Mars&Jupiter

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チャールズ・ヒューバート・パリーの交響曲第1番ト長調を聴く、そして横浜から星川まで歩く

2012-10-28 07:01:39 | 古典~現代音楽イギリス編
一昨日はウォーキングを休みました。
昨日は横浜から星川まで歩きました。
今回とりあげるのは1848年生まれのパリーの作品。
交響曲第1番ト長調は、1880年から1881年の間に作曲された。
初演は1881年8月31日のバーミンガム祭にて作曲者自身の指揮で行われた。
今回聴いたCDの演奏はマティアス・バーメルト指揮、
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団による。
第一楽章コン・フォーコは、弦楽器により軽快に始まる。
その生き生きとした力強い主題はブラームス的である。
フルートに導かれ現れるもう一つの主題は牧歌的な感じで始まるが、
やがて金管楽器も加わってワグナー風に盛り上がっていく。
そして展開部でそれぞれの主題は変形され展開されていき、
再現部を経て、金管楽器により盛り上がり、
ティンパニが鳴り響く中、最後力強く終わる。
第二楽章アンダンテは、ホルンの奏でる旋律から始まり、
木管楽器に続き、弦楽器がそれを引き継ぎ、旋律を奏でていく。
歌うようなロマンティックな旋律に、
クラリネットやホルンなどが絡んで牧歌的である。
そしてやや感傷的な別の旋律が弦楽器を中心に現れる。
これらの旋律を中心に曲は進行していくが、弦楽器の旋律を受けて、
木管楽器や金管楽器が活躍する部分がなかなかいい。
最後はフルートと弦楽器を中心におだやかに終わる。

第三楽章プレスト-メノ・モッソは、低弦と木管楽器に導かれ、
弦楽器により流れるような旋律が現れて始まる。
この部分はドヴォルザークを想起させる。
ホルンの響きで始まる部分では第一楽章の旋律が、
木管楽器などによって表されて、印象的である。
そして冒頭に現れた旋律が現れるが、
それはむしろ変形され、展開されていく。
そして木管楽器を中心に牧歌的な旋律が現れ、
弦楽器もそれを受け継ぎ、管楽器もやがて絡んでいく。
そして再び冒頭の旋律が現れて繰り返され、
金管楽器も加わり盛り上がって、堂々とした感じで終わる。
第四楽章アレグレット-モルト・ヴィヴァーチェは、
木管楽器により主題が奏でられ、弦楽器がそれを引き継ぐ。
もう一つのゆったりとした牧歌的な旋律も含め、
このあたりにはドヴォルザーク風な部分が見られる。
これらの旋律をもとに木管楽器群が活躍し、
弦楽器群がフーガ風の展開をし、また主題を変形して展開するなど、
作曲での創意工夫がみられるので、ここは侮れないし、
一部旋律の中にはイギリスらしい部分も見ることができる。
弦楽器と金管楽器により、主題を繰り返しながら、
盛り上がりをみせて、最後はティンパニの音が響き、力強く終わる。
コメント
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