ブラームス後期の作、
《クラリネット・ソナタ 変ホ長調 op.120-2》を譜読みしているのですが、
読み進むにつれて、「やはり」
ブラームスが、彼が目指したベートーヴェンが
生涯をかけて目指したものだったという軌跡を
見ることが出来るような気がしました。
いや、この頃(後期)のブラームスにとっては、
もはや「ベートーヴェンの後継者かどうか」ということは
大事な問題ではなかったしょう。すでにブ . . . 本文を読む
ブラームスの最後のピアノ独奏曲、
《ピアノ曲集Klavierstuecke op.119》
ピアニストとしても腕が堪能なブラームス、
きっと彼自身にとっても少なからぬ思い入れのある楽器であろう
ピアノという楽器の「独奏曲」というジャンル、
それをしめる(閉める)のが、この曲集最後の曲、
《狂詩曲Rhapsodie 変ホ長調Es-Dur op.119-4》
となるわけです。
この「変ホ長調E . . . 本文を読む
dolce(ドルチェ)
という表示記号は、
クラシック音楽の楽譜でよく出てくるとものです。
イタリア語のこの言葉の意味は、
「甘い、甘美な、優しい、柔らかい」
といった意味を持つようです。
一見、この「dolce」という指示が楽譜にありますと、
甘く、優しく演奏しなければならない、と
つい音量を「弱く」演奏したくなるかもしれませんが、
そこには大きな落とし穴があるというのです。
そこで、こ . . . 本文を読む