗家の福島竹峰さんの秘蔵っ子で、将来、熊本の民謡界を担う一人になることを期待される逸材。竹峰さんの舞台ではいつも傍らで三味線を弾く姿を拝見していたので放送が楽しみだ。
 なお、今年のグランドチャンピオンには「佐賀箪笥長持唄(佐賀県)」を歌った埼玉県の森田彩さんが選ばれた。


福島竹峰さんの右隣で三味線演奏する中村璃来さん(城彩苑のステージで)

第18回 熊本いのちの電話・チャリティ公演

2017-08-08 12:04:37 | イベント
 昨年、熊本地震で会場の市民会館が使用できなくなったため中止となった「熊本いのちの電話・チャリティ公演」が2年ぶりに開催されます。今回は会場を熊本市国際交流会館に移し、昼夜2回の公演となります。多くの皆様のおこしをお待ちしています。

日 時 2017年8月13日(日)
    【昼の部】13:30開演(13:00開場)
    【夜の部】17:30開演(17:00開場)
会 場 熊本市国際交流会館7Fホール(熊本市中央区花畑町4−18)




>>> これまでの公演から <<<


 ▼2015年公演


 ▼2014年公演


 ▼2013年公演

スイーツ甲子園!

2017-08-07 09:51:57 | ファミリー
 慶誠高校のパティシエコースに学ぶ従姪のまさえが、8月4日に大阪で行われた「スイーツ甲子園」の西日本ブロック大会で全国大会の代表に選ばれた。
 「スイーツ甲子園」とは、スイーツを通じて自己表現や夢の実現を目指す全国の高校生たちの大会。高校生3人1組でチームとなり、自分たちのアイデアを駆使してスイーツを創作する。選考するのは、日本を代表するパティシエたち。今年の課題は「クリスマスケーキ」。9月、東京に各ブロック代表4チームが集結、決勝大会が行われる。優勝チームにはパリ研修旅行というご褒美が用意されており、もちろんまさえもそれが目標。ガンバレ!まあちゃん!


慶誠高校「Lien」チーム


「Lien」チームの作品



 思えば3年前、姉のかずえが必由館高校の和装文化部員として、「2014全日本きもの装いコンテスト世界大会」の学校対抗の部で全国1位という快挙を成し遂げたが、妹のまさえが日本一の再現なるか、期待は大きい。


観能随想 ~出水神社薪能~

2017-08-06 19:36:45 | 音楽芸能
 昨夜は台風5号が熊本にも接近中というので、毎夏恒例の「出水神社薪能」見物も二の足を踏んだ。しかし、意外と風が強くならないのを見て思い切って出かけた。出発が遅れたので着いた時は、最後の能「嵐山」が始まる直前だった。やはり例年に比べると観客が少ない。芝生の上に敷かれたブルーシートにだいぶ隙間が目立つ。その分、来ているのは熱心な人が多いのか、集中度は高いように見えた。
 残念ながら、強風を警戒して「かがり火」は焚かれなかった。秋の「熊本城薪能」は重文に近いため、毎年「かがり火」は焚かれないので同じと思えばいいのだが、やっぱり風情に欠ける印象は免れない。
 この「嵐山」は初見。大和の吉野の桜(御神木)を、京の嵐山に移植したという伝説(実際は違うらしいが)にまつわるお話。前場はワキとワキツレに、前シテ・桜守りの翁と嫗が登場し、アイの末社の神が現れて舞ったり、後場になると、老夫婦が木守明神、勝手明神の二神に姿を変えて登場したかと思うと、最後に後シテの蔵王権現まで現れるという随分賑やかな能だ。話自体がそれほど盛り上がる話ではないのだが、登場人物が入れ代わり立ち代わりで飽きることはなかった。大鼓の白坂信行さんと小鼓の飯冨章宏さんの安定感はさすがだ。
 熊日の女性記者が取材に来ていた。さかんに写真を撮っていたので、どんな写真が使われるだろうと思って今朝の朝刊を見たら、前場の一場面が使われていた。どの場面を使うか難しかったろう。


橋掛かりに木守明神と勝手明神の夫婦が登場する後場の一場面

怪談 その3 ~福島県の伝説「安達ヶ原の鬼婆」~

2017-08-03 17:03:24 | 文芸
 福島県二本松市にある鬼婆の墓(黒塚)は、安達ヶ原に棲み、人を喰らっていたという「安達ヶ原の鬼婆(あだちがはらのおにばば)」伝説を今に伝える。能の「黒塚」や歌舞伎の「安達ヶ原」などの題材ともなって広く知られるようになった。

▼あらすじ
 その昔、京の都の公家屋敷に岩手という名の女が乳母として奉公していた。彼女が慈しむ姫は生まれながらにして不治の病におかされており、5歳になっても口がきけなかった。岩手は何とかして姫を救いたいと考えた。ある易者の、妊婦の胎内の胎児の生き胆が病に効くという言葉を信じ、生まれたばかりのわが娘を残し、胎児の生き胆を捜す旅に出た。奥州の安達ヶ原に辿りついた岩手は岩屋を棲家とし、標的の妊婦を待った。長い年月が経ったある日、若い夫婦がその岩屋に宿を求めて来た。妻は身重だった。折しも妻が産気づき、夫は薬を買いに出かけた。岩手はその機会を逃さず、包丁で妻に襲い掛かり、その腹を裂いて胎児から肝を取り出した。ところが妻が身に着けているお守りを目にした時、岩手は驚いた。それは自分が京に残してきた娘のものだった。自分が手にかけたのは、成長したわが子だったのである。あまりのことに岩手は気が狂い、以来、旅人を襲っては生き血と肝をすすり、人肉を喰らう鬼婆と成り果てた。

▼ホワイエ薪能(2017.2.11 熊本県立劇場)喜多流 能「黒塚」より

シテ 狩野了一

怪談 その2 ~室生犀星 「後の日の童子」~

2017-08-01 17:33:18 | 文芸
 作者の室生犀星が、幼い息子を失った自らの経験をもとにした短編小説。

 幼い息子を亡くした夫婦の家に、夕方になると死んだはずの息子が成長した姿で戻って来る。親子水入らずのひと時を過ごすと、息子はどこへともなく帰って行く。そんな日々が続いたある日、父はとうとう我慢できず、帰って行く息子のあとをつける。父がそこで見たものは。

 愛しいわが子を失った喪失感と愛情の深さゆえに幻影を見てしまう夫婦。しかし、その幻影も次第にぼやけて行き、ついには見えなくなってしまう。ひたすら切なく哀しい物語。子を持つ親の方にはぜひ一度読んでいただき、親子というものについて考えていただきたい一篇。