Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

フランチェスコ・マンフレディーニのコンチェルト ハ長調 作品3の12「クリスマス協奏曲」を聴く

2012-12-24 07:37:48 | クリスマス特集・その他
昨日はウォーキングを休みました。
今回とりあげるのは1684年に生まれたマンフレディーニの作品。
トスカーナ地方のビストイア出身で、
オローニャでトレッリ(トレルリ)にヴァイオリンを師事し、
ベルティに対位法を学んだあと、演奏家として活動し、
聖フィリッポ大聖堂の終身音楽監督を務めたようだ。
コンチェルト ハ長調 作品3の12「クリスマス協奏曲」は、1718年に作曲された。
「最も聖なる夜のためのパストラーレをともなうコンツェルトが正式名称である。
今回聴いたCDはコレギウム・アウレウム合奏団の演奏によるもの。
第一楽章ラルゴは、弦楽器全体でゆったりと始まる旋律は牧歌的で、
いかにもパストラーレであり、クリスマスの雰囲気を醸し出している。
作品全体の中では一番長い楽章で、独奏ヴァイオリン中心に活躍する部分と、
弦楽器全体で合奏する部分が交互に現れ、最後堂々とした感じで終わる。
第二楽章ラルゴは、悲しみに満ちた叙情的な旋律が奏でられて始まる。
弦楽器全体でその旋律を何度か繰り返して、テンポを遅め、次の楽章に続いていく。
第三楽章アレグロは、うってかわって軽快で明るい旋律が奏でられて始まる。
独奏ヴァイオリンと弦楽器全体が掛け合いながら、
対話するように曲は進行し、最後はおだやかに終わる。
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ジル・バンショワの「太陽の昇る地平から(A solis ortus cardine)」を聴く

2012-12-23 06:57:07 | クリスマス特集・その他
昨日はウォーキングを休みました。
今回とりあげるのは1400年頃に生まれたバンショワの作品。
「太陽の昇る地平から(A solis ortus cardine)」は、
15世紀に生まれた作品であるが、作曲年代は不詳である。
この詩は5世紀頃に活躍したセドゥリウスという詩人のもので、
イエスの生誕を讃える内容のものとなっている。
今回聴いたCDはプロ・カンティオーネ・アンティクワの演奏によるもの。
第1節は男声3部によるポリフォニックな響きで始まり、
第2節はグレゴリオ聖歌のようなモノフォニックな響きとなり、
節ごとに交互に繰り返して、8節まで繰り返していく。
最後の第8節はイエスと神と聖霊の栄光を讃え、
アーメンと歌って最後静かに終わる。
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ヴィクター・ヘリー=ハッチンソンのキャロル交響曲を聴く、そして三枚町から西谷まで歩く

2012-12-22 09:33:40 | クリスマス特集・その他
昨日は三枚町から西谷駅まで歩きました。
今回とりあげるのは1901年に生まれたハッチンソンの作品。
南アフリカのケープタウンで生まれた彼の父は、
ケープ植民地総督を務めた人物であり、
その家庭のもと幼い頃から音楽的な才能を示した。
8歳の時にイギリスに渡り、その後王立音楽大学に入学し、
ボールトに指揮法を師事したようである。
そして一時南アフリカに戻ったが、
1926年英国放送協会(BBC)で指揮者・ピアニストとして活動し、
その後作曲の分野でも活躍し、バーミンガム大学で音楽科教授も務めた。
キャロル交響曲は、1927年に作曲された。
今回聴いたCDはギャヴィン・サザーランド指揮、
プラハ市フィルハーモニー管弦楽団の演奏によるもの。

第一楽章アレグロ・エネルジーコは、
弦楽器が明るく軽快な旋律を奏でて始まる。
「神の御子は今宵しも」の旋律が何度も繰り返され、
金管楽器も加わり華々しい感じになり、最後力強く終わる。
第二楽章スケルツォ:アレグロ・モルト・モデラートは、
「世の人忘れるな」の旋律が木管楽器に現れ、
他の楽器にも受け継がれ、変形されながら、展開されていく。
金管楽器や打楽器により盛り上がったあとは、最後静かに終わる。
第三楽章アンダンテ・クワジ・レント・エ・カンターヴィレは、
「コヴェントリ・キャロル」の旋律がおだやかに奏でられていく。
やや幻想的な雰囲気の音楽が展開され、
中間部ではハープの伴奏にのり「まきびと羊を」が奏でられる。
そして金管楽器が加わり、盛り上がりをみせたあと、
再びおだやかな音楽となり、ハープが奏でられ、
「まきびと羊を」がもう一度奏でられて終わる。
第四楽章アレグロ・エネルジーコ・コーメ・プリーマは、
「ときわぎ手にして」の旋律が軽快に奏でられて始まる。
そして第一楽章に使われた「神の御子は今宵しも」の旋律が、
対位法の手法で絡んでいき、展開されていき、
金管楽器によりキャロルの旋律が高らかに奏でられて終わる。
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ジゼッペ・タルティーニのシンフォニア・パストラーレ ニ長調「クリスマス・シンフォニア」を聴く

2012-12-21 16:18:52 | クリスマス特集・その他
昨日は三枚町から新横浜まで歩きました。
途中聴いたのは1692年に生まれたタルティーニの作品。
シンフォニア・パストラーレ ニ長調は、
「クリスマス・シンフォニア」ともよばれるが、その作曲年代は不詳である。
今回聴いたCDはコレギウム・アウレウム合奏団の演奏によるもの。
第一楽章アレグロは、弦楽器が掛け合いながら堂々とした序奏を奏でて始まる。
主部に入ると軽快なテンポとなり、独奏ヴァイオリンを中心に、
他の弦楽器との掛け合いが繰り返され、展開されていく。
カデンツァ的な部分を経て、明るい響きの中、最後おだやかに終わる。
第二楽章アダージョは、独奏ヴァイオリンがしみじみとした旋律を
歌うように奏でて始まり、独奏ヴァイオリンが中心に活躍する。
第三楽章アレグロは、軽快で優雅な旋律が全体で奏でられて始まる。
やがて、独奏ヴァイオリンが主題を奏でて技巧的な部分もみせていく。
そのあとは弦楽器全体で奏する部分と、
独奏ヴァイオリン中心に展開する部分が交互に現れる。
牧歌的な部分はクリスマス的で、最後はおだやかな感じで終わる。
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ヨハン・クリストフ・ペツのコンチェルト・パストラーレ ヘ長調を聴く

2012-12-19 20:05:17 | クリスマス特集・その他
今日もウォーキングを休みました。
今回とりあげるのは1664年に生まれたペツの作品。
ミュンヘンで生まれた彼は聖ペテロ教会の聖歌隊に所属し、
1688年からバイエルン選帝侯マキシミリアン・エマヌエルの宮廷で、
歌手や器楽奏者として活躍し、イタリアでコレルリから学んだ。
のちボンの宮廷楽長を務め、シュトゥットガルトでも宮廷楽長を務めたようだ。
コンチェルト・パストラーレ ヘ長調の作曲年代は不詳である。
今回聴いたCDはコレギウム・アウレウム合奏団の演奏によるもの。
作品は7つの楽章により構成されている。
第一楽章パストラーレ(アダージョ)は、弦楽器とブロックフレーテで始まる。
牧歌的な雰囲気でクリスマスを感じさせる旋律が繰り返される。
第二楽章アリア(プレスト)は、軽快な旋律が弦楽器により奏でられ、
ブロックフレーテと掛け合いながら曲は進行していく。

第三楽章アリア(グラーヴェ)は、歌うように優雅な旋律が弦楽器により奏でられ、
その旋律をブロックフレーテが引き継ぎ、交互掛け合いながら曲は進行していく。
第四楽章アリア・パストラーレ(プレスト-アダージョ)は、
弦楽器とブロックフレーテにより牧歌的な旋律が奏でられていく。
第五楽章メヌエットは、舞踏的な旋律が奏でられていく。
中間部にリコーダーが活躍する牧歌的なトリオが入り、
再び舞踏的な旋律が繰り返されたあと終わる。
第六楽章パッサカリアは、全体の中で長い楽章である。
堂々とした主題が弦楽器により奏でられ、
ブロックフレーテもその主題を繰り返していく。
その後主題は弦楽器とブロックフレーテにより変奏されていく。
その展開の部分は一番その作品の中での聴きどころである。
第七楽章アリア(プレスト)は、弦楽器とブロックフレーテにより、
軽快に舞踏的な旋律が奏でられ、掛け合いながら進行し最後堂々と終わる。
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