どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

おれはワニだぜ

2018年07月22日 | 絵本(日本)


    おれは ワニだぜ/渡辺 有一:文・絵/文研出版/2013年


 くって ねて、また くって ねて、おれ、しあわせ・・・ だったはずのクロコダイル。
 突然、網にとらわれ、くろメガネの男に連れられて行ったのは 動物園

 輪やボールで芸をさせられ
 「めしのために こんなことばっかりして なさけねえ。ワニの はじさらしだ」

 移動の途中ではクロコダイルの皮で作ったバッグ、靴、財布、ベルトをみて
 「みんな クロコダイルの なかまたちだ。なんてことだ・・・。」

 「おやじがいっていたなあ ワニはワニらしく生きろって」

 鎖を断ち切って、水栓をこわしていくと街中みずだらけ
 「おれはやっぱりワニだ」

 水の中をゆうぜんとおよいで、海へ

 海の水はしょっぱくても自由は最高!

 最後は、「ヤッホー}ならぬ、{ワニっほう!」

 全文ワニのセリフです。「サメにあったらまっこうしょうぶだぜ」と、うそぶいています。

 おそろしいワニが、可愛く見えます。

 「クロコの きょうだいたちよ、みずに ながれて つちに かえれ」と、仲間のことも忘れていません。

 ワニの楽園は、どんなところかなあ。


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