Mars&Jupiter

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ヴィクター・ヘリー=ハッチンソンのキャロル交響曲を聴く、そして三枚町から西谷まで歩く

2012-12-22 09:33:40 | クリスマス特集・その他
昨日は三枚町から西谷駅まで歩きました。
今回とりあげるのは1901年に生まれたハッチンソンの作品。
南アフリカのケープタウンで生まれた彼の父は、
ケープ植民地総督を務めた人物であり、
その家庭のもと幼い頃から音楽的な才能を示した。
8歳の時にイギリスに渡り、その後王立音楽大学に入学し、
ボールトに指揮法を師事したようである。
そして一時南アフリカに戻ったが、
1926年英国放送協会(BBC)で指揮者・ピアニストとして活動し、
その後作曲の分野でも活躍し、バーミンガム大学で音楽科教授も務めた。
キャロル交響曲は、1927年に作曲された。
今回聴いたCDはギャヴィン・サザーランド指揮、
プラハ市フィルハーモニー管弦楽団の演奏によるもの。

第一楽章アレグロ・エネルジーコは、
弦楽器が明るく軽快な旋律を奏でて始まる。
「神の御子は今宵しも」の旋律が何度も繰り返され、
金管楽器も加わり華々しい感じになり、最後力強く終わる。
第二楽章スケルツォ:アレグロ・モルト・モデラートは、
「世の人忘れるな」の旋律が木管楽器に現れ、
他の楽器にも受け継がれ、変形されながら、展開されていく。
金管楽器や打楽器により盛り上がったあとは、最後静かに終わる。
第三楽章アンダンテ・クワジ・レント・エ・カンターヴィレは、
「コヴェントリ・キャロル」の旋律がおだやかに奏でられていく。
やや幻想的な雰囲気の音楽が展開され、
中間部ではハープの伴奏にのり「まきびと羊を」が奏でられる。
そして金管楽器が加わり、盛り上がりをみせたあと、
再びおだやかな音楽となり、ハープが奏でられ、
「まきびと羊を」がもう一度奏でられて終わる。
第四楽章アレグロ・エネルジーコ・コーメ・プリーマは、
「ときわぎ手にして」の旋律が軽快に奏でられて始まる。
そして第一楽章に使われた「神の御子は今宵しも」の旋律が、
対位法の手法で絡んでいき、展開されていき、
金管楽器によりキャロルの旋律が高らかに奏でられて終わる。
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