Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

アラン・ホヴァネスの「そして神は大いなる鯨を創り給うた」作品229のNO.1を聴く

2016-05-20 06:39:05 | アラン・ホヴァネスの作品
今回取り上げるのはアラン・ホヴァネスが1970年に作曲した、
「そして神は大いなる鯨を創り給うた」作品229のNO.1である。
聴いたCDはジェラード・シュウォーツ指揮、
シアトル交響楽団の演奏による。
弦楽器のうめくというかゆらめくような音と、
打楽器ととも金管楽器の奏でるコラール風の強烈な旋律で始まる。
そのあとは弦楽器が奏でる東洋風の旋律が続く。
中国風なのか日本風といっていいのか、アジア的である。
そして鯨の鳴き声がテープ音で流されていく。
テープ音とオーケストラが競演していくこの作品は、
面白い作品であり、深い印象を与える作品である。
鯨と人々の日々の営みを描いているかのようにも想像できるが、
金管楽器の不協和音と、うめくような弦楽器の奏でる音型、
そして鯨の鳴き声が合わさって、最後は盛り上がったところで終わる。
この終わり方もスリリングな感じでとても印象的である。
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アラン・ホヴァネスの弦楽四重奏曲第3番作品208 NO.1を聴く

2016-05-19 06:32:26 | アラン・ホヴァネスの作品
今回取り上げるのはアラン・ホヴァネスが、
1964年に作曲した弦楽四重奏曲第3番作品208 NO.1である。
聴いたCDは上海クァルテットの演奏による。
「わたしの少年時代について」という副題がついていて、
ニューイングランドでの少年時代を回想したもののようである。
第一楽章アンダンテ-アダージョは、
淡い感じのヴァイオリンの旋律で始まる。
途中から東洋風な旋律(アルメニアの旋律か?)がチェロに現れ、
少年時代からその音楽の影響を受けていたことを思わせる。
第二楽章アンダンテ-アレゲレットは、
ゆったりとした優しい旋律で始まる。
二つのヴァイオリンが東洋的な旋律を突然奏でたあと、
最初の主題がもう一度繰り返される
そして、再び東洋的な旋律が二つのヴァイオリンにより交互に現れ、
再び最初の主題が繰り返されて、今度はピチカートの伴奏の上で、
東洋的な旋律がヴァイオリンによって奏でられて終わる。
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アラン・ホヴァネスの前奏曲と4声のフーガ作品128を聴く

2016-05-18 05:58:07 | アラン・ホヴァネスの作品
今回取り上げるのはアラン・ホヴァネスが、
1936年に作曲した前奏曲と4声のフーガ作品128である。
聴いたCDはジェラード・シュウォーツ指揮、
シアトル交響楽団の演奏による。
弦楽器が奏でるゆったりと歌うような旋律で始まる。
その旋律は東洋的であり、その主題に基づき、
次は弦楽器の4声によるフーガの展開になっていく。
最後は明るく穏やかな感じで終わる。
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アラン・ホヴァネスの交響曲第20番「聖なる山への3つの旅」作品233を聴く

2016-05-17 22:17:44 | アラン・ホヴァネスの作品
今回取り上げるのはアラン・ホヴァネスが、
1968年に作曲した交響曲第20番「聖なる山への3つの旅」作品233である。
聴いたCDはキース・ブライオン指揮、
スコットランド王立音楽演劇アカデミー・ウィンド・オーケストラの演奏による。
第一楽章アンダンテ・エスプレッシーヴォは、
木管楽器が奏でる神秘的な旋律で始まる。
鐘の音が鳴り響き、金管楽器が鳴り響く。
そのあと木管楽器により東洋風の旋律が奏でられる。
旋律が繰り返される中で徐々に盛り上がりを見せて、
それが終わった後、フルートが神秘的な旋律を奏で、
ホルンが鳴り響き、壮大な山の情景が描写される。
鐘の音が鳴り響く中、再び木管楽器が旋律を奏でていき、
深遠な感じを思わせながら、最後は穏やかに終わる。
第二楽章アレグロ・モデラートは、
イングリッシュ・ホルンが奏でる旋律で始まる。
その旋律が他の楽器により引き継がれ、鐘の音が鳴り響く中、
聖なる山の印象がイメージされる音楽が続く。
そして木管楽器の中で旋律のやりとりが続いて終わる。
第三楽章アンダンテ・マエストーソは、
鐘の音と共に金管楽器がコラール風の旋律を奏でて始まる。
素朴であるが、力強さも感じさせる旋律である。
中間部では木管楽器の中で奏でられる旋律が繰り返され、
再びコラール風旋律が金管楽器により奏でられ、
最後は堂々とした感じで終わる。
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アラン・ホヴァネスの「オルフェウスの瞑想」作品155を聴く

2016-05-16 06:39:35 | アラン・ホヴァネスの作品
今回取り上げるのはアラン・ホヴァネスが、
1958年に作曲した「オルフェウスの瞑想」作品155である。
聴いたCDはジェラード・シュウォーツ指揮、
シアトル交響楽団の演奏による。
ヴァイオリンが奏でるゆったりとした旋律で始まり、
そのあとハープの伴奏に乗って、木管楽器が旋律を奏でていく。
そして金管楽器がファンファーレ風の旋律を奏で、
トランペットが堂々とした旋律を奏で、
そのあとクラリネットがその旋律を受け継いでいく。
そして、ハープの音に乗って、フルートが旋律を奏でたあと、
弦楽器による木々のざわめく音を示すような激しい動きの音型が繰り返され、
オーボエなど木管楽器が旋律を奏でていき、ハープの音が絡んでいく。
チェレスタの音も入り、神秘的な雰囲気を漂わせ、
そのあとはトランペット・ソロが旋律を奏で、
金管楽器でコラール風の旋律を奏で、
弦楽器が絡み、激しい動きの音型が再び繰り返されたあと、
金管楽器も加わり、激しく荒々しい大音響となったところで終わる。
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