Mars&Jupiter

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アスガー・ハンメリク(ハメリク)の交響曲第2番ハ短調「悲劇的」作品32を聴く

2013-08-09 08:02:45 | 古典~現代音楽デンマーク編
昨日は二俣川と希望が丘の間を往復して歩きました。
今回取り上げるのは1843年生まれのデンマークの作曲家ハンメリク(ハメリク)が、
1882年から83年にかけて作曲した交響曲第2番ハ短調「悲劇的」作品32である。
彼は、コペンハーゲン近郊のフレゼリクスベルクに生まれ、
ヨーハン・ペーター・エミリウス・ハートマンやニルス・ゲーゼに師事した。
1862年からは国外に留学し、ミュンヘンではハンス・フォン・ビューローに師事し、
その後パリ、イタリア、ウィーンへと渡り、1871年にはアメリカに渡った。
そこで作曲活動と教育活動に従事し、1900年デンマークに帰国した。
今回聴いたCDはトマス・ダウスゴー指揮、ヘルシンボリ交響楽団の演奏による。
第一楽章グラーヴェ-アレグロ・ノン・トロッポ・エ・パテーティコは、
金管楽器の力強い吹奏に続き、弦楽器が陰影のある旋律を奏でて始まる。
このあと力強く旋律が奏でられ、トランペットのファンファーレのあと、
奏でられる旋律はベートーヴェン的であり、チャイコフスキーをも一部思わせる。
対照的に木管楽器中心に牧歌的な旋律が奏でられていく。
曲の作り方はメンデルゾーンなどを思わせ、極めてドイツ的でありながら、
金管楽器や木管楽器の扱いはベルリオーズの影響を感じさせる。
主題は展開されたあと再現部を経て、最後は力強く堂々と終わる。

第二楽章アンダンテ・ペニテントは、牧歌的な旋律がファゴットにより奏でられ、
弦楽器がこれを受け継ぎ、それぞれが対話するように交互に旋律を受け継いで始まる。
他の木管楽器なども絡み、ホルンなど金管楽器も絡みながら曲は進行していく。
もう一つの力強い旋律も加わり交互に繰り返し、最後は静かに終わる。
第三楽章アレグロ・マルカートは、弦楽器が軽快な旋律を奏でて始まる。
中間部は優雅な感じの舞踏的な旋律が奏でられ、シューマン風でもある。
再び冒頭の軽快な旋律が繰り返され、中間部の旋律が再び現れたあと、
そして冒頭の旋律が奏でられ、最後力強く終わる。
第四楽章アダージョ-アレグロ・パッショナート-
アレグロ・モルト・ヴィヴァーチェは、
ゆったりとした旋律が弦楽器によって奏されて始まる。
そしてアレグロ・パッショナートの部分に入り、弦楽器が旋律を奏でていき、
緊迫した部分を見せながら、金管楽器も加わり力強く旋律が奏でられ、
そのあとは木管楽器が絡んでおだやかな部分が続く。
そして、曲は軽快なテンポで流れるように旋律が奏でられる部分に入るが、
ホルンが歌うように旋律を奏でて、金管楽器が入り力強さが加えられ、
徐々に盛り上がりをみせ、最後は力強く堂々とした感じで終わる。
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