今日は三枚町から西谷駅まで歩きました。
途中聴いたのはブルックナーの交響曲第9番ニ短調である。
この作品は、1891年から1896年にかけて作曲され、未完成に終わった。
聴いたCDはロヴロ・フォン・マタチッチ指揮、ウィーン交響楽団の演奏。
第一楽章「荘重に、神秘的に」はソナタ形式で書かれている。
弦のトレモロによってピアニシモで始まり、ホルンの吹奏が加わる。
この序奏は、今までのブルックナーの作品の中でも内省的で、
聴く者をどこか違う世界へと誘っているかのような音楽である。
彼の孤高の精神を見せているようで、その後盛りあがりを見せ、
主部に入り、力強い第一主題が強奏で現れる。
第二主題はこれとは対照的に優しい感じでヴァイオリンが奏す。
もう一つの主題も現れ、展開部に入っていく。
このマタチッチ盤ではオーボエなど木管楽器の音が気になる。
バランスと音が悪いのだが、音楽のテンポはいいと思う。
そのあとの展開もドラマティックであり、
盛り上がりと静かな感じが繰り返されていく。
460小節からの音楽はせつない感じである。
518小節目から行き詰る最後のところまで一気に聴かせ、なかなかだ。
第二楽章スケルツォ(速く、いきいきと)は、三部形式である。
精神の狂乱ともいえるような不気味なスケルツォ主題である。
今までの交響曲にはない内省的なスケルツォである。
軽快なテンポで進めバス・チューバの音がよく聴こえていい。
この音楽はとにかく最初に聞いたときすごい曲だなと思ったものである。
中間のトリオは軽快でありながらも過去への憧憬を感じさせる。
再び冒頭のスケルツォ主題が登場し、勢いよく終わる。
第三楽章アダージョ(遅く、荘重に)は、ゆったりと始まるが、
ここでもオーボエの音に違和感があるが、
それを気にしなければ問題はあまりない。
21小節から金管楽器が奏でる壮大な音楽は、
大自然のスケールの大きさを感じさせる。
この楽章でもチューバが活躍し、音楽全体を支えてくれる。
ブルックナーがとらえる生と死、そして人生を感じさせる曲で、
とても味わい深い楽章であるし、美しい旋律に溢れている。
207小節までの息詰まるような音楽は素晴らしいし、
そのあとの彼岸のような平和な音楽はこの曲が未完成で終わったことを
惜しむことのない充実感があり、その中で弦楽器のゆったりとした旋律と、
チューバが奏でる音楽は天上の世界の音楽であり、
最後ホルンが鳴り響いて静かに終わるところは最高である。
中学生の頃、ブルックナーの交響曲第9番の素晴らしさを、
クラスの中で友人たちに話していた時に、女生徒のAさんが、
賛同してブルックナーの交響曲第9番はいい曲だよねと言ってくれた。
この曲をいいねとそのAさんがいってくれたことは意外でびっくりであった。
その彼女も今は医者の方と結婚してスイスに住んでいるようだ。
不思議になるほど彼女ならばそうかなとなぜか思ってしまう。
今回でドイツ・オーストリア編、アントン・ブルックナー編を終わりにしたいと思います。
なお、今回までとりあげたブルックナー編のCD等の情報は、
以下のアドレスの各分野のところで赤字NEWで示してあります。
http://www1.ocn.ne.jp/~bocchi07/composer_home.html
また、ドイツ・オーストリア編も
http://www1.ocn.ne.jp/~bocchi07/ongaku-kenkyu.htmlで該当のところで赤字NEWで示してあります。
参考にしていただければ幸いです。
途中聴いたのはブルックナーの交響曲第9番ニ短調である。
この作品は、1891年から1896年にかけて作曲され、未完成に終わった。
聴いたCDはロヴロ・フォン・マタチッチ指揮、ウィーン交響楽団の演奏。
第一楽章「荘重に、神秘的に」はソナタ形式で書かれている。
弦のトレモロによってピアニシモで始まり、ホルンの吹奏が加わる。
この序奏は、今までのブルックナーの作品の中でも内省的で、
聴く者をどこか違う世界へと誘っているかのような音楽である。
彼の孤高の精神を見せているようで、その後盛りあがりを見せ、
主部に入り、力強い第一主題が強奏で現れる。
第二主題はこれとは対照的に優しい感じでヴァイオリンが奏す。
もう一つの主題も現れ、展開部に入っていく。
このマタチッチ盤ではオーボエなど木管楽器の音が気になる。
バランスと音が悪いのだが、音楽のテンポはいいと思う。
そのあとの展開もドラマティックであり、
盛り上がりと静かな感じが繰り返されていく。
460小節からの音楽はせつない感じである。
518小節目から行き詰る最後のところまで一気に聴かせ、なかなかだ。
第二楽章スケルツォ(速く、いきいきと)は、三部形式である。
精神の狂乱ともいえるような不気味なスケルツォ主題である。
今までの交響曲にはない内省的なスケルツォである。
軽快なテンポで進めバス・チューバの音がよく聴こえていい。
この音楽はとにかく最初に聞いたときすごい曲だなと思ったものである。
中間のトリオは軽快でありながらも過去への憧憬を感じさせる。
再び冒頭のスケルツォ主題が登場し、勢いよく終わる。
第三楽章アダージョ(遅く、荘重に)は、ゆったりと始まるが、
ここでもオーボエの音に違和感があるが、
それを気にしなければ問題はあまりない。
21小節から金管楽器が奏でる壮大な音楽は、
大自然のスケールの大きさを感じさせる。
この楽章でもチューバが活躍し、音楽全体を支えてくれる。
ブルックナーがとらえる生と死、そして人生を感じさせる曲で、
とても味わい深い楽章であるし、美しい旋律に溢れている。
207小節までの息詰まるような音楽は素晴らしいし、
そのあとの彼岸のような平和な音楽はこの曲が未完成で終わったことを
惜しむことのない充実感があり、その中で弦楽器のゆったりとした旋律と、
チューバが奏でる音楽は天上の世界の音楽であり、
最後ホルンが鳴り響いて静かに終わるところは最高である。
中学生の頃、ブルックナーの交響曲第9番の素晴らしさを、
クラスの中で友人たちに話していた時に、女生徒のAさんが、
賛同してブルックナーの交響曲第9番はいい曲だよねと言ってくれた。
この曲をいいねとそのAさんがいってくれたことは意外でびっくりであった。
その彼女も今は医者の方と結婚してスイスに住んでいるようだ。
不思議になるほど彼女ならばそうかなとなぜか思ってしまう。
今回でドイツ・オーストリア編、アントン・ブルックナー編を終わりにしたいと思います。
なお、今回までとりあげたブルックナー編のCD等の情報は、
以下のアドレスの各分野のところで赤字NEWで示してあります。
http://www1.ocn.ne.jp/~bocchi07/composer_home.html
また、ドイツ・オーストリア編も
http://www1.ocn.ne.jp/~bocchi07/ongaku-kenkyu.htmlで該当のところで赤字NEWで示してあります。
参考にしていただければ幸いです。