じさばさとおっさま/今に語りつぐ日本民話集 笑い話・世間話➀ふしぎなめぐりあわせ/監修 野村純一・松谷みよ子/作品社/2002年
土地言葉がそのままなので、頭をひねるところが多い。「おっさま」というのは和尚さん。
芥川龍之介の「仙人」に似ています。
信心深いじさとばさま、毎日毎日お寺にお参りに行くが、何ももっていかない。
和尚さん、「後生は届かねぜ」といいます。後生というのは、何かお供えものをもってこいという意味のよう。
すると、じさばさは石臼の心?をもっていきます。
こんなものをもってきて!と和尚さんは怒り心頭。
翌日、池の花梨の木に、じさばさをぼらせ、お経を読んだら手を放せ。そうすれば極楽にいくからとお経をあげはじめます。そして鉦がゴーンとなったとき二人が手を放すと、五色の雲がきて、じさばさを天につれていってしまいます。
和尚も極楽に行こうと小僧にお経をよませ、、木の上で手を放しますが・・・・。
小僧さんのお経「ニョーニョーニョーニョーニョー、ゴーン」と繰り返しがありますが、どんなリズムでしょうか。