著者は宮部みゆき
家のローン破綻とカード破産を良く調べて、書き下ろした現代版ミステリー小説。
著者は女性なのを忘れるほど、人物の描きが鋭い。観察が鋭いのか、細かいのか、とにかく男女問わず書き込まれている。
いまでこそ、破産手続きが簡単になった。しかも悪徳取立てやさんから逃れるすべの知恵が、社会的にも認知されるようになった。
社会は、、、落とし穴だらけだ、、、。
人の欲望や希望をうまく刺激してローンをくませる。状況が変化したら、、、どうなるか。
私だって多額のローンを滞りなく払い続けているが、気持は刃の上を歩いているつもり。
社会状況が変わったらどうするか、大地震がきたら、考えもしなかった天災があるやもしれぬ。社会状況は社会の仕組みが変わったら必要のなくなる業界だってあるから、、、。災害だってコレばかりは完全に防ぎようがない。
その時はどうするか、、、
宮部みゆきさんの本は初めて読みましたが、ベストセラー作家たる書き込み見事です。ローン破産、交通事故などの具体的な数字をあげての書き込みは迫力があります。これを単なるミステリーと分類するのはためらうほどですね。
? ぼっけいきょうていの岩井志麻子さんと比べると、宮部みゆきさんのほうがオーソドックスな小説だ。岩井さんの話はぶっ飛んだところがあって、意表をつかれるので、私は大好きです。 ブックオフで105円だった。いまどき105円で何日も楽しめるのはありがたいことです。安い生活そのいちみたい。