うめぼしさん/かんざわ としこ・文 ましま せつこ・絵/こぐま社/2015年
花が咲いて、実ができ、おもしで塩漬け。天日干しされ、お酒をふりかけられ、瓶の中。うめぼしができるまでが、わらべ歌風になっています。
四行の文が3ページ。あとは全部五行です。
こんな風です。
うめぼしさん うめぼしさん
あかい かおして しわ よって
なかに あるのは たねばかり
たねの ごてんで ねてござる
天神さまが ねてござる
むかし、おにぎりの定番といえばうめぼしでした。
ちょっとすっぱい、うめぼし。そういえば種をずっとなめていたのを思い出しました。
しわしわの感じは、こんな風
そこで すだれに のせられて
なつの どようの おひさんと
ひゃくの こぼうず にらめっこ
しわの よるさえ きが つかぬ
しわの よるさえ きが つかぬ
青い実がどんどんかわっていく様子が表情ゆたかです。