どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

人魚の恩返し・・福島

2022年03月03日 | 昔話(北海道・東北)

          福島のむかし話/福島県国語教育研究会/日本標準/1977年

 

 「鶴のおんがえし」とパターンは同じで、鶴を人魚と読み替えるとほぼ同じです。

 

 浜吉という漁師が釣り上げたのは人魚でした。しかし浜吉は、ほかのものにつかまらないように海へ放してやりました。

 それから何日かたって、大しけの日に、美しくて若い女が、浜吉のところにやってきました。つぎの日、浜吉が漁に行こうとすると、女は、岬の左にいったあたりに網を張ると、魚がいっぺいとれるからといいます。浜吉が船一ぱいに魚をとって、女はもういないだろうと帰ってくると、女は家の中でまめに働いていました。次の日も、漁をする場所をおしえられ、大漁になり、そのまま夫婦になります。

 それから浜吉は、女の言う通りのところへ漁にでかけると、いつも大漁で、村のあみ主よりも大金持ちになりました。

 「あの女はどこからきたんだべ」「おめえ、どんなことして、あの女を女房にした」「お前の女房はただもんでねえぞ。もしかすっと、竜宮からきたんでねえか?」と、村の人から言われ、女房のことが気になりだした浜吉。

 「風呂に入っているところは、ぜったいに見んねでくれろ」といわれていた浜吉が、風呂をのぞいてみると・・・。

 

 日本の昔話には、人魚はあまり出てこないようですが・・?。


この記事についてブログを書く
« 北極点 かけろ!クマ 犬ぞり... | トップ |  »
最新の画像もっと見る

昔話(北海道・東北)」カテゴリの最新記事