どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

きみの家にも牛がいる

2015年01月20日 | 絵本(日本)
きみの家にも牛がいる  

    きみの家にも牛がいる/作:小森 香折  絵:中川洋典/解放出版社/2005年初版

 

 タイトルをみて、牛乳やチーズ、さらに、小さな畑に利用している牛ふんの堆肥をイメージしました。
 肉製品がお店の店頭に並んでいるのをみても、どういう経過で作られているのかは、わかにりくい。

 この絵本は、牛の解体に従事する人のおかげで、手に入る経過がよくつたわってきます。
 そして、毛も、脂肪も、角も、ひずめものこさずつかうことも。
 動物の命をいただいていることに、あらためて感謝です。

 のこさず使うというので、思ったことは、日本で捨てられる食材が多いということ。
 日本ほど大量に食糧を輸入しながら、廃棄を続けている国はないという。

 日本の食品の半分以上は、世界から輸入し、年間 5500万トンの食糧を輸入しながら、1800万トンも捨てているという。これは世界の食料援助総量470万トンをはるかに上回り、3000万人分(途上国の5000万人分)の年間食料に匹敵するという。
 日本全体で年間11兆円にものぼるという試算もあるようだ。

 日頃、口にしているものが、どのような過程で家庭に届いているか考えてみたら、食品廃棄も少なくなるのでは。