どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

よあけ

2015年01月08日 | 絵本(外国)
よあけ  

   よあけ/ユリ・シュルヴィッツ作・画 瀬田 貞二・訳/福音館書店/1977年初版

 

 まさによあけの光景です。

 闇の中に月がてり、湖が眠っています。

 湖面にはさざなみがたち、林の中からはこうもりがおともなくまいで、かえるの飛び込む音がします。

 よあけがあけるのをまつかのように、毛布でねていたおじいさんとまごが、湖にボートをこぎだします。
 その時、夜があけ、山と湖が一面のみどりでおおわれます。

 夜の風景は墨絵のようで、よあけの緑色があざやかです。光のコントラストに目を見張ります。

 落ち込んだ時に見たい絵本。絶望的ななかにも希望が。