Mars&Jupiter

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ヒューゴ・アルヴェーンの交響曲第1番ヘ短調作品7を聴く

2010-08-29 10:59:44 | 古典~現代音楽スウェーデン編
昨日はウォーキングを休みました。
今回取り上げる曲は、1872年生まれのアルヴェーンの作品である。
スウェーデンの作曲家である彼の略歴は以前触れたので省略する。
交響曲第1番ヘ短調作品7は、1897年1月に完成された。
初演は同年2月14日にコンラード・ヌードクヴィストの指揮で、
スウェーデン王立歌劇場管弦楽団の演奏で行われたようだ。
聴いたCDはネーメ・ヤルヴィ指揮、
ロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団の演奏によるもの。
第一楽章グラーヴェ-アレグロ・コン・ブリオは、
ティンパニの叩く音とチェロの叙情的な旋律が奏でられ、
重々しい感じの序奏で始まり、金管楽器が鳴り響き、劇的な感じであり、
オーボエ・フルートなど木管楽器も入り暗い影を見せながら、主部に入る。
弦楽器と金管楽器により悲劇的な感じの第一主題が奏でられていく。
もう一つは弦楽器と木管楽器によるやや明るい感じの牧歌的な主題である。
そして金管楽器が加わって華やかな民謡風の華やかな旋律が奏でられ終わる。
この提示部が繰り返され、展開部に入り、各主題が変形されていく。
再現部は第一主題から始まり、短調から長調に転調され繰り返される。
コーダは提示部の最後に出てくる旋律が金管楽器に現れて、
明るいトーンから暗いトーンに変わり、最後悲劇的な感じで終わる。
第二楽章アンダンテは、弦楽器によるゆったりとした叙情的な旋律に
クラリネットなど木管楽器が加わり、絡んでいく。
金管楽器も加わり、情熱的に盛り上がる部分もあるが、
クラリネット・オーボエの奏でる旋律は寂しげであり、
フルートも絡みながら、最後は静かに終わる。

第三楽章アレグロ、モルト・スケルツァンドは、
金管楽器も加わり軽快で華麗な一面、
弦楽器が奏でる舞踏的な旋律には優雅な部分もある。
民謡的な旋律も現れ、北欧らしさを感じさせる。
中間部ではホルンの吹奏に弦楽器が呼応し、
牧歌風な音楽が、木管楽器も加わり展開されていく。
やや重々しい感じの影のある音楽も入る。
そして再び冒頭の金管楽器による軽快な音楽が繰り返され、
最後は弦楽器が残り、静かに終わる。
第四楽章アレグロ、マ・ノン・トロッポは、
冒頭の部分はベートーヴェンの序曲を思わせるが、
やがては木管楽器・弦楽器により民謡風の明るい旋律が奏される。
ピッコロによるかわいらしい感じの民謡風の旋律も印象的である。
これが金管楽器も加わり、行進曲風に盛り上がりをみせる。
そのあとも、少し哀愁が漂う旋律も現れ、繰り返される。
最後の方では徐々に盛り上がりながら、金管楽器が加わり、
華々しくも堂々とした感じで全曲を閉じる。
コメント
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