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ノロ、インフル…不顕性感染多いウイルス【小児感染症学会2018】

2019年12月28日 23時54分04秒 | 医療情報
ノロ、インフル…不顕性感染多いウイルス【小児感染症学会2018】
小児はパレコウイルスA3に注意
MMJ2018年12月26日 (水)配信 一般内科疾患小児科疾患一般外科疾患感染症その他

 第50回日本小児感染症学会総会・学術集会(会長・大賀正一九州大学大学院医学研究院成長発達医学分野教授)が11月10~11日、福岡市内で開かれ、10日にはシンポジウム1「見逃されそうな小児の感染症制御策」があった。新潟大学小児科の相澤悠太医師は「ウイルス感染症と不顕性感染者対策」をテーマに話し、「ウイルス不顕性感染者が存在することの認識は進んでいるが対策は不十分。手指衛生を含めた標準予防策やワクチン接種などの基本徹底が重要」と訴えた。(MMJ編集長・吉川学)
パレコ、成人の75%が不顕性感染
 相澤医師はまず、症状がない人からもPCRによって咽頭や便からウイルスが検出されるようになり、一定の割合で不顕性感染者が存在し、流行開始や流行期間の延長に関与しているのではないかとの見解を示した。
 インフルエンザの不顕性感染については、ある中学校での流行を例にあげ、189人中100人が感染し、このうち無症状は71人で不顕性感染率は37.6%とした。ウイルスの排泄期間が短く、ウイルス量も10分の1~100分の1と少ないが、感染を周囲に広げる可能性はあり、症状のある人だけの隔離では対策は不十分だと指摘した。
 ノロウイルスの不顕性感染では、有症状者と不顕性感染者ではウイルス量の差がなく、微量でも感染するため、不顕性感染者でも注意が必要とした。キャンプでは手洗い、使い捨て紙タオル、トイレを症状の有無で分ける対策で、伝播を84.8%減少させたとする報告を紹介した。
 さらに小児科で重要なものとしてパレコウイルスA3をあげた。主に腸管で増殖し糞口感染だが、咽頭にもいるので飛沫感染もある。通常は無症状~軽症の呼吸器症状・胃腸炎だが、新生児・早期乳児に敗血症や髄膜脳炎を起こし、特異的治療法はないと説明した。2016 年にパレコウイルスA3 感染症に罹患した新生児・早期乳児の家族内の便を調べたところ、小児86%、成人36%でウイルスが検出された。そのうち、小児33%、成人75% が不顕性感染者だったことをあげ、成人の不顕性感染が多く重要な感染源である可能性が示されたと述べた。しかし、ワクチンは現時点ではなく、手指衛生と、症状がある期間における標準予防策と接触感染予防策しかないとした。
 最後に相澤医師は「ウイルス不顕性感染者が存在することの認識は進んでいるが、対策は不十分。手指衛生を含めた標準予防策やワクチン接種などの基本徹底が重要だ」と訴えた。
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高知大医学部チーム「短鎖ペプチド」でアルツハイマーの新薬開発目指す

2019年12月28日 22時21分53秒 | 大学
高知大医学部チーム「短鎖ペプチド」でアルツハイマーの新薬開発目指す
2019年12月27日 (金)配信高知新聞

 脳の病気によって日常生活に支障が出る認知症。2025年には65歳以上の5人に1人がなるとされるが、根本的な治療薬はまだない。高知大学医学部の秋沢俊史客員教授(66)のチームは、「短鎖ペプチド」と呼ばれる物質を活用する「従来の常識を覆す方法」で、認知症の原因となるアルツハイマー病の新薬開発に取り組んでいるという。研究室を訪ねた。
 認知症の原因は脳血管障害などさまざまで、アルツハイマー病が約7割を占める。同病はタンパク質のアミロイドベータ(Aβ)が脳内に蓄積して神経細胞を壊すことが原因の一つとされる。
 現在使われている薬は、神経の働きを改善させて不安感やイライラなどの症状を和らげるものの、認知症の進行自体を止めることはできない。国内外の製薬会社が治療薬の開発を進めているが、実用化には至っていない。
 秋沢客員教授らはアミノ酸が4~9個つながった「短鎖ペプチド」という物質にアミロイドベータを分解する働きがあることを発見したとして、今年初めて研究成果を複数の専門誌に発表した。
 これまで、短鎖ペプチドに物質を分解するような性質があるとは考えられておらず、学術集会では他の専門家から「従来の科学の常識から逸脱した新発見」との評価を受けた。秋沢客員教授は「手元にあったペプチドとアミロイドベータを遊び半分で混ぜたら偶然発見できた。最初は信じられなかった」。
 分解のメカニズムを解析した結果、蓄積して固まったアミロイドベータの隙間から小さな短鎖ペプチドが入り込み、内部から結合を切断するとみられるという。秋沢客員教授は、その様子を人気SF映画「スター・ウォーズ」になぞらえ、「戦闘機の『Xウイング』が、敵の要塞(ようさい)の『デス・スター』を内部から破壊するようなイメージ」と説明する。
 マウスを使った行動実験では、アミロイドベータが蓄積したマウスの脳に短鎖ペプチドを投与すると、記憶障害が改善したという結果も得られた。
 現在は臨床試験に向け、マウス実験の詳細な分析を進めている。人に投与する際の方法や安全性なども慎重に検討する必要があるという。
 秋沢客員教授は幡多郡黒潮町出身。摂南大(大阪府)の教授を退職後の昨年4月、高知大医学部薬理学講座(斎藤源顕(もとあき)教授)に着任した。「アルツハイマー病の予防から治療までを対象にする、高知発の画期的な新薬になる可能性がある。夢を追いかけていきたい」と意気込んでいる。
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【12月26日放送】グッとラック! 長時間の座りすぎ健康リスクも・・・

2019年12月28日 14時11分24秒 | テレビ映画
【12月26日放送】グッとラック! 長時間の座りすぎ健康リスクも・・・
2019年12月27日 (金)配信Live on TV

12月26日(木) 8時00分~10時25分/6ch TBS
長時間の座り過ぎ健康リスクも・・・
 長時間の座り過ぎについて「脳卒中や心筋梗塞のリスクが高まる」と警鐘を鳴らすのは、座り過ぎに関する著書も執筆している池谷医院 池谷敏郎院長。池谷院長によると、座り過ぎるだけで脳梗塞や心筋梗塞のリスクがアップ。さらに、がんのリスクまで高まる。なぜ座り過ぎると病気のリスクが高まるのか。足の血流が滞ることによって、静脈の中に血の塊ができやすくなってしまう。足には心臓に血液を送り返す役割の血管があり、座り過ぎによりこの血液の流れを滞らせると、様々な健康トラブルに見舞われてしまう。

 座り過ぎると血管にどんな変化が起こるのか、専門家と実験を行った。座る前に血管の太さを計測し、その後1時間座り続けてもらった。1時間後、再び計測してみると静脈が拡張され、太くなっていた。筋肉を動かすことで代謝は行われるが、座り続けていると代謝機能も低下し、血液はドロドロ状態になるという。その結果、糖尿病や心疾患、脳梗塞になる可能性が高まる。1日8時間以上座っていると病気のリスクは上がるという。専業主婦たちは1日にどれくらい座っているのか計測させてもらった。朝から掃除に洗濯と忙しく動き回っているが、昼食を終えるとソファに座ってテレビ鑑賞、その後は座りっぱなし。取り込んだ洗濯物も座ったまま畳んでいた。その結果、1日9時間40分も座っていた。
世界一は日本 座り過ぎでなぜ死亡リスク増?
 20の国と地域の1日に座る時間(平日)のグラフを見ると、日本は7時間と世界一。その理由について池谷院長は「家の中で靴を脱ぎ、床でも座れること、家が狭いこと、真面目な国民性で働き過ぎることなどが座り過ぎに繋がっているのではないか」と話した。座り過ぎにより「肩こり」「頭痛」「脳卒中」「心筋梗塞」など、生活習慣病のリスクが高まる。
 以前放送された番組で立川志らくさんに1日密着し、座っている時間を計測していた。立川さんは1日に14時間座っていることが分かった。山岸久朗さんは「弁護士は準備書面というものを書かないといけないので、そういうのは早朝から夜中までずっと座ってやります。坐骨が痛い。」と話した。1日に座る時間が4時間未満の人に比べて、11時間以上の人の死亡リスクは40%増加する。
 座り過ぎの対処法について、クイズ形式で伝えた。問題「正座をすることは座り過ぎの対策として正しいのか?」正解は「○」。立ち上がるときに強く圧迫されていた血管が解放され、血液が勢いよく流れるため。正座から立つ動作を繰り返すと良いとのこと。問題「週末に運動することは座り過ぎの対策として正しいのか?」正解は「×」。座り過ぎのリスクは少しくらいの運動では解消されない。毎日1時間の運動が必要との研究もある。
医師が教える 座り過ぎ対処法
 解消法について紹介。「家事をする」「背もたれなしの椅子を使用する」「立って食事をする」などがオススメ。中島健太さんは「海外とかではそもそも座って作業しないっていう『スタンディングディスク』っていうのが結構流行っているんですよね」とコメントした。池谷院長は「筋肉の7割は下半身にあると言われている。太腿、ふくらはぎの筋肉を動かす方が良い」と話す。手軽にできる運動法として「かかとを上げる」「左右交互に太ももを上げる」などがある。
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受動喫煙対策 独自条例で意見公募 岡山県、1月16日まで

2019年12月28日 14時02分33秒 | タバコ
受動喫煙対策 独自条例で意見公募 岡山県、1月16日まで
2019年12月27日 (金)配信山陽新聞

 岡山県は、受動喫煙対策の強化に向けてまとめた独自条例の素案に対するパブリックコメント(意見公募)を受け付けている。来年1月16日まで。
 来年4月に全面施行される改正健康増進法では、小規模飲食店は例外的に喫煙が認められている。素案は小規模飲食店であっても、従業員を雇う場合はフロア全体を喫煙可能とせず、喫煙室と禁煙室を仕切るよう努力義務を課すのが柱。
 このほか、県民の責務として「他人に受動喫煙を生じさせることがないように努める」と規定し、事業者には「受動喫煙を防止するために必要な環境の整備」を要請。県は「防止施策を推進する」としている。
 素案は県健康推進課ホームページ(HP)をはじめ、県庁本庁舎、各県民局、各地域事務所などで閲覧できる。意見はHPの専用フォームや電子メール、ファクス、郵送で受け付けている。
 独自条例を巡っては、県医師会などでつくる協議会がより厳しい規制を求めて内容を見直すよう要望書を伊原木隆太知事と全県議に提出している。
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子どもの誤飲、最多は「たばこ」…薬・魚の骨・酒も

2019年12月28日 00時51分50秒 | タバコ
子どもの誤飲、最多は「たばこ」…薬・魚の骨・酒も
2019年12月26日 (木)配信読売新聞

 厚生労働省は25日、2018年度に全国8病院の小児科から受けた子どもの誤飲に関する報告を公表し、たばこが原因とされる事故が130件と、全体の2割を占め、最も多かったことを明らかにした。たばこが最多となるのは5年連続。子どもの手が届く場所にたばこや薬など誤飲しやすいものを置かないよう、注意を呼びかけている。
 子どもの誤飲事故について、同省が協力を得た8病院からの報告は合計626件だった。たばこに次いで、薬などが109件(17・4%)、魚の骨や酒といった食品類が77件(12・3%)と続いた。
 たばこの誤飲は、ハイハイやつかまり立ちが始まる6~11か月の子どもに特に多く、130件の半数以上を占める。たばこの溶液はニコチンが体内に吸収されやすくなるとし、同省は「空き缶やペットボトルを灰皿代わりとせず、誤飲の場合、飲み物を飲ませて吐かせようとしないで、すぐに受診してほしい」としている。
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保育士がメラミンスポンジで顔こする 3歳男児やけど

2019年12月28日 00時49分37秒 | 事故事件訴訟
保育士がメラミンスポンジで顔こする 3歳男児やけど
2019年12月26日 (木)配信朝日新聞

 京都市右京区の認可保育園で6月、60代の女性保育士が男児(3)の顔をメラミンスポンジでこすり、1カ月のやけどを負わせていたことがわかった。母親は20日、京都府警に過失傷害容疑で刑事告訴した。
 同園や母親によると、6月24日昼ごろ、2歳児クラスの男児がお絵かきの時間に自分の顔に水性ペンで落書きをした。保育士がぬれたタオルなどでふいても落ちなかったため、メラミンスポンジでこすったところ、ほおやあご、おでこなどが赤く腫れたという。
 園側は顔を冷やし、夕方に迎えにきた母親に事情を説明して謝罪した。男児は1カ月のやけどと診断され、通院中という。保育士は7月末に自主退職した。
 朝日新聞の取材に対し、園長は「スポンジを使ったのは間違いだった。大変申し訳ない」と話した。母親は「医師から『痕が残る可能性がある』と言われた。なぜすぐに連絡してくれなかったのか」と語った。
 メラミンスポンジは研磨性があり、硬い繊維の樹脂で汚れをからめ取る。販売している家庭用品メーカーによると、洗剤を使わず、水だけで汚れを落とすことができ、ガラスやタイルなどの汚れ落としに適しているが、包装袋には「人体や食品には使用しないでください」と注意書きをしている。使用する面の材質によっては、細かい傷が入ることもあるという。担当者は「掃除道具なので、人体に使用することがないよう今後も注意喚起していきたい」と話した。(川村貴大)
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自閉スペクトラム症の診断補助装置、承認に向け医師主導治験を開始

2019年12月28日 00時13分53秒 | 大学
自閉スペクトラム症の診断補助装置、承認に向け医師主導治験を開始
弘前大ほか、5~17歳のASD疑い/TDの患者を対象に試験
QLifePro 医療ニュース2019年12月26日 (木)配信 小児科疾患精神科疾患その他

 弘前大学は12月24日、JVCケンウッド社製の視線計測装置について、自閉スペクトラム症(ASD)の診断補助として医療機器の承認を目指し、医師主導の治験を開始したと発表した。これは浜松医科大学、大阪大学、鳥取大学、弘前大学、福井大学およびJVCケンウッド社による共同試験である。
 発達障害の一つであるASDの有病率は2~3%といわれている。発症時期は通常3歳以前であり、その症状や行動、特徴に起因する日常生活・社会生活の機能障害が長期に渡るため、成人期においても生活に困難が生じやすいにも関わらず、薬物治療・生物学的治療は未開発だ。しかし、発達支援をはじめとして、個々の行動特性に即した対応によって予後に改善が認められることが報告されている。したがって、ASD患者の予後を考える上で、診断は極めて重要であるが、ASDの診断に納得できず医療機関を転々とする養育者は多く、その子どもたちへの介入時期は遅れがちだ。
 ASDを診断するのは一般的に小児科医や小児精神科医などであり、子どものコミュニケーションの取り方などの行動学的所見を詳細に観察・評価して診断する。通常、観察された行動学的所見の評価は、米国精神医学会精神障害の診断と統計マニュアル第5版(DSM-5)にまとめられた診断基準に基づき行われるが、診断基準に当てはまるかどうかの評価は、医師の臨床経験や観察眼に沿った判断に委ねられている。したがって、医師がASDの診断を一度の面接で確信をもって行うことは容易でない上、その時々の子どもの機嫌や診察の環境に左右されることもある。現在のところ、医師の診断面接に代わる方法はなく、結果的に医師も養育者もASDという診断について、納得を得ることが難しい状況である。
 研究グループは2015年度から2018年度まで、AMED から「未来医療を実現する医療機器・システム研究開発事業 “ICTを活用した診療支援技術研究開発プロジェクト”」の支援を受け、「注視点検出技術を活用した発達障害診断システムの開発」を行ってきた。その成果を基に試験はデザインされた。試験の対象は、治験医療機関を受診する5~17歳のASDが疑われる者ならびに、5~17歳の定型発達(TD)患者。視線計測装置および視線計測装置用診断プログラム(GF01)による診断を行い、ASD診断面接の診断結果と比較し、有効性(診断能)ならびに安全性の検討が行われる。視線計測装置は、モニター画面に提示した映像に対する被験者の視線を計測し、計測結果を表示する装置である。
 研究グループは、本装置の医療機器化について、2021年度中の承認を目指している。「本装置の医療機器化により、医師の診断に客観的で安定した評価が加わり、医師、養育者ともに ASDの診断に納得を得られやすくなることが期待される」と、述べている。
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通常の3倍の速さで遺伝子が変異 腸の難病と発がん関係

2019年12月26日 23時20分04秒 | 大学
通常の3倍の速さで遺伝子が変異 腸の難病と発がん関係
2019年12月24日 (火)配信朝日新聞

 難病の潰瘍(かいよう)性大腸炎によって大腸がんのリスクが高まる原因を、京都大などのチームが明らかにした。大腸の粘膜で炎症と再生が繰り返され、がん関連遺伝子を含む多くの遺伝子が変異していた。大腸がんの予防や治療につながる可能性がある。研究成果は19日、英科学誌ネイチャー電子版(https://doi.org/10.1038/s41586-019-1856-1)に掲載された。
 潰瘍性大腸炎は下痢や血便などの症状が出る難病で、原因はわかっていない。患者は国内では約17万人で、欧米など先進国に多い。大腸の炎症が長期間続くことで、大腸がんの発生リスクが15~20%に高まる。
 チームは、潰瘍性大腸炎の患者の大腸から採取した粘膜のくぼみの細胞について、遺伝子にどのような変化が起きているかを詳しく解析した。
 患者の大腸では炎症による細胞死と、新たな細胞分裂による再生が繰り返されており、通常の大腸と比べ、遺伝子の変異が起きる速さは3倍だった。変異の中に、発がんと関連がある遺伝子が含まれていた。
 一方、大腸がんの細胞ではみられない、がん化を抑える変異が起きていることもわかった。患者の大腸の粘膜は、がん化しやすい細胞と、逆に通常よりもがん化しにくい細胞が入り交じった状態だとみられる。
 チームの小川誠司(せいし)・京大教授は「がん化を抑制する遺伝子変異があったことは驚きだ。この遺伝子をターゲットにした薬は、大腸がんの治療や予防に有効かもしれない」と話している。(野中良祐)
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過剰摂取は「塩中毒」 福島医大・石田教授、福島で減塩サミット

2019年12月26日 23時16分19秒 | 大学
過剰摂取は「塩中毒」 福島医大・石田教授、福島で減塩サミット
2019年12月24日 (火)配信福島民友新聞

 「人間の体は、生涯にわたる過剰な塩分の摂取に耐えるようにはできていない」。福島市で22日開かれた「減塩サミット2019in福島」では、減塩の必要性を福島医大循環器内科学講座の石田隆史教授が詳細に説明した。塩分を過剰に摂取することで生物として「不自然」な状態に陥り、その状態が続くことによる「ひずみ」が生活習慣病として現代人の体に生じていると指摘した。
 石田教授は、昔ながらの生活を守る海外の先住民の「無塩」生活などを紹介しながら、現代人が塩分の過剰摂取状態に危機感を持たない現状に警鐘を鳴らした。「ここにいる皆さんは元々健康意識が高い人たち。家族やご近所に、きょうの話を広めてほしい」とも述べた。
 減塩サミットの冒頭、県の取り組みについて語った井出孝利副知事は「働き盛りが健康になることが大事だ」と、会社の職場への働き掛けを行っていることなどを紹介した。
【基調講演】 食事から徐々に改善
 高血圧の原因は遺伝や加齢、塩分の取り過ぎなどの生活習慣が挙げられるが、生活習慣が理想的であれば遺伝的に高血圧の体質を持っていても、年を取っていっても血圧は上がりにくいことが研究で分かっている。
 日本人は1日に男性で11グラム、女性で9グラムの塩を取る。皆さんに最も言いたいのは、実は塩は「ほとんど必要ない」という事実だ。生命維持に必要なのは1日わずか1.5グラム程度。ほとんど必要ないばかりか、一定量以上の摂取は毒であると頭にたたき込んでほしい。
 塩分の取り過ぎは動物として非常に不自然な状態で、取り過ぎても大丈夫なようには体はできていない。ケニアのマサイ人は塩を取らず、牛乳に含まれる塩分だけで暮らす。彼らには塩を意味する言葉さえない。本来、塩はこれだけで十分だ。
 塩を過剰に取っても悪影響が出るのはずっと後なので、現代人は取り過ぎてしまう。ほとんど「塩中毒」であり、改善が難しい手ごわい生活習慣だ。
 減塩を進めるためには、食事の塩分を徐々に減らしていくのが有効だ。塩は加工食品などに含まれているので現代社会で塩を全く取らないというのは不可能であり、「減塩のし過ぎ」を心配する必要はない。新鮮で良い食材を意識して使うようにすれば、食材そのものがおいしいので調味料が少なくて済み、減塩につながる。この点、食が豊かな本県は恵まれている。
 塩は本来少ししか必要ないということを周知し、家庭単位ではなく社会全体で減塩を実践し、できるだけ子どもの頃から減塩を習慣づけることが重要だ。
■いしだ・たかふみ 広島市出身。広島大医学部卒。広島大病院循環器診療科講師や国立病院機構広島西医療センター臨床研究部長などを経て2016(平成28)年4月から現職。58歳。
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【秋田】「働く医師」信頼勝ち取る

2019年12月26日 23時06分21秒 | 地域
【秋田】「働く医師」信頼勝ち取る
2019年12月24日 (火)配信読売新聞

 市川晋一先生(68)が旧西木村(現仙北市西木地区)の西明寺診療所に赴任するよう、村収入役の佐藤雄孝さん(67)から打診されたのは1999年の秋。翌年の介護保険制度スタートを控え、村では地域に根ざした医療の担い手となる医師を迎えることが重要な課題だった。
 佐藤さんが大仙市の仙北組合総合病院(現大曲厚生医療センター)の医師のツテをたどり、探し当てたのが市川先生。同病院の泌尿器科長だった市川先生としても農村医療に本格的に踏み出すいいきっかけだった。
 ただ、赴任前の診療所は閑古鳥が鳴く状態。赤字続きで村議会から厳しい目が向けられ、村人からも「高給取りだが、働かない」と心ない声が聞こえていた。おまけに妻子3人で入居した空き家にはカメムシが大量発生する始末。初めは苦難の連続だったが、市川先生はくじけなかった。
 24時間365日、患者の求めに応じた。消防署などの関係機関へのあいさつ回りを重ね、妻子とともに地域の行事に顔を出した。村議らが居並ぶ懇談会にも積極的に参加し、酌をして回った。出来ることに、全力を尽くした。
 苦労のかいあって、当初は1日あたり15人ほどだった診療所の患者数が、すぐに倍増し、1年で黒字転換を果たした。
 村も予算をやり繰りして支援した。訪問診療のための車やドライバーを確保し、診療所も建て替えた。村の期待に結果で応えた市川先生のことを、佐藤さんはこうたたえた。
 「『命を預ける』ために信頼を築くことが、どれだけ大変なことか。市川先生は地域の宝だ」
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小中学生の体力低下 スマホ普及、運動減少 小5男子は過去最低 政府、検討会議立ち上げ

2019年12月26日 22時58分23秒 | 運動スポーツ
小中学生の体力低下 スマホ普及、運動減少 小5男子は過去最低 政府、検討会議立ち上げ
2019年12月24日 (火)配信共同通信社

 スポーツ庁は23日、小学5年と中学2年を対象に実施した2019年度全国体力テストの結果を公表した。握力や持久走など実技8種目の合計点平均は、昨年度まで上昇傾向だったが、小中の男女とも一転して数値を落とした。小5男子は08年度の調査開始以降、最低となった。
 スポーツ庁は要因として、スマートフォンの普及などに伴い、子どもたちの運動時間が減少していることなどを挙げた。鈴木大地長官は23日、記者会見で「結果を重く受け止める」と述べ、幼児期からの体力向上を図るための検討会議を立ち上げると表明した。
 テストの合計点(80点満点)の平均は、小5男子が53・61点(昨年度54・21点)、女子が55・59点(同55・90点)。中2男子は41・56点(同42・18点)、女子が50・03点(同50・43点)だった。
 女子は小5、中2とも13年度、中2男子は14年度、小5男子も15年度を底に点数上昇が続き、昨年度は過去最高の水準だったが、本年度はほとんどの種目が昨年度を下回った。
 特に走力の落ち込みが目立ち、50メートル走では小5男子が0・05秒、小5女子と中2男女が0・03秒、それぞれ遅かった。小中とも女子より男子の低下が著しく、小5男子の20メートルシャトルランは1・8回少なく、中2男子の持久走(1500メートル)のタイムは6・3秒悪くなった。
 運動の習慣についての質問では、1日1時間に相当する「週420分以上」の運動をする小5は、男子で51・4%(昨年度54・0%)、女子で30・0%(同30・6%)。中2は男子で82・1%(同83・9%)、女子で60・4%(同61・5%)と、軒並み下落した。
 一方、テレビやスマホ、ゲーム機で映像を見る時間は増加。平日に2時間以上視聴する小5女子は5割近く、そのほかでは6割前後いた。
 スポーツ庁は、子どもたちが幼いころから屋内などでスマホを使い、運動の経験が乏しくなっているとみて「意識して運動習慣を身に付けてほしい」と呼び掛けた。
 ※全国体力テスト
 子どもの体力向上に関わる施策に生かすため、全国の小5と中2を対象に2008年度から始まった。実技は8種目で、握力、上体起こし、長座体前屈、反復横跳び、50メートル走、立ち幅跳びのほか、小5は20メートルシャトルランとソフトボール投げ、中2はハンドボール投げと、持久走か20メートルシャトルランのどちらかを選ぶ。運動や生活習慣も尋ねる。今回の調査は19年4~7月に実施し、小5約105万人、中2約96万人が参加した。この調査とは別に、1964年度から毎年、年齢ごとに体力を把握する抽出調査も実施されている。
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小田和正さんを見る

2019年12月26日 01時10分27秒 | 
小田和正さんを見る。
偶然BSSで、
一人で歌わないで、
ゲストさんと気持ち良さそうに歌う。
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「子どもホスピス」 第2のわが家に 福岡でも開設目指す動き

2019年12月26日 00時00分40秒 | 地域
「子どもホスピス」 第2のわが家に 福岡でも開設目指す動き
2019年12月24日 (火)配信西日本新聞

 重い病気や障害がある子どもたちがより自分らしく過ごすための「子どもホスピス」。東京や大阪で開設が相次ぎ、福岡での開設を目指す活動も10年目を数える。資金や制度の壁は厚いが、少しずつ理解は広がっている。決してみとりだけの場ではない子どもホスピスについて考えた。
 平日の午後、静かな室内に人工呼吸器など医療機器の音が響く。福岡県宇美町の中野智見(ともみ)さん(41)は自宅リビングで、ベッドに横たわる長男寿也(じゅんや)さん(12)に寄り添っていた。
 寿也さんは生後まもなく脳や心臓の欠損が見つかり、大きな手術や命の危機を幾度も乗り越えた。今は自力で動くことも食べることもできず、人工呼吸器、中心静脈に直接栄養を補給する管などを着けている。1日20~30回のたんの吸引、体位の変え、医療器具の交換も智見さんが担う。
 平日は訪問看護師が毎日、訪問教育の教諭が週3日訪れ、週2日は訪問リハビリも受けている。それでも「本人が楽しく過ごせて、親も安心して預けられる場所が欲しい」。智見さんは切に願う。
 そんな願いをかなえるとされるのが子どもホスピスだ。1982年に英国で誕生し、欧米には広く普及。日本では2012年に大阪で創設、16年に東京、大阪に相次いでオープンした。現在、福岡、横浜、北海道で開設を目指す動きがある。
 「ホスピス」というと終末期の緩和ケアを施す病棟がイメージされるが、子どもホスピスはみとりだけの場ではない。子どもの症状緩和▽子どもが発達に応じて多様な経験や活動ができる環境▽看護・介護する家族の休息のための短期入所▽きょうだい児のケア▽死別後の心のケアーなど、提供されるサービスは幅広い。
 福岡では、九州大の濱田裕子准教授(小児看護学)が代表理事を務めるNPO法人「福岡子どもホスピスプロジェクト」が10年から、理解と寄付を呼び掛けてきた。
 10月下旬、同プロジェクトなどが子どもホスピスを支える人材養成セミナーを九大で開いた。「患者から子どもに戻る時間を保障する」「どんな状況でも子どもの成長発達を支える」「家族で楽しい時間を過ごし、思い出作りができる場所は必要」…。専門家が語る役割と存在意義に、看護師や保育士ら約100人が耳を傾けた。
 ただ、現行制度に当てはまらない施設のため、運営は寄付に頼るなど、開設への道は険しい。今年から、入院中の病児に付き添う家族が安価に寝泊まりできる施設「ファミリーハウス」との併設を模索し始めた。病院でも家でもない「第2のわが家」を目指す思いが一致。建設資金はめどが立ちつつあり、土地を探している段階という。
 九大病院周辺などで2施設4室を運営する「福岡ファミリーハウス」
の高原登代子代表(58)は、九州各地から重い病と闘う子どもと家族が集まる福岡での必要性を痛感している。自身も小児がんの長男に付き添って神奈川県で過ごした経験がある。「社会で一番弱い存在である病気の子どもたちを支えるのは、私たちの役割ではないかと思う」
 医療が高度化した日本で、1歳までに亡くなる子どもは千人に1・9人(18年)。半面、寿也さんのような医療的なケアが必要な子は増え続け、1万8千人を超える。「本人もきょうだいも親もまるごと支え、子どもらしい成長を促せる場を社会全体でつくっていきたい」。濱田さんの訴えは重みを増している。
 福岡子どもホスピスプロジェクトは寄付や支援を募っている。電話=092(409)3474▽メール=toiawase@kodomo―hospice.com
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看護師の「勉強期間」延長を 岡山で関係者が教育充実話し合う

2019年12月25日 23時53分55秒 | 地域
看護師の「勉強期間」延長を 岡山で関係者が教育充実話し合う
2019年12月24日 (火)配信山陽新聞

 看護師の養成教育充実を話し合う「看護師基礎教育を考える会」(日本看護協会、岡山県看護協会共催)が21日、三木記念ホール(岡山市北区駅元町)で開かれた。高齢化に伴い医療・看護ニーズが複雑、多様化する中、質の高いサービスを提供し続けるため、修業年限延長の必要性を確認した。
 要介護状態の高齢者が住み慣れた地域で生活を継続できる「地域包括ケアシステム」の構築が進む中、日本看護協会の岡島さおり常任理事が看護師を取り巻く現状と課題を報告。「在宅での看護は病院以上に総合的な能力が求められる」と指摘した上で、修業年限3年がほとんどとなっている現状では限界があるとし、「必要な教育を盛り込むには4年制化が必要」と訴えた。
 教育、医療、行政の各現場から3人が登壇したシンポジウムもあり、ボランティア活動を授業に取り入れるなど、4年制化によって実現した柔軟なカリキュラム編成の実践例が報告されたほか、理想の看護師像について意見を交わした。
 医療、教育、行政関係者ら約180人が参加した。
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ブタで人の膵臓、了承 明治大などのチーム

2019年12月25日 23時50分44秒 | 大学
ブタで人の膵臓、了承 明治大などのチーム
2019年12月24日 (火)配信共同通信社

 文部科学省の専門委員会は23日、明治大の長嶋比呂志(ながしま・ひろし)専任教授のチームが計画している、人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使ってブタの体内で人の膵臓(すいぞう)をつくる研究を了承した。年度内にも研究を始める。
 実際に機能する膵臓をつくり出すことはしないが、基礎研究として正常に臓器ができることを確認し、将来の移植医療に役立てる考えだ。
 研究は東大のチームと共同で行う。遺伝子を改変し膵臓ができないようにしたブタの受精卵に人のiPS細胞を入れた「動物性集合胚」をつくり、ブタの子宮に戻す。妊娠約30日で胎児を調べ、膵臓になる組織に人の細胞が含まれているかどうかを調べる。
 東大のチームがすでにマウスやラットを使った同様の研究を始めている。今回の研究は、臓器の大きさが人に近いブタでできるか確かめるのが狙い。長嶋専任教授は「どれくらい(ブタからの移植に)実現可能性があるのか、科学的評価の入り口まで来た」と話した。
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