鳥見雑記帳

庭や近所の公園で観察した野鳥についての雑記帳

カイツブリの子育て2019 その4

2019年12月27日 | カイツブリ類

弁天池のファイミリーの場合

4月25日、昨年営巣した場所に1羽のカイツブリ。昨年と同じ個体が、今年もここで営巣しようと場所を確保しているように見える。

▲別の場所で交尾

もう1羽は、別の場所を検討中。しきりに巣材を運んで交尾を促す。

しかし、最終的には、昨年と同じ場所で抱卵を始めた。

雛は3羽孵った。

▲家族の肖像

順調に育っているようだったが、ある日、卵が1つある巣を放棄して、池の中央に新しい巣をつくり始める。

▲一つ産み付けられた卵ごと放棄された巣

▲水草の上に巣をつくるペア

なんの支えがなくても、水底から生えた水草が支えになって巣は浮いていられるようだ。

▲2羽しかいない雛。新しい巣をつくって抱卵する親をみている。

しかし、何度見ても雛が1羽足りない。

▲雛の死体が浮いている。

7月3日、新しい巣の傍に、お腹を上に向けて浮かんでいる雛らしきものが…。

前の巣が何かに襲われたので、放棄し、その襲ったものが雛を攻撃したのだろうか。

 

残った雛もまだ給餌が必要な大きさなのだが、新しい巣で抱卵が始まる。

片方の親が時々雛に餌を与えたり、交代で抱卵したり。

やがて5羽の雛が孵った。

行くたびに5羽を数えて確認していたが、ある日事件が起きる。

動物園の池との境にある網の中に雛たちが入り込んでいたのだ。

▲網から体を半分出して餌をもらう雛

入ったところから出られるはずなのだが、行ったり来たりするばかりで出られない。

心配なので、動物園の人に様子を知らせたが、「自然のことなのでしかたがない。」という返事。

「せめて様子を見守ってください。」とお願いした。

次の日は、2羽残っているだけだったので、あとの雛は出られたのだろう。

しかし、折しもアオダイショウが池を泳いできたり、雛が網から頭を出して親の給餌を受けたりしていてハラハラ。

▲網をすり抜けるアオダイショウ

雛の姿はいつの間にかなくなったが、それ以降5羽全員の無事を確認することはできなかった。

10月のある日、池に大きくなった若鳥が3羽いるのが目に入る。

▲写真には2羽しか写っていないが、3羽いた。

あの5羽のうちの3羽にちがいない。あとの2羽も無事だと信じたい気持ちだった。

このペアは8羽の雛を孵し、そのうち7羽を育てたことになる。

 

さらにつづく

 

 

 

 

 

 

 

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