うみへいった ちいさなカニカニ/作・クリス・ホートン 訳・木坂涼/BL出版/2019年
海のそばの、岩の窪みに暮らしてた、大きなカニカニと小さなカニカニが、はじめて 海へいく日。
チョコチョコチョコチョッ チャポチャポチャポ ぬるぬる ねばねば
「うみだ!」
ところが そのときおおきな なみが
ばっしゃーん!
つぎに
どばしゃーん!
そして
どっぱーん!
それでも にひきは ふかくふかく うみのそこへ。そこであったのは・・・?
軽妙な訳がなんとも 気持ちいい。
はじめの波に驚いて ちいさなカニカニが「ぼくたち、うみを いっぱい みたからね、もう いいかも」
すると「なんだよ しんぱいするなって。もうすこし うみに ちかづいてみようよ。きっと たのしいよ」と、大きなカニカニ。
ちいさなカニカニが「もしかしたら、ぼくは うみが にがてかもしれない。だから もう かえったほうが いいかもね」
「しんぱいするなって。ぼくが そばに いるんだからさ。あと ほんの すこし、こっちへおいでよ」と、大きなカニカニ。
ちいさなカニとおおきなカニは、親子?兄弟?
カニですみそうなところを、カニカニ。
擬音語も楽しい。
こわさをのりこえて海デビューの二匹。次は尻込みしないようですよ。