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熊野神社のお祭り、新宿の総鎮守さま

2018-09-17 11:23:39 | 日記・エッセイ・コラム

新宿には大きな神社が2つ、花園神社と熊野神社あります。

どちらも新宿の総鎮守とされていますが、商売の神様は花園神社のようで、熊野神社はなんだろう、勝負の神様なのかな?

花園神社は酉の市で有名です。

お祭りにはどちらも屋台がぎっしり並びます。

熊野神社の神社のお神輿は、それはそれは壮観です。浅草の三社祭、神田の祭り、鳥越神社のお祭りが、東京の三大祭りになっているが、なんの、新宿の熊野神社のお祭りは、たぶん観光客がいませんが、地元民だけですごい賑わいです。地元の若者が多いのも特徴かな。お隣で見ていたご婦人が「46年生きていて、ここの祭りを知らなくて不覚だった!」と感激して話していたぐらいです。

他のお祭りのように、観光名物じゃなく地元に根付いた活きたお祭りです。ジモピーの老若男女のお祭りを私は声を大にして伝えたい。

とまあ、まずはかき氷(100円)で頭を冷やします。

南新宿商店街のお祭りは、熊野神社じゃなく千駄ヶ谷の鳩の森神社のものですが、同時開催されていた。ここでは、かき氷に限らず食べ物は原価サービスだった。

ちょっと歩いて西新宿では。

西新宿町内のお神輿がヨドバシカメラ脇を練り歩いていた。

若いかつぎ手が多くて羨ましい!

新宿駅を出ると、でーーーんと新宿西口睦の神酒所があり、大きなお神輿が鎮座していた。

これを担ぐには、どれだけ人数が必要になるか想像できます。

そりゃ、大きなデパートや企業が軒を連ねている地域なので、寄付がすごい!

50万円100万円だっていて、5万円台の寄付が最多で50人ぐらいいたようだ。

うちの町内のように5万円が最高で、、、ほとんどが3千円なんてことじゃない。

鳴子下(なるこした=鳴子神社下)までひとっ走りすると、熊野神社の宮神輿を見つけられました。

このあたりは商店が少ないので真っ暗です。

広い道を交通止めして宮神輿の巡業です。

これは錦の御旗なのかな???

天狗、錦の御旗、お囃子、トビさん達の木遣り(木遣り歌がいいんだな)、太鼓、行脚、各町内22の提灯、お神輿の順です。

コンパクト・デジカメをISO1600以上にしているので、肉眼で真っ暗なところでブレることは仕方なし。

お囃子の太鼓6人、笛は上手が1人。

若いティーンの子たちが台車を引いています。

提灯は高く重たそうで20歳ぐらいの子たちです。

西口睦、歌舞伎町睦、谷中睦、西新宿睦、角筈睦、などなど、、、22睦。

熊野神社の例大祭は、若い子の参加が目につきます。

嬉しいですね、地元の祭りに誇りを持ってくれているんでしょう。

高層ビルの玄関前で、そりゃ見事な太鼓連の演武があった。

山車の太鼓より上手で迫力があるのは、、、当たり前で、この方たちに限らないが、海外でも演舞されていることが多い。

熊野神社前にたどり着くと、神主さんたちがお神輿の到着を待っていた。

真ん中のカメラマンじゃまだよーーー。

こういう鈍くて「暑苦しいやつ」がいるからなーーー。

宮神輿には、一宮、二宮とあります。

どちらも非常に大きくてキレイです。

熊野神社の神輿担ぎは独特で千鳥担ぎと言います、三社さんや一般的な神輿担ぎと違います。

千鳥担ぎは肩で担ぐのではなく首で担ぎます。

足並みも千鳥のように小刻みな足取りで、お神輿は揺らしません。

先棒の方が千鳥担ぎの典型です。

足をか゚かとで踏ん張って千鳥足で進みます。

江戸の神輿担ぎの中でも、きわめて変わった担ぎ方です。

掛け声は「おいさ、ちょいさ」「おいさ、ちょいさ」、、、粋ですよーーー。

私はここの神輿担ぎが一番好きだなーーー地元でもあるけど。

千鳥足の千鳥担ぎは、、、熊野神社の八咫烏(ヤタガラス)に準じているのではないか

八咫烏は紀州熊野の熊野本山の神紋で、三本の足をもった大きなカラスで、神武天皇が東征のとき、熊野から大和に入る険路の先導になったという大鳥だ。

昭和の初期には、新宿の熊野神社一帯は12社(じゅうにそう)と呼ばれていた。12社の由来は紀州熊野三山に合祀されている上四社・中四社・下四社の十二所権現を移してて祠ったものだから。

私の幼少の頃には、12社には池があって滝があり、池の周りに遊郭があった。

女郎さんたちが闊歩していた。

その後、温泉が湧き出て、長いこと東京に珍しい温泉があった。上がホテルで下に日帰り温泉があった。つい10年ほど前に日帰り温泉は廃業した。

境内はさほど広いわけじゃないけど、人でいっぱいです。界隈の若者と子供たちでごった返していた。娘さんたちは浴衣姿もありいいですねー。

お祭りの屋台も大繁盛だった。

テキヤさん冥利に尽きるだろう。

各町内の提灯と、旅装束の女性たちがお神輿を待っています。

境内の中は、お神輿もかけ声をかけないで、しずしずと進んできた。

お神輿が宮入りして、神主さんがお神輿から魂を抜く祈祷をしている。

宮出の時には、お神輿に魂を入れるんです。

お神輿から魂を抜いて、これでお祭りの終了です。

1920年台に奉納された宮神輿だそうです。

 

熊野神社の守神は八咫烏(三本足の八咫烏) 

紀州熊野神社で起請文を書き誓約の内容を誓ったたら、誓約を破ると熊野権現の使いである烏が一羽(たぶん八咫烏)死に、約束を破った本人も血を吐いて死に、地獄に落ちると信じられた。

新宿熊野神社は女郎さんのいる12社(じゅうにそう)にある。どこの遊郭か知らないが、とある女郎がお客さんに起請文を書いたが、何人にも書いたので騙された男が怒った。そこで女郎の啖呵が「女郎は客を騙すのが商売、それを文句言うんじゃねぇ」「あたしゃ嫌な起請文をどっさり書いて世界中の烏を殺したいよ」男「烏を殺してどうするんでぇ」女郎「うるさいカラスを殺してでも、朝寝がしたいよ」

古典落語の三枚起請から

東京の花街は、人形町、新橋、赤坂、神楽坂、浅草、向島らしいが、この中に12社(じゅうにそう)は入っていない。新宿の外(四谷にあった大木戸のさらに外側)にある12社は田舎芸者だったようです。商家や武家を相手にするのではなく、百姓相手の格の低い女郎さんたちだった。

地元民としては残念な歴史だーーー。

12社の女郎さん達がいた池の跡地には、今は昔で、12社温泉(ニューシティホテル)ができた。そのホテルが古くなり、つい最近デザイナーズ・ホテルにリニューアルされた。ホテルの入り口に、パン屋さんMORETHANが新規オープンし、、、キレイになったのが、現在の12社の姿です。

2019年9月23日 熊野神社のお祭りはヤタガラス

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/9d14202b9b22cfe9459530bafc3570bf

https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/bd1c8a64b3e76f04c5ed62b0609c70b4

コメント (2)
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