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ようやく最後まで目次キャプション付けが完成いたしました・・・
難解な後期ドビュッシーの音楽ではありますが、
調性感はしっかりあり、その美に触れることができましょうか?
音楽を、お愉しみいただけましたら幸いです♪
ドビュッシー《組み合わされたアルペジオのための練習曲》【楽曲解説・和声解析】
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1:24~ ドビュッシー作曲《練習曲集》は1915年の作、大腸がんに侵され、1918年に亡くなる前に書かれた晩年の音楽作品(6:12)(12:10)
2:00~ 「lusingando」という表記は非常に珍しい(12:10)
2:32~ ブルグミュラー作曲〈13番 なぐさめConsotation〉に「lusingando」の表記あり(4:20)
3:20~ 「lusingando」の意味は「口が巧い、籠絡、おだてる、お世辞、こびへつらい、煽てる、誘惑、誘う」(12:10)
5:01~ ブルグミュラー〈13番 なぐさめ〉は〈12番 別れ〉に対してのなぐさめ?
6:12~ 1809年生まれのブルグミュラーは、ドイツ人でありながらパリで活躍していた
7:28~ ドビュッシー後期の作品は「調性音楽」ゆえに「和声感」を解析をご披露できるかと、がんばろうと思いました
8:18~ 先駆者ドビュッシー、無調の音楽、現代音楽への扉を開いた人とも言われる、その本人が、若かりし頃のローマ留学の際に口論を交わした老人の意見「調性音楽の大事さ」に晩年になって同意する!!
10:01~ ドビュッシーにおける「和声・調性音楽」(18:56)(30:30)
10:35~ 「♭4つ」は変イ長調As-Dur
10:45~ 1小節、コードネームは(A♭69)これが主和音〔T69〕
11:25~ 【II,IV,VI和声解析】、II,IV,VIの音に盛り上がり
12:10~ 「dolce e lusingando」は、病身の作曲者が、第一次世界大戦という不安定な情勢生活において書かれた「向こうの世界からの誘い」のような音楽
13:20~ 3小節③拍目、バリトン男性の声で応え(19:54)
14:14~ 2小節、右手アルペジオの中から旋律メロディが現れる、小曲《傷病兵の衣のために》参照
15:05~ 2小節①拍目、Sol♭が入ることで〔属七〕の響きに、コードネームは「A♭7 9 11 13(6)」、和声の機能としては〔IV度調のV度〕ベートーヴェンやバッハも使う古典的な和声
17:00~ 2小節③拍目、コードネーム「F♭6 9」は〔借用VIの和音〕
18:00~ 〔VIの和音サブドミナントから〔トニカ〕に解決する〔変終止(アーメン終止)〕
19:19~ 2小節、「A♭」→「G♭」→「F♭」と全音ずつ下りてきている
19:54~ 3小節③拍目、Re♭は第IV音、Si♭は第II音、コードネーム「D♭ 6 M7 9」、Rinforzandoの指示まで書かれた心が盛り上がる〔サブドミナント〕
21:24~ 7小節~ As-Dur変イ長調の音楽
22:36~ 7小節③拍目、いきなりC-Durハ長調の音、〔III度調〕
23:51~ 8小節、Re♭第IV音〔サブドミナント〕、③拍目は〔ドミナント〕で終わって〔半終止〕
25:00~ 11小節、「C7 9(↓)」「E7 9(↑) 」、不思議な〔ドミナント〕
26:34~ 12小節~、メロディ、左手のBassと伴奏、降ってくるようなアルペジオ
27:18~ 12小節①拍目、「d♭m6」は「b♭dim m7」典型的な印象派の音楽(←ドビュッシー自身は印象派と思っていないことに注意・・・)〔II7/IV6〕の和音(《水の戯れ》みたい)、調はas-moll変イ短調
29:16~ 12小節③拍目、「G♭7」は〔属七〕のような音で〔半終止〕
29:43~ 13小節②拍目、Si♭が出てくることでDes-Dur変ニ長調
31:10~ 13小節②拍目、Mi♭はDes-Durの第II音〔サブドミナント〕、③拍目〔ドミナント〕で盛り上がりながら
31:39~ 14小節、subito p(すぐにpiano静かに)、「D♭6 9」の主和音〔T69〕、ジャズ音楽への扉を開いてゆくドビュッシー
32:30~ 14小節③拍目、「G7 6」、C-Durハ長調に転調!?(38:16)
33:05~ 14小節はp(ピアノ)、15小節はmf(メゾフォルテ)、なぜならAs-Dur変イ長調の〔IV度の和音サブドミナントS69〕として盛り上がるから
34:47~ 16小節~、As-Durに戻っている
35:05~ 16小節③拍目、メロディは「男声」、第VI音でアウフタクト、17小節①拍目は第II音と〔サブドミナント〕が沢山使われている
36:07~ 17小節③拍目、〔V、ドミナント〕、続く18小節〔トニカ〕で〔全終止〕
36:49~ 19小節③拍目、今度はEs-Dur変ホ長調の〔属七(E♭6 7 )〕となって転調
38:16~ 20小節~、Es-Durだけど、いきなりまた「C Major」が出てくる(32:30)
38:34~ C-Durハ長調といえばベートーヴェン最後の《ピアノソナタ32番op.111》, まるで「lusingando」
39:35~ 20世紀前半を代表する女流ピアニスト、マルグリット・ロン曰く
40:06~ 「後期ドビュッシーの作品は、後期ベートーヴェンに匹敵する」(著作『ドビュッシーとピアノ曲』より)
40:20~ ベートーヴェン《ソナタop.111》はC-Durハ長調、《op.110》As-Dur変イ長調、《op.109》E-Durホ長調
41:31~ 後期3つのソナタとドビュッシーの音楽が完全に一致する
42:16~ だけどドビュッシーにとっては、ベートーヴェン《田園交響曲》は物足りなかった!?
42:59~ 21小節、「F7th」はEs-Durホ長調にとっての〔ドッペルドミナント〕、③拍目は〔半終止〕
44:05~ 23小節、先程の典型的な〔サブドミナント、II7/IV6〕(as-moll変イ短調?)
44:53~ 24小節、「C79」は〔ドミナント〕で〔半終止〕
45:23~ 25小節、E-Durホ長調の〔II7/S6〕、
45:50~ 長調〔S6〕と短調「s6」の違い
46:51~ 「Lumineux(明るく、輝く、煌々たる)」は《前奏曲1巻5曲「アナカプリの丘」》に出てくる同じ言葉、地中海に煌めく太陽!!
48:45~ 25小節③拍目の左手Bassの問題、新しい版だと③拍目に四分音符、古いDurand版だと③拍目裏の八分音符?
50:11~ 校定報告を実際に参照
51:57~ ③拍目、右手は〔ドミナント〕でおしまい〔半終止〕、左手は26小節で〔全終止〕しながらも次へ
52:14~ 26小節、明るい音「E6 7 9」は南国の鐘が鳴っているかのよう、E-Durホ長調
53:00~ 27小節、〔II79〕の和音、盛り上がりながら②拍目「E♭7」はAs-Dur変イ長調
53:46~ シャープ4つE-Durホ長調の〔サブドミナント〕、フラット4つAs-Dur変イ長調の〔ドミナント〕
54:20~ 「poco pomposo(仰々しく、誇大、盛大、派手、豪壮)」
54:33~ 29小節、「Giocoso(おかしく、楽しく、陽気に)」As-Dur変イ長調、ギターを掻き鳴らしているよう《前奏曲1巻9曲「途絶えたセレナード」》
55:21~ 31小節、またシャープ4つのE-Durホ長調
55:48~ 32小節②拍目、休符の効果
56:02~ 33小節、またフラット4つのAs-Dur変イ長調の〔ドミナント〕
56:21~ 32小節②拍目裏、「G7」ということはC-Durハ長調、ベートーヴェンのよう《op.109 E-Dur》《op.110 As-Dur》《op.111 C-Dur》
57:09~ 35小節~
57:44~ 36小節①③拍目、Bassはスタッカート、35小節②拍目のBass四分音符との違い
58:21~ 37小節①拍目、休符、ロ長調H-Dur(独語)、コードネームだと「B Major」(英語)
58:48~ 38小節、フラット3つのEs-Dur変ホ長調
59:07~ 39小節、異名同音、Mi♭(Es-Durの第I音)がRe♯(H-Durの第III音)
1:00:00~ 40小節~、H-Dur
1:00:18~ ③拍目、また「G7」、C-Durハ長調の〔半終止〕
1:00:39~ 41小節③拍目裏、BassがいきなりH-Durに戻そうとする
1:01:47~ 43小節③拍目裏、「pincé(つまむ)」ギターのよう
1:02:05~ ③拍目裏、右手は〔半終止〕、44小節で左手は〔全終止〕
1:02:30~ 45小節②拍目裏、dis-moll嬰ニ短調の〔II7/IV6〕
1:03:00~ 46小節①拍目、「B♭7 9」はes-moll変ホ短調
1:03:18~ ②拍目、「G7」だとC-Durハ長調(あるいはa-mollイ短調の〔II7/IV6〕)
1:03:28~ ③拍目、「D7 9」、〔ドミナント〕だらけ、何処へ行く?
1:04:00~ 48小節、いよいよフラット4つの調、As-Dur変イ長調〔再現部〕へ戻ろうとしている
1:04:34~ ①②拍目Si♭は第II音
1:04:49~ ③拍目Mi♭は第V音で「はてな」〔半終止〕の意味合い
1:05:16~ 49小節③拍目、左手Bass、第V音〔ドミナント〕から50小節で第I音〔トニカ〕へ〔全終止〕
1:05:34~ だけど右手はRe♭があることで〔IVの和音〕から〔変終止〕、両手で終止形が違うのかも
1:06:53~ 53小節、ついに現れる「C9」ハ長調C-Durの世界に足を踏み入れる
1:07:22~ ③拍目、Mi♭でまだAs-Dur変イ長調の世界にとどまる
1:08:00~ 56小節、最後の男声応答に「rinf.リンフォルツァート」は無し、静かに答え
1:08:25~ 57小節、「G♭7 9」はCes-Dur変ハ長調への転調、③拍目に左手休符
1:09:10~ 58小節~、Ces-Dur変ハ長調の世界
1:09:34~ 60小節、Bassは第I音ではなく第III音で伴奏している
1:10:08~ 61小節、この曲はAs-Dur変イ長調の音楽
1:10:26~ ①拍目Re♮は〔ドッペルドミナント〕、③拍目〔ドミナント〕
1:10:56~ 62小節③拍目、Re♭は第IV音〔短調サブドミナント〕、でもSol♮導音もあるから〔ドミナント〕にも聞こえる、両方の要素がある?
1:12:00~ 63小節②拍目は、今までの版だと四分休符、62小節との違いが面白い
1:13:26~ 65小節、As-Dur変イ長調として終わる
1:13:37~ 第IV音があることから〔変終止〕的な意味合い
1:14:05~ ドビュッシーの音だと、ペダルを踏んだままで音が混ざっても美しい
1:14:25~ 67小節⑨拍まで数えてからペダルを離す