興福楼は大久保駅前の庶民的中華料理屋さんです。
入口は1階にありますが、実際のお店は2階3階にあるので、目の高さに中央線や総武線が走っています。
ここから見る景色は、道路を歩いていて見える景色と違います。
頭上の光景が広がっていました。
おやじ1号は刀削麺の汁なしで、トマトベースのランチ780円。
トマトにとろみが付いている。
昔は刀削麺は珍しかったが、今ではどんな場末の街にでも刀削麺だらけ。
大久保通りに刀削麺の看板が出ていたので、思わず行きかけたが通りの手前の看板にも刀削麺の文字があった。
手前のお店は興福楼で、以前にも入ったことがある。
オヤジ2号は角煮刀削麺780円。
麺は太目で中心がぶ厚く、端が薄くなっていて、ビロビロしていました。
麺は汁が絡みやすい形状です。
角煮はいっぱい入っているが、日本の角煮とはお味がちょっと違う。
中華の常でとろみが付いています。
見てくれが悪いのが他国料理かな。
日本の料理は、研ぎ澄まされているぐらい、盛りつけさえも美しいからなー。
それが日本の食べ物と他国の食べ物の差かな~~~。
中華を食べると、お味や満腹度はOKだけどビジュアル的にはなーーーと考えてしまうことがある。
食べながら目の前の電車を見ていると、、、総武線の各駅停車より、中央線快速のほうが倍ぐらい行き来しているのに気が付きました。各駅停車は5~6分に1本だけど、赤い中央線は2~3分に1本行き来しています。
電車は目の前を走っているので、乗客を観察しながら、ずるずる刀削麺をたべていた。こっちから見ても目の前だったので、電車からも良く見えたことだろう。
興福楼は昔々、昼のランチ時に店の前でお弁当を売っていました。
600円と安かったし、その値段の割に中華のお惣菜が3種類もついていたのでお得感が満載だった。
この近所では美味しくお得感のある弁当屋さんから、、、つぶれていきました、安かったから、、、。
それが世の常なんでしょうか?
ほんと「ここのお弁当屋さんは美味しくて大久保の誇りだー」という所から、ひとつまたひとつと潰れていきました。
やっぱりサービスのし過ぎは利益に影響があるのでしょう。
商売のサジ加減ってことで、商売は持続可能なことを、、、てやつです。
でも、興福楼はお弁当はやめたけど、お店は変わりなく存在しています。
長いですねーーー何十年とやっているのだろう。
うつりかわりの早い料理屋さんにあっては、レジェンドじゃないか。