秋のG1十二番勝負 その9 阪神ジュベナイルフィリーズの予想です。
阪神ジュベナイルフィリーズが阪神競馬場の外回りで行われるようになって、今年で5年目だが、その昔は2歳女王と言っても、翌年のG1とは直結しない事が多かったが、過去4年はウオッカ、トールポピー、ブエナビスタ、アパパネと勝ち馬が全て翌年のG1を1つ以上勝っている。
阪神競馬場の外回りで行われるようになってから、レースの傾向が多少変化しているので、その一部を紹介したいと思う。
Ⅰ.過去4年の勝ち馬は全て、新馬戦で1600m以上の距離を使っている。
新馬戦で短距離を使う馬は、陣営がある程度短い距離に向いていると想定している事が多い。
阪神ジュベナイルフィリーズでは、マイル以上の距離にも対応できる距離適性が要求されるためか、新馬の段階で、ある程度距離がこなせると陣営が判断した馬が勝っているようだ。
Ⅱ.連対馬は1頭を除いて、1600m以上での距離の勝ち星がある。
過去4年の連対馬で1600m以上の距離での勝ち星が無かったのは、アストンマーチャンだけだが、アストンマーチャンはジュベナイルフィリーズの前に1600mの距離を使った事はなく、また初距離にもかかわらずジュベナイルフィリーズでは1番人気に推されていた馬である。
1600m以上の距離で勝ち星が無い馬に関しては、多少割り引いて考えた方が良いかもしれない。
Ⅲ.着外の多い馬は厳しい。
過去4年の連対馬の戦歴を見ると、ジュベナイルフィリーズ前に4着以下があったのは、アニメイトバイオの新馬戦(5着)だけであった。
キャリアを積んでから着外のある馬は、底が見えたと判断しても良いのではないか?
Ⅳ.連対馬は450キロ以上の馬格があることが望ましい。
直線に坂のあるコースのせいか、馬格の小さな馬が苦戦している。
過去4年の連対馬で、レース当日に450キロを切っていたのは、ダノンベルベール(448キロ)だけである。
以上の点をふまえた上での今回の予想です。
◎ ①アヴェンチュラ・・・今回の出走馬で上記の条件を全て満たしているのは、実はこの馬だけである。ただ、角居厩舎とはさほど縁のない騎手が乗る点は気がかりなので、強気には推せない。
○ ⑪レーヴディソール・・・牡馬相手にマイルの重賞勝ちがあり、間違いなく力はある。ただ、兄馬から考えると、2・3着という気もする。
▲ ⑭ダンスファンタジア・・・母がダンスインザムードで2戦2勝と底を見せていないが、ファルブラヴ産駒がG1では微妙に足りない馬ばかりだったのは気になる。
△ ⑦リトルダーリン・・・馬格が小さいのは気になるが、1戦1勝のディープインパクト産駒で一応注意は必要か?
× ④ホエールキャプチャ・・・穴で狙うならこの馬あたりだが、前走が勝負だった気もする。
今回の買い目は馬連 ①-⑪、①-⑭、①-⑦、⑪-⑭、⑦-⑪の5点です。
< 追 記 >
1着 ⑪レーヴディソール ○・・・スローペースを後方から差し切る。他の馬とは、着差以上の力の差を感じました。
2着 ④ホエールキャプチャ ×・・・内枠を利して、好位から2着に上がった。印はつけているものの、馬券は買っていませんでした。
3着 ⑱ライステラス ・・・今回は3着に来たが、将来性という観点から考えると、桜花賞での狙いは下がるような気がする。
4着 ①アヴェンチュラ ◎・・・12キロの馬体減、スタートの出遅れもあり、4着どまりでした。桜花賞を考えると、まずは馬体の回復が先決でしょう。
5着 ⑫ツルマルワンピース ・・・前走の段階で見切りをつけていたので、ここで走ったからといって、桜花賞どうこうというレベルではないと思う。
秋のG1十二番勝負 1勝8敗 収支 ▲3660円 (購入合計 4500円 リターン840円)