peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

一関市舞川のカタクリ(片栗)/白いカタクリ

2007年04月18日 | Weblog
一関市舞川峠地区のシロバナカタクリ(白花片栗)
 2007年4月18日





2007年4/18(水)、一関市舞川峠地区にある「かたくり群生地保護地域」に、白いカタクリが咲いていました。この群生地は、舞川第18民区中山間組合が5年ほど前から保護育成に努めている所で、毎年観察会が開かれています。






一関市舞川峠地区のシロバナカタクリ(白花片栗)
 2006年4月19日



 4/19(水)の地元紙「岩手日日」に「一関市舞川字峠地内の畑の土手に、珍しい白いカタクリの花が6輪咲いている。」と報道されたので出かけてみました。

 この白い花のカタクリが咲いているのは、約30アールのカタクリ群生地の一角で、一面に赤紫色の花が広がる中で、特別輝いて見えました。

「通常は赤紫色の花を付け、白い花は突然変異とされるが、この10年、毎年同じ場所で確認されている」そうです。





カタクリ(片栗)ユリ科 カタクリ属 Erythronium.japonicum
カタクリは北海道から九州までの山野に広く自生しており、北陸から東北、北海道に大きな群落が見られます。西日本の方ではもう貴重な花になってきているようですが、山形や秋田では山菜のひとつとして食べられていて店頭に並ぶほどだといわれます。

 カタクリ(片栗)の古名は「カタカゴ(堅香子)」で、万葉集にもその名が見られるそうです。学名(世界共通のラテン語)の「Erythronium.(エロスロニウム)」は「赤い」、「japonicum(ヤポニクーム)」は「日本の」ということだそうですから、花色の基本は「紅紫色」が普通なのでしょう。

 岩手県西和賀地方では「カダゴ/カタゴ」、秋田県では「カッタンコ」と呼ぶ地方もあるそうです。「カタコユリ」とも呼ばれるそうです。

一関市舞川のカタクリ(片栗)/赤紫色の花

2007年04月18日 | Weblog
一関市舞川のカタクリ(片栗)・赤紫色の花
 2007年4月18日




2007年4/18(水)、カタクリ(片栗)の群生地として知られている
一関市舞川第18民区中山間組合の「かたくり群生地保護地域」に行ってきました。
観察会が4月15日に行われていましたので、少し遅かったかもしれないと思って
いましたが、まだ見ごろでした。







一関市舞川のカタクリ(片栗)・赤紫色の花
 2006年4月19日





一関市舞川峠地内の舞川第18民区中山間組合は、平成13年度から中山間直接支払い制度を活用して地域自然保護活動の一環として「カタクリ観察会」を開催しています。かたくり群生地を保護しながら広く観覧に供するのは今年で4年目とか。

 ことしの「カタクリ観察会」は4月22日(土)で、カタクリの群生を眺めながら地元産のタカキビで作った「だんご」や特産の乾燥タケノコを試食し、春の自然を楽しんでもらいたいと呼びかけています。

 当日は竹炭、ソバ、タカキビ粉など地場産品の販売やトウホクサンショウウオの鑑賞、カジカの放流なども予定しているそうです。(画像は、4月19日撮影)









花弁の基部にW形の模様がある。


カタクリ(片栗)ユリ科 カタクリ属 Erythronium.japonicum
カタクリは北国に春を告げる花として親しまれていますが、春の雪解けと共に芽を出し、木々が緑の葉を広げる前に紅紫色の花を咲かせ、やがて実を結び、青葉が繁る初夏には地上から姿を消してしまいます。

 山地や丘陵、雑木林のやや湿った所に群生する多年草。葉は地表にふつう2個展開し、長さ10~12cmの長楕円形で、まだら模様があるものが多い。

 花期は3~5月。花茎は高さ10~20cmになり、紅紫色または淡紅色の花を1個つける。花は下向きにつき、開くとすぐに花弁をぴんと上方へそり返らせ、長い雄しべ雌しべを前へ突き出して咲く。花は日が当たっているときだけ開く。若葉は食べられる。

 かつてカタクリはどこにでもあった花でしたが、広葉樹林から針葉樹林への樹種転換や、宅地、工場の造成などで自生地がなくなってしまい、わずかに残された場所も、人の手がかけられずに笹などがはびこり、森が暗くなるとともにカタクリの咲く環境はどんどん悪化してきています。