Mars&Jupiter

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ゲオルク・ティントナーのアントン・ブルックナーの交響曲第0番ニ短調を聴く

2010-08-03 06:41:57 | アントン・ブルックナーの作品
昨日はウォーキングを休みました。
途中聴いた曲は、ブルックナーの交響曲第0番ニ短調。
交響曲第0番ニ短調は、1863年から1864年にかけて作曲され、
その後1869年に改訂されたようである。
聴いたCDは、ゲオルク・ティントナー指揮、
アイルランド国立交響楽団の演奏によるもの。
高校時代にはハイティンク盤をよく聴いたものである。
第一楽章アレグロはソナタ形式で書かれている。
歩くような感じのオスティナート風の弦楽器の伴奏に乗って、
分散音型による第一主題が弦楽器によって示される。
第二主題の弦楽器によって示され、第三主題も示される。
ところどころでブルックナーらしさが現れている。
短い展開部を経て、再現部となり第一主題から再現される。
コーダでは第一主題を中心にしながら金管楽器が活躍し、
ブルックナーらしい休止も出て、華々しいが悲劇的な感じで終わる。

第ニ楽章アンダンテは、ソナタ形式で書かれている。
弦楽器中心にゆったりとした第一主題が奏され、
それに木管楽器が絡んでいき、清らかな感じの第二主題も現れる。
ここではあまりブルックナーらしさはみることができないが、
牧歌風のおだやかで甘美な旋律が弦楽器中心に流れ、美しい楽章である。
第三楽章スケルツォは、三部形式で書かれている。
荒々しく軽快に始まる旋律はどこかイタリア風でもある。
ここにはブルックナーらしい魅力が溢れている。
中間部は対照的に弦楽器中心に奏され第ニ楽章の感じと似ている。
フルートやオーボエが加わり、かわいらしさもある。
再び冒頭の荒々しいが軽快な旋律が現れて、堂々とした感じで終わる。
第四楽章フィナーレ:モデラートは、ソナタ形式で書かれている。
序奏はおだやかな弦楽器の奏でる旋律で始まる。
主部で現れた各主題が、展開部で対位法的な扱いをしながら展開されていく。
コラール風の主題など彼らしい部分はここでもみられる。
最後主題は転調され、勝利感を思わせるような中、堂々と終わる。
コメント
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