埼玉県の西方に位置する小川町は紙漉きで有名なところです。
南蛮連合のYさんが家を持っているので数年前に行ったことがある。
1ヶ月前には和紙の里マラソンが開催された。
大学時代の友人からハガキが来ていたので、日曜仕事をスタッフに任せて東武東上線に乗って、埼玉1時間ののんびり旅。
小川町までは東武東上線の快速に乗れば1時間ちょっとでつきますが、地図を見たらあまりの遠さにびっくり。
中央線で言ったら、せいぜい高尾ぐらいかと思いきや上野原よりも遠いかもしれない。
田んぼが近いと言うより山の中に町がある感じかな。電車は手前の森林公園駅からどんどん山間に入っていきます。小川町は実は盆地だと気が付いた次第。
こうぞです。
これから紙を作ります。
和紙の里と言われるゆえんです。
そうそう、小川町の和紙作りは世界遺産に指定されました。和紙は普通の紙に比べてすごく丈夫です。年月で変質しないしねーーー。
田舎の喫茶店で何かの手づくり展覧会をやっている。
焼き物や木の工芸品、それと染物が多いですね。
ハイテクな工業製品や前衛アートはあまり考えられない。
民家をそのまま喫茶店にしています。
洋室は広々としているから、テーブル椅子は楽々を置けます。
友人が出店していたのは染物の布。
でもこれだけじゃ何が何だかわからない。
これをどう使ったらカッコよくなるのかが大事だと思う。
焼き物でも、意味不明な物。
だけど存在感があるなー!
何に使えるのかなー。
喫茶店のオーナーは世界を放浪してたので、よもや日本の小川町に住むとは思わなかったと言っていた。
小川町へは両親の介護で戻ってきて居を構えたと。
仕事があっても両親の介護があると、仕事を辞めて戻らなきゃならない。
これは、大変な労働力の減少につながることです。
ベテランの域に達した人が仕事を辞めなきゃならないのだもの、、、。
国で介護を見なきゃーーー。
ただでさえ、日本の人口は減っているんですよー。
ここの方のように、いったん外へ出て戻ってきた方は、世の中の矛盾などに気づくことが多い。
それで、小川町の高齢者対策として居場所作りをされていた。
小川町の高齢者(周りが面倒を見なきゃいけない)は貧困が多いと嘆いていた。
貧困者はむろん生活保護を受けているけど、受給するとパチンコで金を使ってしまう人が多い。
なんの為の生活保護かわからない。
しかも、生活保護を受けている方は、生活自体を投げているから、風呂にも入らず部屋の中はゴミ為になる。
近寄ると臭くて民生委員も大変だと。
そんなこんなで居場所作りをしても、多くの人は動こうともしない。
東京の代々木では高齢者麻雀クラブが大盛況ですよーと教えたら、小川町では麻雀をやりたいと思う人が皆無だと。もしかして代々木よりも高齢者人口が少ないのかーーー。
囲碁、将棋はできる方は、初心者とやりたくないゲームらしい。
「あなたは何段ですか?」が挨拶になるくらいだから、囲碁ができる人は初心者のヘボとは絶対にやりたくないそうだ。そこが麻雀とは違う。
麻雀は知識だけじゃなく確率にも影響されるから、初心者が大勝ちすることがある。
しかし、囲碁や将棋は一手一手で、局面が開いていく。
じつに実力がわかるゲームなのだ。
だからか、高齢者の方を集めて、初めてやる方に手ほどきしながら楽しもうという高齢者は皆無だそう。できる人はできる人と囲碁・将棋を楽しみたいそうだ。
けっこう自分勝手なゲームらしい。
そんな話で盛り上がったが、日本の高齢者問題に触れて考えさせられてしまった。
いつか、、、我が身でしょう!
だから、元気で体が動くときはボランティアででも、体力を社会に還元していこうと思う。
都会だって人口減で空き部屋が増え続けているが、田舎は切実な今の問題だ。