新米ペアレントの営業日誌・営業中

2005年3月1日に秋田県大仙市にオープンした大曲ユースホステルのペアレント(経営者)が日々の出来事を送ります。

湯沢市岩崎地区の醸造元

2022-11-18 23:46:55 | 食文化

先日の湯沢地区酒蔵巡りで、最初に訪ねた岩崎地区。秋田銘醸第二工場となっている峯廼旭は紹介しましたが、この地区には味噌醤油醸造元が2つも残っており、酒蔵ももう一つあったとのこと。どうしてそんなに密度が高いのかと調べてみると、なかなか面白いつながりがあるようです。

峯廼旭の隣にはヤマモ味噌醤油醸造元がありますが、元々ヤマモが本家で、分家が峯廼旭として酒造を始めたとのこと。ヤマモ、峯廼旭がある三叉路のもう一つの角には古い屋敷が残されており、近年一棟貸しのゲストハウスになっているとのことですが、この建物は峯廼旭の創業者の自宅だったようです。

一方、少し先にあるのが味噌醤油の石孫本店。こちらにも隣接地に岩崎酒造<岩鶴>という酒蔵があったとのこと。その隣接地はカフェになっており、先の高橋邸を貸し出ししている事務所も兼ねているようです。ただカフェにする際にかなり手直しをしたようで、酒蔵の跡形はほとんど見られず、その並びに小さな蔵が一つ残っていました。また石孫本店の西側に酒蔵があったようですが、その場所は今回見逃したので、後日再確認する予定。こちらの関係は、岩崎酒造が本家で、石孫が分家筋にあたるとのこと。

岩崎酒造は大正8年、密造酒防止のために地域住民を株主として設立され、石川家が経営にあたったとのこと。石孫の資料によると、醤油醸造は安政2年(1855)に始められており、醸造の技術は近い所にあったと云うことのようです。

近くの峯廼旭は秋田醸造に吸収されましたが、こちら岩崎酒造は戦時中に廃業後、復活し、昭和38年に現大仙市の八重寿設立時に構成員として参加し、共同壜詰工場設立で自社の壜詰を廃止、その後は醸造も中止し廃業というお決まりのコースを辿ったようです。

のち

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