Mars&Jupiter

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アーサー・ブリスのクラリネット五重奏曲を聴く

2012-11-28 06:02:09 | 古典~現代音楽イギリス編
昨日もウォーキングを休みました。
今回取り上げるのは1891年生まれのブリスの作品。
クラリネット五重奏曲は1931年に作曲された。
今回聴いたCDの演奏はデーヴィッド・キャンベルのクラリネット、
マッジーニ四重奏団の演奏によるものである。
第1楽章モデラートは、クラリネット・ソロから始まる。
それにヴァイオリンがからんで、他の弦楽器も入り、
歌うような朗々とした主題を奏でていく。
おだやかで牧歌的な楽章で、最後は静かに終わる。
第2楽章アレグロ・モルトは、弦楽器が旋律を奏でて始まるが、
それは荒々しく激しい感じで、それにクラリネットが絡んでいく。
スケルツォ的な楽章で速いテンポで展開していく。
もう一つ現れる旋律は対照的にやや叙情的である。
冒頭のような荒々しくせわしない感じが再び現れて、
弦楽器にクラリネットが絡みながら進行し、最後は華やかに終わる。

第3楽章アダージエット・エスプレッシーヴォは、
悲愴感ある旋律が弦楽器によって奏でられて始まる。
それにクラリネットが絡んで、それぞれがその旋律を引き継いでいく。
弦楽器とクラリネットのやりとりの部分がいい。
最初の悲愴感は徐々に薄れていき、明るさを加えていく。
最後はおだやかな感じの中、クラリネットの音だけが残って終わる。
第4楽章アレグロ・エネルジーコは、弦楽器の軽快な旋律に、
クラリネットが絡んで、リズミカルに始まる。
もう一つののどかな感じの旋律も現れ、
交互にそれぞれの旋律が現れ、そのコントラストがいい。
冒頭の速い部分が弦楽器とクラリネットにより繰り返され、
盛り上がったところで、最後力強く終わる。
コメント
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