どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

魔法の大金

2015年01月17日 | 星 新一

 これまでは、個人的に楽しむだけだった小説。

 最近は語ってみたらと思うことも。
 とはいっても長いものは無理ですが、例えば星新一のショート。オチがあざやかで楽しめそうだが・・・?

 「魔法の大金」は、ぐうたらな男が魔法にたよろうと、悪魔をよびだし、紙幣をだしてくれるようにお願いするというもの。

 悪魔は一回だけとことわり、エヌ氏のもっていた幣を参考にして、たちまち紙幣の山をつくりだします。

 男は、用心のために大金を銀行に預けることにしますが、銀行員に指摘されたのは・・・?

 ”紙幣の番号がどれもこれも同じ番号” 

 紙幣は信用がなければだだの紙切れ。紙幣に右往左往する人間を風刺しているようにも見えます。


 じつは、これを話してみました。オチがわかりにくかったようです。
 見本の紙幣と同じものをつくったので、番号が同じというのは当然ですが、ぐうたらなエヌ氏が、この紙幣を使ったかどうかは、さだかではありません。
 多分、捕まったでしょう。
 でも、もしかすると印刷局のきわめてまれなミスというので、プレミアムがついて超高額になったかも。