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きみの家にも牛がいる/作:小森 香折 絵:中川洋典/解放出版社/2005年初版
タイトルをみて、牛乳やチーズ、さらに、小さな畑に利用している牛ふんの堆肥をイメージしました。
肉製品がお店の店頭に並んでいるのをみても、どういう経過で作られているのかは、わかにりくい。
この絵本は、牛の解体に従事する人のおかげで、手に入る経過がよくつたわってきます。
そして、毛も、脂肪も、角も、ひずめものこさずつかうことも。
動物の命をいただいていることに、あらためて感謝です。
のこさず使うというので、思ったことは、日本で捨てられる食材が多いということ。
日本ほど大量に食糧を輸入しながら、廃棄を続けている国はないという。
日本の食品の半分以上は、世界から輸入し、年間 5500万トンの食糧を輸入しながら、1800万トンも捨てているという。これは世界の食料援助総量470万トンをはるかに上回り、3000万人分(途上国の5000万人分)の年間食料に匹敵するという。
日本全体で年間11兆円にものぼるという試算もあるようだ。
日頃、口にしているものが、どのような過程で家庭に届いているか考えてみたら、食品廃棄も少なくなるのでは。