どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

クモをおよめさんにしたくつ屋・・ポルトガル

2015年01月13日 | 昔話(ヨーロッパ)

       クモをおよめさんにしたくつ屋/世界むかし話3 南欧 ネコのしっぽ/木村 規子・訳/ほるぷ出版/1979年初版


 昔話にでてくる昆虫。これまでのものはほんのわずか顔を出すだけでしたが、この話ではクモが重要な役割をもちます。

 くつ作りをしていた若者が、父親が亡くなったとたん仕事をたたんでしまったために、母親が息子を家から追い出してしまいます。いつか金持ちになって帰ってくると旅に出た若者は、最初にあった女の人をおよめさんにするときめていました。
 最初にあった大きなクモをおよめさんにします(どうしてメスとみわけたかわかりませんが)。
 それからはやることやることがうまくいって金持ちになります。
 このおよめさん、食べるもの、着るもの、暮らしにひつようなことをなんでもこなしてしまうクモ。
 
 最後には、このクモが美しいおひめさまになります。

 できすぎのストーリーですが、素直に楽しみたい。

 異類婚の中でも、クモというのはこれまでではじめてです。